八村塁選手が日本人として初めてNBAドラフト1巡目指名された、日本国内で大きな注目を集めたNBAドラフト。
しかし、NBAドラフトは毎年60名しか指名されない狭き門なんです。
その狭き門に入り込むことができなかったものの、必死に這い上がり「ドラフト外」からNBAの舞台で活躍をしてきたプレイヤーはたくさんいます。
そこで今回は、NBAドラフトの60人に指名されなかったものの、ドラフト外から這い上がり大活躍しているスプレイヤーを紹介していきます。
完全に独断と偏見で、現役から4人、引退したプレイヤーから7人を紹介していきますよ!
目次
- 1 フレッド・ヴァンブリート(現役:2016年NBAドラフト外)
- 2 アレックス・カルーソ(現役:2017年NBAドラフト外)
- 3 オースティン・リーヴス(現役:2021年NBAドラフト外)
- 4 渡邊雄太(現役:2018年NBAドラフト外)
- 5 エイブリー・ジョンソン(1988年NBAドラフト外)
- 6 ジョン・スタークス(1988年NBAドラフト外)
- 7 ブルース・ボウエン(1996年NBAドラフト外)
- 8 ベン・ウォーレス(1996年NBAドラフト外)
- 9 ブラッド・ミラー(1998年NBAドラフト外)
- 10 ラジャ・ベル(2001年NBAドラフト外)
- 11 ユドニス・ハスレム(2003年NBAドラフト外)
- 12 2018-19シーズンを現役で戦うNBAドラフト外のプレイヤー(一部)
- 13 まとめ
フレッド・ヴァンブリート(現役:2016年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
現役1人目は、フレッド・ヴァンブリート。2016年にトロント・ラプターズに入団。
ドラフト外入団ながら、17-18シーズンは76試合をラプターズでプレイし、18-19シーズンからはスターターにも定着し始めました。
2018-19シーズンにはトロント・ラプターズでNBAチャンピオンに輝き、21-22シーズンにはオールスターにも選出されています。
そして23-24シーズンにはヒューストン・ロケッツに移籍し、3年1億3000万ドルの大型契約を交わしています。
- NBAチャンピオン:1回(2019年)
- NBAオールスターゲーム:1回(2022年)
アレックス・カルーソ(現役:2017年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
2人目は、アレックス・カルーソ。2017年にロサンゼルス・レイカーズに入団。
入団当初はGリーグでのプレイが続きましたが、19-20シーズンからはローテーションに定着。
ベンチから流れを変えるプレイヤーとして、幾度となくチームを勝利に導いてきました。19-20シーズンにはレイカーズで優勝に貢献。
レブロン・ジェームズとの相性の良さは折り紙付きで、カルーソがダンクをした試合は負けない、というジンクスも実は存在したんです。
21-22シーズンからはシカゴ・ブルズに移籍し、オールディフェンシブ1stチームにも選出されるまでにステップアップを果たしています。
- NBAチャンピオン:1回(2020年)
- オールディフェンシブチーム 1st:1回(2023年)
- オールディフェンシブチーム 2nd:1回(2024年)
オースティン・リーヴス(現役:2021年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
3人目は、オースティン・リーヴス。2021年にロサンゼルス・レイカーズに入団。
入団初年度からルーキーとは思えない落ち着きのあるプレイで、すぐさまファンを虜に。
身体能力に優れているわけではないものの、巧みなフィニッシュで得点を量産。まさに「狡猾・ずる賢い」という言葉がぴったりだと僕は思っています。
そんなリーヴスは、23-24シーズンが始まる前に4年5600万ドルの大型契約を手にし、さらにはアメリカ代表としてワールドカップも経験。
渡邊雄太(現役:2018年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
4人目は、日本の誇り、渡邊雄太。2018年にメンフィス・グリズリーズに入団。
メンフィス・グリズリーズ、トロント・ラプターズで2Way契約を勝ち取った後、ラプターズでは本契約を獲得。
その後、ブルックリン・ネッツでも無保証契約からのスタートを経て、本契約を勝ち取りました。
ネッツでは、ケビン・デュラントやカイリー・アービングとともに試合最終盤でコートに立つことも多く、3&Dとしての存在感は日に日に高まっていきました。
23-24シーズン開始前に、フェニックス・サンズと2年契約を締結。
シーズン開始前から契約が保証されるのはこれが初めてで、FA解禁初日に八村塁とともに契約締結が報じられるほどの人気株であったことが伺えます。
24-25シーズンからは、NBAからは退き日本のBリーグでプレイすることを宣言しているだけに、Bリーグがより一層盛り上がりそうですね!
