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レイカーズの17-18シーズンここまでのスタッツから見る大崩れしない理由

先日のレイカーズとセルティックスのライバル対決を見て「いい試合だったな」と感じた人は多いのではないでしょうか?第2Q途中には一時20点近く話されたにも関わらず、そこから盛り返し第4Q終盤まで接戦を演じました。今シーズンのレイカーズは比較的ナイスゲームを続けていますが、その要因はどんな点なのでしょうか?昨シーズンの数字と比較して見ていきます。

オフェンス面

レイカーズはオフェンス面で今シーズンは成長している点が多くあります。その成長をしている点、ストロングポイントについて触れていきます。

ストロングポイント

17-18シーズンのオフェンスのストロングポイントは、4つあります。次の章からその4つについて解説していきます。

①選手ごとの平均得点の増加

まずはじめに挙げるのは、選手ごとの平均点の増加です。その中でも顕著なのはイングラムとクラークソン。イングラムは今シーズンはスタメンに定着し、ここ12試合全てでスターターとして出場していますが、今シーズンはルーキーイヤーだった去年に比べると平均得点が伸びています。

昨シーズンは9.4点だったのに対し、今シーズンは15.1点と6点近く増やしていることになります。その原因として挙げられるのはFG成功数とFGアテンプト、3Pも2Pもどちらも成功率が高くなっていることなどです。ゲームを見ていても果敢にリムにアタックしているのでそこでファールを誘発しフリースローを獲得できているのも今シーズン平均得点を伸ばしている証拠ではないでしょうか。今後彼が今以上に得点を稼ぐためには、66.7%と低いフリースロー成功率を高めていくことですね。

クラークソンは、昨シーズンに引き続いてベンチスタートになることが多いのですが、それでも平均得点15.3点ではチーム内で2番手と、非常にいい働きをベンチから出てきてしてくれています。ちなみに彼は昨シーズンの平均出場時間が29.2分だったのですが、今シーズンは21.2分。それでも平均得点を昨年よりも0.6点アップさせています。ちなみに、15-16シーズンの彼の平均得点は15.5点だったのですが、その時は出場時間が32.3分もあったので、かなり効率のいい得点の取り方ができているのは明白です。また、毎年FG成功率も高めてきているので、成長していることは明白です。今後のクラークソンの課題は、早打ちや自分が1stオプションになるべき時間帯でないときに、いかにしてチームをコントロールし得点を稼いでいくか、ですね。

②FGの成功数とアテンプト数が多い

レイカーズは今シーズンFG成功数とアテンプト数が非常に高い水準にあります。アテンプトが多ければ多いほどいいかと問われたらそうではないですが、着実にFG成功数を高めているのはいい傾向です。昨シーズンFG成功数がリーグ全体で19位だったのに対し、今シーズンは3位。アテンプトは6位から2位にアップしています。

また、2Pだけに限ってみると成功数とアテンプトはリーグ1位。成功率も9位と高い数字を維持しています。3Pに関してはまた後ほど触れます。

③アシストの増加

アシストも増加していることがオフェンス面の活性化のいい例でしょう。大きいのはルーキーのロンゾ・ボールの加入。彼は平均で6.9本のアシストを供給しており、パス重視のPGが加わったことでよりボールが回るようになっています。ひいては、それがイージーショットを生み出しFG成功数やアテンプトを増やしている要因になっているのではないでしょうか。

④ペースが早い

最後4つ目は、ペースの速さが挙げられます。48分間で何回自分たちのポゼッションにしたかを数値化しているものがPace Facterというものであるのですが、これが103.3とリーグでも3番目。どういうことかというと非常にアップテンポなオフェンスを展開しているということです。その分FGアテンプトも増えてくるんですね。

ウィークポイント

オフェンスのウィークポイントは2つあります。

①3Pの精度の悪さ

まず最初は3Pの精度の悪さ。昨シーズンからも3Pの成功率は悪かったのですが、今シーズンは更に悪化しています。3Pの成功本数はリーグ最下位。3Pのアテンプトも24位と低い。今のチームの中で最も3Pを決めているのはインサイドのブルック・ロペス。それでも彼はネッツ戦で6本と、かなり偏る傾向にあります。レイカーズの平均得点は104.7点とリーグでも8位ですが、先ほどのストロングポイントの部分で挙げたPace Facterの数値を加味してみると、オフェンス回数が増えているのでこの3Pの成功率が上がってくれば更に彼らの得点力はアップしてきます。

②TOの多さ

2つ目は、ターンオーバーの多さ。1試合平均のTO数は17.9とリーグ29位。リーグで1の得点力を誇るウォリアーズはTOが17と多いですが、Pace Facterの数字をみると6位で平均得点は119.1点。彼らは3Pの成功率が高いことも要因です。得点力を伸ばしたいのであればこのTO数を減らすことは大きな鍵になってきますが、仮に今のTO数を維持してしまうようであれば、シュート成功率を挙げていかないとオフェンス面でのアップは望めないでしょう。

