NBAのトレードデッドラインはいつ?そもそもトレードデッドラインってなに?
今回は、トレードデッドラインについて詳しく紹介していくことにします。NBAのトレードデッドラインはシーズン中に設定された「トレードができる期限日」のことで、毎年2月前半に設定されています。
毎年大きな動きのあるトレードデッドラインですが、なぜトレードデッドラインになって各チームは動くのかと言うことや、トレードデッドラインが近づくにつれてよく聞く用語を紹介していきますので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね!
目次
NBAのトレードデッドラインとは?
NBAのトレードデッドラインというのは、NBAのシーズン中にトレードができる期限のことを指します。レギュラーシーズンの第16週木曜日と決まっており、基本的に毎年2月の上旬にトレードデッドラインが設定されることになります。
トレードデッドライン当日は、アメリカの東部時間の午後3時となっていて、トレードデッドラインの前後で大きなトレードがまとまるため、非常に移籍市場が活発になり僕自身は非常に大好きです。
このトレードデッドラインを過ぎるとシーズン中はトレードをすることができなくなり、仮に新しいプレイヤーと契約をしたい場合にはFA・バイアウトやウェイブを経てFAになったプレイヤー、Gリーグのプレイヤーとの契約のみと限られています。
18-19シーズンのNBAトレードデッドライン
18-19シーズンのNBAトレードデッドラインは、アメリカ東部時間で2月7日の午後3時、日本時間では2月8日の午前5時がトレードのデッドラインとなっています。
僕自身は2018年のトレードデッドラインの日は、夜通しTwitterでトレード情報を仕入れていたのですが、非常に楽しかったです。次から次へとトレードの情報が舞い込んでくるため、眠気が吹っ飛びました。
18-19シーズンのトレードデッドラインも夜通し情報収集をして楽しもうと思っています。
18-19シーズントレードデッドライン前の動き
18-19シーズンのトレードデッドライン前にもいくつかの動きが合ったので、以下のトレードを紹介し、僕個人の見解も書いていこうと思います。
- 1月31日:マーベリックス⇄ニックス
- 2月4日:キャバリアーズ⇄ブレイザーズ
- 2月5日:レイカーズ⇄ピストンズ、クリッパーズ⇄76ers
日にちについては、アメリカの現地時間とします。
マーベリックス⇄ニックスのトレード
1月31日は、マーベリックスとニックスの間で大きなトレードがありました。
マーベリックス
- ウェズリー・マシューズ
- デニス・スミスJr
- デアンドレ・ジョーダン
⇅
ニックス
- クリスタプス・ポルジンギス
- コートニー・リー
- ティム・ハーダウェイJr
- トレイ・バーク
- 1順目指名権2枠
ニックスはチームの大黒柱であったポルジンギスをマーベリックスへとトレードしました。彼は17-18シーズン中に大怪我を負っており2019年2月時点でも戦線離脱中。マーベリックスのオーナーはポルジンギスが18-19シーズン中に復帰することはないと話しており、将来を見越したトレードではないでしょうか。
マーベリックスは17-18シーズンからスタメンを勤めていたデニス・スミスJrをトレードし、ルカ・ドンチッチ中心のチーム作りへと切り替えたように思われます。将来の1順目指名権も得ているので、数年先の成長まで考えたトレードでしょう。
なお、これによってニックスはオフシーズンにスーパースターをMAX契約にて獲得できるだけの、サラリーキャップの空きを作ることに成功しました。
キャバリアーズ⇄ブレイザーズのトレード
2月4日は、キャバリアーズとブレイザーズとの間でトレードが成立しました。
キャバリアーズ
- ロドニー・フッド
⇅
ブレイザーズ
- ニック・スタウスカス
- ウェイド・ボールドウィン
- 2順目指名権2枠
トレードが行われた2月4日現在プレイオフ出場圏内のカンファレンス4位に位置しているブレイザーズは、控えから安定したプレイで得点を重ねられるフッドを獲得しました。
フッド自身は以前ディフェンス力に定評のあるジャズでプレイしていましたし、17-18シーズンはキャバリアーズでNBAファイナルにも出場しています。得点力はさることながら、経験値も持ち合わせているプレイヤーですのでブレイザーズは的確な補強をしたと僕個人は考えます。
キャバリアーズは今シーズン既にプレイオフ進出は絶望的ですので、将来への動きに繋がる指名権の獲得になったのではないでしょうか。
レイカーズ⇄ピストンズのトレード
2月5日は、レイカーズとピストンズの間でトレードが行われました。
レイカーズ
- スヴィ・マカイルーク
- 2順目指名権1枠
⇅
ピストンズ
- レジー・ブロック
