バスケットボールを見始めたばかりの方も観戦歴が長い方も、バスケに暗黙のルールがあることをご存知ですか?
野球には「大量リード時に盗塁をしない」という暗黙の了解がありますが、バスケにも独自の暗黙のルールが存在します。
この記事では、公式ルールブックには載っていないプレイヤー間で暗黙の了解として認識されているルールを、NBAの事例をベースにして詳しく紹介します。
これを知れば、試合観戦の楽しみが増え、バスケットボールに対する理解も深まること間違いなし!さあ、一緒にバスケの暗黙のルールを学びましょう。
目次
バスケには暗黙のルールが存在する?
サッカーや野球にはルールブックには載っていないものの、プレイヤーの間で暗黙の了解として認識されているルールがいくつかあります。
バスケットボールには暗黙のルールは存在するのでしょうか?
調べてみたところ、野球やサッカーなどに比べると数は少ないものの、いくつか暗黙のルールが存在していました。今回はその暗黙のルールを紹介していきます。
NBAではよく暗黙のルールを見ることができる
日本のBリーグではありませんが、NBAを観ていると暗黙の了解として認識されているルールがいくつかあります。
特に試合終盤、ガベージタイムになると暗黙のルールが現れます。
当然その暗黙のルールを犯したところで審判からバイオレーションやファールをコールされたりすることはありません。
しかしながらプレイヤーやファンの間で物議を醸すことから、度々注目されているのです。
一体どんな暗黙のルールが存在するのでしょうか?
ガベージタイムとは?
まず、そもそも「ガベージタイム」についての紹介をしていきましょう。
ガベージタイムと言うのは試合の勝敗が決した状態での、残り時間のことを言います。
明確に「第4Qの残り〇分を切って〇〇点差以上開いていたらガベージタイム」という決まりがあるわけではありません。
ガベージタイムは感覚によるところが大きいのですが、チームの控えプレイヤーが登場してきたらガベージタイムに突入したという認識で良いでしょう。
ガベージタイムには派手なプレイをしてはいけない
それでは暗黙のルールを紹介していきます。まず1つ目はこちら「ガベージタイムには派手なプレイをしてはいけない」です。
派手なプレイと言うのは、チームを鼓舞したり会場を沸かせるためのプレイの1つであるのですが、ガベージタイムでは相手への敬意を払うために派手なダンクシュートやアリウープなどは禁止されています。
以前、NBAの試合で敵地に乗り込んだチームのルーキーが、ガベージタイムに突入している中1人アリウープを繰り出したことで物議を醸しました。
これは勝利を確実なものとしているチームのプレイヤーが、敵地で行ったことで、さらに大きな話題となってしまったのです。
ホームだったらガベージタイムでも派手なプレイをしてもいいか、と問われたらそう言う意味ではありませんが、ガベージタイムでは派手なプレイをしてはいけません。
ガベージタイムにどちらかのチームがプレイを止めたら相手も止めなければいけない
2つ目は「ガベージタイムにどちらかのチームがプレイを止めたら相手も止めなければならない」と言うものです。
基本的には試合時間残り30秒ほどから関係してくる暗黙のルールで、この暗黙のルールも相手チームへの敬意を払うことを目的としています。
試合時間残り30秒ほどになると、どちらかのチームがプレイを止めショットクロックが終わるか試合時間が終わるまで、オフェンスをせずにドリブルをつきながら待つようになります。
片方のチームがプレイを止めている状況ですので、相手チームもプレイはせず、自分たちのオフェンスになっても攻めずにタイムアップを待つことが慣例となっているのです。
ガベージタイムでは勝っているチームがタイムアウトをとってはいけない
3つ目は「ガベージタイムでは勝っているチームがタイムアウトをとってはいけない」と言うものです。
基本的にガベージタイムにタイムアウトがコールされることはありませんが、負傷者が出た時などよほどのことがない限り、勝っているチームはタイムアウトを取得してはいけません。
負けているチームは取ってはいけないと言う暗黙のルールがあるわけではありませんが、基本的にガベージタイムではどちらのチームもタイムアウトを取得しません。
