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アデトクンポのプレイから見るプレイヤーに必要な状況判断をするための意識とは

NBA選手も基本に忠実なプレイをしていることを証明しているヤニス・アデトクンポのプレイを2つ紹介しています。特別な身体能力だけでなく状況判断能力と視野に優れたプレイです。同じシーンは高校生の試合にでも発生することがあるので、この記事で紹介する意識するポイントに関してはしっかりと学んでください。

ヤニス・アデトクンポとは

ヤニス・アデトクンポはギリシャ出身のプレイヤーで今年23歳のかなり若手のプレイヤーです。元々は17歳でギリシャの国内リーグでプロデビューを飾り、キャリアをギリシャで進めていくことと思われていたのですが、NBAのスカウト陣から注目されたことでドラフトエントリーをし、2013年に1巡目15位でミルウォーキー・バックスに指名されました。

17-18シーズンで5年目となるアデトクンポは、昨年が大きく飛躍した1年となりました。

  • 初オールスターでスターターを務める
  • MIP(最成長選手賞)受賞
  • オールNBAチーム、NBAオールディフェンシブチームのどちらも2ndチームに選出

一気に株を上げてきたアデトクンポ率いるバックスの活躍に期待です。

アデトクンポのナイスプレイ

ここからは、現地時間10月13日のプレシーズンマッチ、バックスvsピストンズの試合から、アデトクンポのナイスプレイを2つ紹介します。

ナイスプレイではありますが、派手なプレイでもなんでもなく、高校生にもできるプレイだったので紹介させていただきます。

スキップパス

まずはこの動画をご覧ください。

アデトクンポのスキップパスの映像です。

ディフェンスで相手のターンオーバーを誘いマイボールにしたバックスはアデトクンポにボールを預けて持ち上がっていきます。一度止められたのですが、そこから1on1でドライブインを開始。アデトクンポは7フッター(211cm超え)なので歩幅も大きくマークについているディフェンスは追いつくことができていません。

すると、インサイドのプレイヤーがヘルプに来て止めようとします。今度はインサイドも空いたので外のプレイヤーについていたディフェンスがインサイドを守りに来ると、左コーナーはノーマークに。それを見逃さなかったアデトクンポはスキップパスを出し3Pをアシストしました。

スキップパスの強み

このスキップパスは逆サイドにパスを飛ばすことを指します。そのパスの強みは、ディフェンスを広げることができるのでそのあとの展開がしやすい、というところです。

今回のプレイではノーマークだったのに合わせてディフェンスがチェックに来なかったので3Pを打ちましたが、ここでディフェンスがチェックに出てきていたらさらなる展開が可能でした。ドライブインもよし、インサイドシールにパスを供給するもよし。

なんで「そのあとの展開がしやすいのか」ということに関してですが、基本的にディフェンスはボールサイドに寄ります。そのためこのシーンでもアデトクンポがドライブした時には右サイドのディフェンスはほとんど動いていません。それはキックアウトを防ぐためです。

一方で逆サイド(左サイド)のディフェンスはインサイドまでヘルプに来て、アウトサイドを捨てています。逆サイドに飛ばすことはあまりないという考えがプレイヤーには恐らく植えついているのでしょうか。「ボールサイドに寄る」という傾向を考えると、スキップパスを出せるとディフェンスは守るために大きく動かなければいけなくなるので、オフェンスがしやすいのです。

大学バスケでもスキップパスを出せるシーンは多い

先日関東大学1部の試合を観に行って来たのですが、その際にも「ここスキップパス出せるな」というシーンがありました。ディフェンスはインサイドの留学生を守るためにボールサイドによっていたのですが、一方の反対サイドはガラ空き。パスが飛んでいれば3Pでフィニッシュという場面でした。この時に逆サイドまで見えると「いいプレイヤーだな」と思ってもらえますね。

ドライブイン→キックアウト

続いて、「ドライブイン→キックアウト」です。この動画をご覧ください。

リバウンドを取ったブログトンからパスを受けてアデトクンポが持ち上がっていきます。センターラインを超えた時点で3on2のアウトナンバーで数的有利を作り出しています。両サイドはすでにフリーですがドライブインをしてディフェンスを引きつけてからパスを出してフリーの3Pをアシストしました。

このプレイのすごいところ

一般的な選手であれば、恐らくアウトナンバーになってセンターラインを超えて数的有利で両サイドが空いていたらどちらかにパスを出すでしょう。しかしアデトクンポは敢えてゴール下までドライブインをしてからキックアウトをしました。

このプレイのすごいところは「完全にディフェンスを引きつけている」ところです。ステップを2歩踏んであとはフィニッシュだけ。そのためディフェンスの2人はどちらもチェックするため完全にゴール下にいます。それによってキックアウトをしてもディフェンスがチェックに出ることができないのです。ある意味このプレイはアデトクンポが壁になっているのです。

ディフェンスを見て、自分自身のプレイをよく理解した上でのプレイですね。

まとめ

今回紹介した2つのプレイは、どちらもディフェンスをよく見ているからこそのプレイです。今回の動画のようなディフェンスをしてきていなければ別のプレイを選択したでしょう。それも「見る」ことができているからです。視野の広いプレイヤーは監督としても使いやすいですし重宝されるので、ぜひ見ることを常に意識してください。

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