こないだバスケをしていたら、みんなが専門用語を使っていたんだけど、どんな意味なのか知りたいなぁ。
この記事では、バスケのディフェンスに関する用語を紹介・解説していきます。
バスケを始めたばかりの人や、今まで観たことがない人からすると、専門用語は意味がわからないですし、なかなか周りの人に聞くことも恥ずかしくてできないですよね。
そんな人でもこの記事を読めば、ディフェンスに関する専門用語は網羅できます。
目次の中の用語をクリックすればすぐに移動してくれますから、知りたい用語があったら、以下の目次をクリックしてみてください。
ディフェンスの守り方に関するバスケ用語
ディフェンスの守り方に関するバスケ用語を紹介していきます。なるべく関係性の強いものを近くに並べているため近くにある用語をセットで覚えることをオススメします。
マンツーマン(ディフェンス)
「マンツーマン」あるいは「マンツーマンディフェンス」というのは、オフェンス1人1人に対して、ディフェンスが1人ずつ守る人を決めてディフェンスすることを言います。
マンツーマンとは「man to man」という言葉をカタカナ語にしたもので、「1対1」という意味を持っています。
一般的に、マンツーマンの方がよく使われる守り方です。マッチアップとも言います。
ゾーン(ディフェンス)
「ゾーン」あるいは「ゾーンディフェンス」というのは、マンツーマンディフェンスとは違い、オフェンス全員を、ディフェンスがゾーン(陣形)を組んで守るディフェンスのことを言います。
ゾーンディフェンスにはいくつか種類があり、
- 1-3-1
- 1-2-2
- 2-1-2
- 1-1-3
- 2-3
- 3-2
上記の数字に、プレイヤーを当てはめてディフェンスの陣形を組みます。
例えば、上の画像のディフェンスの配置は、横に「2人-1人-2人」と並んでいることから、「2-1-2」のゾーンディフェンスの陣形と言えます。
ゾーンディフェンスは、日本ではディフェンス能力向上のために15歳以下は使うことができませんが、覚えておいて損はない守り方です。
プレス
プレスは、オフェンスに対してプレッシャー(圧力)をかけて守る方法です。一般的にプレスという言葉は、「オールコートプレス」として使います。
スラムダンクの「湘北ー山王工業」戦のこのシーンが、オールコートプレスです。オールコートプレスは「フルコートプレス」とも言います。
トラップ(ディフェンス)
トラップは、オフェンスを罠にはめることを言います。
例えば、わざとドリブルで抜かせるための守り方をして、抜かせたところをディフェンスが囲んだり、ダブルチーム(※後ほど紹介します。)をしてミスを誘発します。
ディナイ
ディナイは、ボールを持っていないオフェンスに対して、パスを通させないための守り方です。
ボールを持っているオフェンスには背中を向けて肩越しにボールを見て、自分が守っているオフェンスとボールを持っているオフェンスとのパスの通り道(パスコース)を手で塞ぎます。
オープンディナイ
1つ前の章で紹介したディナイは、ボールを持っている人に対して背中を向けている守り方ですが、オープンディナイは、ボールマンに背を向けることはしません。
オープンディナイは、背中をリングの方へ向け、自分の守っているオフェンスと、ボールを持っているオフェンスに対して体を開く(オープン)ことでディフェンスをします。
「ディナイ」とは違いパスコースは防がないディフェンスなので、オフェンスはパスが出しやすくなります。その瞬間を狙ってスティール(後ほど紹介します。)や、ボールを持たれた瞬間にプレッシャーをかけにいきます。
フェイスガード
フェイスガードは、相手チームのオフェンスの中心プレイヤーを密着して守るディフェンスの守り方を言います。
ボールを持たせたくないプレイヤーに対して、リングやボールは一切見ずに密着して、そのオフェンスのことだけを見て守ります。
とにかくボールを持たせたくない、点を取らせたくないプレイヤーに対して使う守り方です。
スライドステップ
スライドステップは、ディフェンス時の足の運び方・移動のさせ方のことです。
画像のような守り方をしている時に、足をクロス(交差)させることなく移動します。オフェンスの素早い切り返しにも対応するために、スライドステップは重要です。
クロスステップ
クロスステップは、ディフェンス時の足の運び方・移動のさせ方のことです。
両足をクロス(交差)させながらオフェンスを守ります。クロスステップは、オフェンスの早い動きに対してついていくために重要です。
ワンアーム
ワンアームは「腕1本分」のことを指します。ディフェンスは、オフェンスを守る時に腕1本分の距離を空けて守ります。
密着しすぎると抜かれてしまうため、適度な距離を保ち抜かれないように守ります。
フェイスガードは、特定のオフェンスにボールを持たせたくないので、密着して守ります。ボールを万が一持たれてしまったら、ワンアームで守りましょう。
セーフティー
セーフティーは、相手の速攻を未然に防ぐためのディフェンスの仕方です。
自分たちのチームがシュートを打ち、多くのプレイヤーはオフェンスリバウンドに絡みにいくのですが、全員が行ってしまうと、相手チームに速攻をやられてしまいます。
相手の早い攻めを守るために、セーフティーは自分たちのシュートが打たれても、リバウンドには行かずディフェンスに戻ります。
セーフティーは、主にガードのプレイヤーの役割です。
ピックアップ
ピックアップは、自分が守るオフェンスを捕まえる際に使います。自分たちがオフェンスからディフェンスに切り替わる際に、あらかじめ決めておいたマークする人を「迎えにいく」という意味です。
ピックアップがきちんとできていないと、身長差やスピードの違いで攻められてしまうことがあるため、ピックアップは正確にして、自分が守るオフェンスを捕まえましょう。