ガベージタイムに相手を挑発するようなプレイをしてはいけない
4つ目は「ガベージタイムに相手を挑発するようなプレイをしてはいけない」と言うものです。
この暗黙のルールは勝っているチームによくあることなのですが、勝っているチームが負けているプレイヤーに対して挑発的なプレイをしたり、派手なプレイをすることは禁止という暗黙の了解があります。
例えば17-18シーズンに、デンバー・ナゲッツのプレイヤーが相手チームのプレイヤーに対して、挑発的なドリブルをしたことが物議を醸しました。
そのほかにも、ディフェンスをしていないチームに対して、勝っているチームのプレイヤーがレイアップに行き挑発的なパフォーマンスをするなど、NBAでもよく目にする暗黙のルールです。
レイアップ中に悪質な接触をしてはいけない
5つ目はガベージタイムとは関係ないのですが、「レイアップ中に悪質な接触をしてはいけない」と言うものです。レイアップ中に限らず、不必要な怪我をさせることを目的としたような接触は、禁止されています。
密集地隊での接触は仕方のないことですが、フリーでレイアップに向かっているプレイヤーに対して、わざと怪我をさせようと行った接触はファールをコールされますし、相手チームからも非難されるでしょう。
相手チームへの敬意を払うことが暗黙のルール
こちらは明確な定義ではなく、僕自身が調べていて感じたことなのですが、相手チームへの敬意を欠いた行いが暗黙の了解として禁止されているように思います。
ガベージタイムで派手なプレイをすることや、挑発的なプレイをすることが禁止されているのは、相手チームへの敬意を欠いていると認識されているのでしょう。
バスケットボールは1つのチームだけでは成立せず、相手のチームもあって初めて試合が開催され成立します。
その相手チームに対する敬意を払うためにも、ルールブックに記載されているルールだけではなく暗黙の了解として認識されているルールもプレイヤーは頭に入れておかなければなりません。
暗黙のルールではないけど見直してほしいこと
ここからは、暗黙のルールでは無いのですが、Bリーグを見ていて個人的にぜひ見直してほしい試合の進行方法があるのでそちらを書いていこうと思います。
ルーキーや経験の浅いプレイヤーにプレイタイムを与えてほしい
こちらは僕が初めてBリーグの観戦をした時に感じたことなのですが、点差が離れて勝負の決している試合ではルーキーや経験の浅いプレイヤーに対してプレイタイムを与えてほしいなと感じます。
観戦に行った試合では、友人がルーキーとしてベンチ入りも果たしており、友人のプレイを観ることが大きな目的でした。
その日は友人が所属していたチームは第4Qが始まる段階で20点差で負けており、勝負は決しているものだと個人的に感じていました。
そのため、ルーキーである友人も試合に出場するものだと思っていたのですが、試合には出場することなく30点差ほど離れた状態でチームは負けてしまいました。
どのような考えがヘッドコーチやスタッフ陣にあったかはわかりませんが、試合がほとんど決している状態であれば、ルーキーや経験の浅いプレイヤーを試合に出場させてもらいたいなと思います。
20点以上点差があっても主力を試合に出して諦めずに闘う姿勢というのはもちろん大切なことだと思いますが、プレイヤーの育成・経験を積ませるというのも非常に大切なことです。
まとめ
今回はバスケットボールに関する暗黙のルールについて紹介をしてきました。ルールブックには載っていない内容ですので、知らない人も数多くいたことと思います。
しかしながら、試合を観戦していて「何で攻めないの?」と感じる経験のある人もいるのではないでしょうか?それは暗黙の了解として認識されているルールが存在しているからです。
暗黙のルールを知っておくと、試合の楽しみ方が変わりますしバスケットボールプレイヤーの相手に対する敬意の気持ちを汲み取ることもできたり、リーグや協会のバスケットボール対する考え方も理解できるので、個人的には知っておくことをおすすめします。
ぜひこの記事を通して得た知識は、忘れずに覚えておいてくださいね。
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