ディフェンス面

昨シーズンはディフェンス面での穴が多かったレイカーズですが、今シーズンは目覚ましい成長を遂げています。

ストロングポイント

ディフェンス面でのストロングポイントは4つあります。

①プレイヤー全員のリバウンドへの意識

まず初めにプレイヤー全員のリバウンドへの意識が強くなっていることです。DRB%という「プレイヤーがコートにいるときにリバウンドを掴む確率」を数値化したものがあるのですが、それが昨シーズンの75.8%から78.7%に向上しています。これが影響してディフェンスリバウンドの数がリーグでも1位。トータルのリバウンド数はリーグでも2位とリバウンドに対する意識の向上は確実にあるでしょう。リバウンドと得点のダブルダブルを1試合で3人が記録することもあるなど、目に見えてわかるようになっています。

②ブロックショットの増加

ブロックショットも増加しています。昨シーズンの3.9本から5.6本でリーグでも7位の多さです。ブルック・ロペスやボーガットといったリムプロテクターの活躍もありますが、ランドルやボールなどもブロックをよくしています。

③ディフェンシブレーティングの向上

DRtgという数値があるのですが、それは「100ポゼッションあたりどのくらいの得点を取られているか」を表したものです。この数字が低ければ低いほどディフェンスがいいということが言われるのですが、レイカーズは昨シーズン30位だったものを今シーズンは6位まで上げています。その要因として考えられるのはスティールやブロック、リバウンドが高水準なこと、そして次の章で挙げるeFG%の話も絡んできます。

④eFG%の向上

eFG%とは、「3Pシュートが2Pシュートよりも1.5倍の価値を持つ事実をFG%に反映させた数値」のこと。eFG%はプレイヤーの得点期待値とも言うことができます。この数字が高ければ高いほどプレイヤーの価値は高いと判断されるのですが、レイカーズはこの数値を54.2%から50.2%に向上させていて、相手チームのシュートを入れさせていない・3Pシュートを入れさせていない、ということが言えるのです。平均失点も昨シーズンより4点近く減らしています。相手のFG%も48.3%から44.9%に下げており、得点を取らせていないと言うことがこれらの数字からわかります。

ウィークポイント

ディフェンス面のウィークポイントを2つ。

①アテンプトを減らせていない

FG成功率とeFG%の向上から得点を取られていないのはもちろんなのですが、FGアテンプト数が多いので得点を与えるチャンスが増加しています。単純にシュートを打つチャンスが多いと言うことです。先日のセルティックス戦ではスタート時にはアービングにロンゾをマッチアップさせていました。僕はスタートからケンタビウス・コールド・ウェルポープ(KCP)がマッチアップすると思っていたので疑問だったのですが、コーチ陣の采配が理解できない時があります。クラークソン、エニス、ブリュワー、ハート、ランドルのラインナップになった時もさすがに疑問でした。

相手のポイントゲッターや単純に身長差がある場合に上から打たれたりディフェンス網をかいくぐられることでシュートを打たれているのですが、そこの改善が必要です。まずはマッチアップの部分を相手エースにはKCPやブリュワーをつかせることを考えるべきだと僕は考えています。

②ファールで止めるケースが目立つ

ファールで止めるケースが目立つことも気になります。FT/FGAと言う、「フィールドゴールの本数のうちフリースローになる確率」を表した数値があるのですが、ここを昨シーズンの21.3%から18.2%に向上させていて、フリースローを与えるファールが少なくなっているのはいい傾向です。実際にピストンズ戦はフリースローを3本しか与えていませんでした。

しかし、リムプロテクターであるボーガットがチームのアップテンポなバスケについていけずあまり出場できなくて、ロペスを休ませるためにゴール下が手薄になることがあるのですが、その時にファールで止めるケースがよく目立ちます。それでファールがかさんでクォーターの開始3分ほどで相手にボーナススローを与えてしまうなんてこともあります。その影響でフリースローを多く与えてしまうことがあり時計が止まっている時に加点されてしまうのが少し痛いです。

今後勝ち続けるために必要なこと

今後勝つために必要なことは、まず3Pの成功率を上げることと無駄なフリースローを与えないことだと僕は考えています。

まとめ

ここまで、レイカーズの17-18シーズン12試合のスタッツや試合を見て感じたことをオフェンス・ディフェンス両面のストロングポイント・ウィークポイントに分けて分析してきました。この数字を見ていると「どの部分が伸びている」「どの部分が伸びていない」ということがわかるので非常に信ぴょう性が高いと僕自身感じています。だからこそ今後勝つために必要なことも現実味を帯びた内容になっているため、ここが伸びてこないと勝ち星を積み重ねていくことは容易ではないかなと感じています。

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