エイブリー・ジョンソン(1988年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
まず1人目に紹介するのは、エイブリー・ジョンソンです。1988年にシアトル・スーパーソニックス(現:オクラホマシティ・サンダー)に入団。
ドラフト外入団ながら15シーズンもNBAでプレイした経験があり、デンバー・ナゲッツ、サンアントニオ・スパーズ、ヒューストン・ロケッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ダラス・マーベリックスを渡り歩いています。
1999年にはサンアントニオ・スパーズの一員としてNBAチャンピオンに輝き、エイブリー・ジョンソンの背番号#6はスパーズの永久欠番となっています。
- NBAチャンピオン:1回(1999年)
なお、エイブリー・ジョンソンはプレイヤーとして引退後にはコーチとしてのキャリアを歩み始め、ダラス・マーベリックスのヘッドコーチを務めた2006年には最優秀コーチ賞を受賞しています。
ジョン・スタークス(1988年NBAドラフト外)
続いて紹介するのは、ジョン・スタークスです。ジョン・スタークスは1988年にゴールデンステイト・ウォリアーズに入団。
13シーズンをNBAで過ごし、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ニューヨーク・ニックス、ユタ・ジャズ、シカゴ・ブルズでプレイしています。
- NBAオールスターゲーム:1回(1994年)
- オールディフェンシブチーム 2nd:1回(1993年)
- シックスマン賞:1回(1997年)
ブルース・ボウエン(1996年NBAドラフト外)
続いて紹介するのは、ブルース・ボウエンです。1996年にマイアミ・ヒートに入団すると、12シーズンのうちにボストン・セルティックス、フィラデルフィア・76ers、サンアントニオ・スパーズでプレイ。
ディフェンス力と3Pに定評があったブルース・ボウエンは、2000年以降に所属したマイアミ・ヒートとサンアントニオ・スパーズには欠かせないプレイヤーに成長しました。
サンアントニオ・スパーズは、3度の優勝に貢献したブルース・ボウエンの背番号#12を永久欠番としています。
- NBAチャンピオン:3回(2003、2005、2007年)
- オールディフェンシブチーム 1st:5回(2004-2008年)
- オールディフェンシブチーム 2nd:3回(2001-2003年)
- 3P成功率1位:1回(2003年)
ベン・ウォーレス(1996年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
続いて紹介するのは、ベン・ウォーレスです。ベン・ウォーレスは1996年にドラフト外でワシントン・ブレッツ(現:ワシントン・ウィザーズ)に入団。
2000年の夏にデトロイト・ピストンズに入団すると、ピストンズでは2004年にNBAチャンピオンに輝きました。
ただ間違えて欲しくないのは、ベン・ウォーレスは「優勝チームの控え」ではなかったということ。当時のウォーレスは、ディフェンスにおいて圧倒的な力を発揮しており、チームの中心として優勝に貢献しました。
後ほど受賞歴は紹介しますが、オールスターの選出や最優秀守備選手賞に輝くなど、ドラフト外からNBAにやってきた最高のスーパースターと言えるでしょう。
なお、デトロイト・ピストンズはベン・ウォーレスの背番号#3を永久欠番にしています。
- NBAチャンピオン:1回(2004年)
- NBAオールスターゲーム:4回(2003~2006年)
- 最優秀守備選手賞:4回(2002、2003、2005、2006年)
- オールディフェンシブチーム 1stチーム:5回(2002~2006年)
- オールディフェンシブチーム 2ndチーム:1回(2007年)
- リバウンド王:2回(2002、2003年)
- ブロック王:1回(2002年)
ドラフト外プレイヤーとして初めてNBAオールスターのスターターに選出されたり、4シーズン連続で1000リバウンド100リバウンド100ブロックを達成した唯一の選手であり、4回の最優秀守備選手賞獲得はディケンベ・ムトンボとウォーレスのみ。
ブラッド・ミラー(1998年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
続いて紹介するのは、ブラッド・ミラーです。ブラッド・ミラーは1998年にドラフト外でシャーロット・ホーネッツ(現:ニューオーリンズ・ペリカンズ)に入団。