ボールに対してのアクションに関するバスケ用語
ここからは、ディフェンスがボールに対してアクションを起こす時に使われるバスケ用語を紹介していきます。
スティール(パスカット)
スティールは、「奪う・盗む」という意味があります。オフェンスが保持しているボールを自らのボールにします。
パスカットは、オフェンス同士のパスをカットする意味です。
スティールに関しては以下の記事をご覧ください。
ブロックショット
ブロックショットは、オフェンスのシュートを叩く、阻止するという意味です。
ブロックショットの他に、ブロックとも言います。
ブロックショットはインサイドのプレイヤーに大きく関係してきます。
バックチップ
バックチップは、「後ろから叩く」という意味です。
ディフェンスをしていて、オフェンスにドリブルで抜かれてしまった時に、背後から手を伸ばしてボールを弾き出す行為を言います。バックチップの他に、バックファイヤーと言ったりもします。
バックチップはファールになりやすい上、成功するかどうかわからない一か八かのギャンブル的行為ですから、使わない方が無難です。バックチップをするよりも、オフェンスに抜かれないディフェンスができるようにしましょう。
リバウンド
リバウンドは、相手の打ったシュートが外れた時にボールを取る行為を言います。
スラムダンクでは「リバウンドを制する者は、ゲームを制す」と言われているほどに、リバウンドは重要なプレイです。
チップアウト
チップアウトは、リバウンドの時に使うボールを外に弾き出す行為のことを言います。
リバウンドを取ろうとした時に、周りにいるプレイヤーが自分よりも大きくて、ボールを掴むことはできないと判断した時に、味方に取ってもらうために、味方のいる方へとボールを弾き出します。
ボックスアウト(スクリーンアウト)
リバウンドを取る時に、オフェンスにジャンプをさせないために行う行為をボックスアウト、あるいはスクリーンアウトを言います。
体をオフェンスに密着させ、リングから遠くに押し出したり、ジャンプさせないようにします。ゴール下でのリバウンド争いにおいては、最も重要なプレイです。
ダブルチーム・トリプルチーム
ダブルチーム・トリプルチームは、オフェンス1人に対して2~3人で囲んで守ることを言います。
オフェンスからボールを奪い取ったり、24秒オーバータイムを誘発することができます。
スティック
ドリブルをつくことができなくなった、ボールを持っているオフェンスに対して、密着してマークをし自由に身動きを取らせないことが目的です。
オフェンスは、ドリブルを1度止めてしまうともうドリブルを使って移動することができないため、自由を与えないために密着してディフェンスをします。
スクリーンディフェンスに関するバスケ用語
ここからは、スクリーンプレイに対するディフェンスのバスケ用語を紹介していきます。
そもそも、スクリーンプレイとは、オフェンスがディフェンスの進行方向を妨害するためのプレイで、試合中は頻繁に使われるプレイです。
スクリーンプレイに対してのディフェンスは2人で行うため、2人できちんとコミュニケーションを取ることが重要です。
スイッチ
スイッチというのは、スクリーンをかけたプレイヤーのディフェンスと、スクリーンをかけられたディフェンスが、守るオフェンスを入れ替える守り方です。
身長差があるガードのプレイヤーとインサイドのプレイヤーのスクリーンプレイの場合には、スイッチを使ってしまうと身長差やスピードの差が生まれてしまうため、使わない方がいいでしょう。
スイッチアップ
スイッチアップは、止むを得ずスイッチをしてオフェンスのマークを変えた時に、ボールを持っている人に対してプレッシャーをかけにいき、ミスを誘う守り方です。
ボールを持っている人が動き出してから、ボールへのプレッシャーをかけにいきましょう。
スライド
スライドは、スクリーンプレイが起きた時に、守るオフェンスを変えずにディフェンスを続けるやり方です。
守るオフェンスを変えてしまうと、不利になる場合が多いため、スライドをしてスクリーンプレイをされても守るオフェンスを変えない方が好ましいです。
ショウ
ショウは、スクリーンをかけに行ったオフェンスについているディフェンスが、ボールを持っている人にプレッシャーをかけにいき、その隙にもともとボールを持っている人を守っていたディフェンスが、戻ります。
要は、守るオフェンスのプレイヤーを変えないのがショウです。
この画像であれば、白の#7が移動をした時に、黒の#1がプレッシャーをかけにいき、その隙に黒の#15がもともとついていた白の#7へと戻ります。
ショウを行うと、ディフェンスは守る人を入れ替えなくて良くなるのです。
ファイトオーバー
ファイトオーバーは、スクリーンをかけられた側に関係してくる守り方です。
スクリーンをかけられた時に、もともとマークしているオフェンスと、スクリーンをかけてきたオフェンスの間にスペースがあった時に、そのスペースから割り込んでいくのがファイトオーバーです。
スクリーンをかけたプレイヤーのディフェンスは、この時はボールを持っているプレイヤーを少し牽制してあげると、ファイトオーバーが機能しやすくなります。
ディフェンスのバスケ用語まとめ
この記事では、初心者でもわかるように、ディフェンス時に使うバスケ用語をまとめてきました。
バスケ経験者に混じってバスケをしていると、聞いたことがない専門用語を使っていて、意味がわからなかったかもしれませんが、この記事を最後まで読んだので、あなたはディフェンスのバスケ用語がわかったも同然です。
ぜひこの記事を参考にしてディフェンスのバスケ用語を覚え、今後のバスケに活かしてください。
また、ディフェンスと同様にオフェンスにも様々な専門用語があります。詳しくは「【50語以上】オフェンスに関するバスケ用語を関連記事付きで紹介する。」こちらの記事もご覧ください。