シャーロット・ホーネッツのほか、ペイサーズ、ブルズ、キングス、ロケッツ、ティンバーウルブズでプレイをし、2003年と2004年にはNBAオールスターゲームにも出場しました。
ブラッド・ミラーは、当時のセンターの中ではジャンプシュートやフリースローが上手く、中でもパスセンスのあるプレイヤーとしてチームには欠かせない存在でした。
また、ブラッド・ミラーは2006年にアメリカ代表としてレブロン・ジェームズやカーメロ・アンソニーと共に日本で行われた世界選手権にも出場しています。
- NBAオールスターゲーム:2回(2003、2004年)
- 世界選手権:1回(2006年銅メダル)
ラジャ・ベル(2001年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
続いて紹介するのは、ラジャ・ベルです。ラジャベルは、2001年にフィラデルフィア・76ersと10日間契約を結んだところから、NBAキャリアをスタートさせました。
2001年のNBAキャリア1年目には、いきなりNBAファイナルを経験。2002年には1度スペインに渡ったものの、その後ダラス・マーベリックスと契約を結び再度NBAの舞台へと帰ってくると、シーズン75試合に出場を果たしました。
2003年以降はユタ・ジャズ、フェニックス・サンズ、シャーロット・ボブキャッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズでプレイをしています。
また、ナショナルチームではヴァージン諸島の代表としてプレイしていました。
- オールディフェンシブチーム 1st:1回(2007年)
- オールディフェンシブチーム 2nd:1回(2008年)
ユドニス・ハスレム(2003年NBAドラフト外)
この投稿をInstagramで見る
最後に紹介するのは、ユドニス・ハスレムです。ハスレムは、2003年にマイアミ・ヒートに入団し、その後2018-19シーズン現在もマイアミ・ヒートでプレイしているプレイヤーです。
ドラフト外入団ながら、2004年にはオールルーキー2ndチームに選出され、その後の2006年にはスターターとしてマイアミ・ヒートをNBAチャンピオンにまで導いています。
2006年の優勝時はシャキール・オニールの脇役としてパワーフォワードのポジションで試合に出場していましたが、2010年にドウェイン・ウェイド、レブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュのBIG3が結成されると控えへ。
控えからもリバウンドやスクリーンでチームに貢献し、2012年と2013年のNBAチャンピオンにも貢献しました。
- NBAチャンピオン:3回(2006、2012、2013年)
- オールルーキー 2ndチーム:1回(2004年)
2018-19シーズンを現役で戦うNBAドラフト外のプレイヤー(一部)
ここからは、2018-19シーズンを現役で戦うNBAドラフト外から入団したプレイヤーを、一部紹介します。個人的に今後も注目してほしいプレイヤーをまとめてみました。
- ロバート・コビントン
- TJ・マッコネル
- フレッド・ヴァンブリート
- マシュー・デラベドバ
- イシュ・スミス
- ジャスティン・ホリデー
- ジョナソン・シモンズ
- ケント・ベイズモア
- ジェレミー・リン
- セス・カリー
- ジョー・イングルス
- ロイス・オニール
- ブリン・フォーブス
- ホセ・カルデロン
- ウェスリー・マシューズ
- ユドニス・ハスレム
スーパースター、ステファン・カリーの弟のセス・カリーや、数年前に「リンサニティ」という言葉とともに旋風を巻き起こしたジェレミー・リンなどが、ドラフト外で入団しています。
ぜひこちらのプレイヤーにも注目しながらNBAをご覧ください。ドラフト外から本契約を勝ち取り、生き残っている彼らの泥臭くも必死に頑張る姿には、心打たれてしまいますよ。
まとめ
今回はドラフト外でNBAに入団したスタープレイヤーを紹介してきました。
ドラフト外ながら、優勝したチームの主力として活躍したベン・ウォーレスやユドニス・ハスレムは非常にかっこいいですよね。諦めずに夢を掴んだ彼らは、今もNBAを目指して戦っているプレイヤーの良き手本になることでしょう。
後半には2018-19シーズンを現役で戦ったドラフト外入団のプレイヤーも紹介しましたので、這い上がってきたプレイヤーの泥臭くも必死に頑張る姿を、ぜひ目に焼き付けてください。
▼ 最強コスパでNBAを視聴するための方法はこちらの記事でまとめています ▼