レイカーズはルーキーのマカイルークを送り、ピストンズで今シーズンスタメンを勤めているレジー・ブロックを獲得。
レジー・ブロックは1試合平均12点とレイカーズにとっては即戦力となるプレイヤーで、キャッチ&シュートの3Pを得意としているため、パス主体のロンドやロンゾ・ボールとは相性が良さそうな印象があります。
ブロックはシューティングガードとしては身長がありますし、ディフェンスにも定評があるので重宝されると思います。
一方ピストンズに移籍することとなったマカイルーク。ピストンズには同じポジションのプレイヤーが多くいるため競争が激しいことが予想されます。ルーキーですがシュート力には定評もありますし、ポイントガードを勤められるだけの器用さも持ち合わせているので、是非とも活躍して欲しいですね。
クリッパーズ⇄76ersのトレード
2月5日にもう1つ、クリッパーズと76ersとの間でトレードが行われました。
クリッパーズ
- トバイアス・ハリス
- ボバン・マリヤノビッチ
- マイク・スコット
⇅
76ers
- ウィルソン・チャンドラー
- ランドリー・シャメット
- マイク・マスカラ
- 1順目指名権2枠
- 2順目指名権2枠
クリッパーズはチームのトップスコアラーであったハリスと、リーグ最長身のボバンを放出しました。プレイオフは十分に狙えるだけにここで大きく動いてきた点は少し疑問が残りますが。。。
一方76ersは、オフシーズンに獲得したチャンドラーを送るだけではなく、ドラフト指名権を合計で4枠も送っています。これは将来的なチーム力アップよりも今シーズンに賭ける思いの強さの表れではないでしょうか。
76ersはスタメン・控え共にインサイドの層を厚くすることに成功し、クリッパーズは将来的なチーム力向上に繋がる動きになったと僕は感じています。
過去に起きたトレードデッドラインでの大きな動き
過去に起きたトレードデッドライン当日の大きな動きを紹介していくことにします。過去のデータがあまり残っていないので、2018年のトレードデッドラインでの動きを紹介します。
2018年のトレードデッドラインの大きな動き
2018年のトレードデッドラインの主役となったのは、クリーブランド・キャバリアーズでした。全盛期を過ぎたスタープレイヤーを多く獲得したオフシーズン。しかし蓋を開けてみるとチームは噛み合わずトレードデッドライン当日に、チームが大きく解体されたのです。
そこでの動きというのが以下の通り。
キャバリアーズ
- アイザイア・トーマス
- チャニング・フライ
⇅
レイカーズ
- ジョーダン・クラークソン
- ラリー・ナンス・Jr
キャバリアーズ
- イマン・シャンパート(キングス)
- デリック・ローズ(ジャズ→その後ウェイブ)
- ジェイ・クラウダー(ジャズ)
⇅
キングス
- ジョージ・ヒル(キャバリアーズ)
⇅
ジャズ
- ロドニー・フッド(キャバリアーズ)
- ジョー・ジョンソン(キングス)
その他交渉権やドラフト指名権がトレードされています。
キャバリアーズ
- ドウェイン・ウェイド
⇅
ヒート
- ドラフト2順目指名権
上記のトレードをはじめとして、いくつかのトレードがまとまりました。
各チームトレードデッドライン当日に動くことが多い
例年通りに行けば、2019年のトレードデッドラインでも多くのトレードが敢行されることでしょう。トレードデッドライン当日というのは、各チームが活発にトレードに踏み切ります。
それまでは各チームの動きやトレード状況を見ているチームがほとんどですが、プレイオフ争いのために補強をしたいチームは、おそらく痺れを切らしてトレードデッドライン当日に大きく動くのでしょう。
トレードデッドラインを過ぎるとシーズン中は現役のNBAプレイヤーとは契約できなくなってしまうため、試合勘のあるプレイヤーを獲得しプレイオフ進出や勝ち上がりを目論むことで、トレードデッドライン当日が活発になるのでしょう。
トレードデッドラインが近づくとよく聞く用語
トレードデッドラインが近づいてくると、「バイアウト」や「ウェイブ」「プロテクト」といった言葉をよく耳にするようになります。
バイアウトやウェイブは「解雇」に関する専門用語で、以下の記事にて詳しく紹介しているので併せてご覧ください。
「プロテクト」というのは、トレードによって売りに出されるドラフト指名権とセットで登場することが多い言葉です。例えば「2020年1順目指名権トップ5プロテクト」のように登場します。プロテクトによって指名権を保護していると言う認識で構いません。
例年、ドラフトの指名順はシーズンのチーム成績によって決められます。簡単に言うと、成績の悪かったチームほど指名順の上位を確保できるわけです。
仮に「2020年1順目指名権トップ5プロテクト」をチームAからチームBにトレードされたとしましょう。そしてトレードした指名権をもともと保持していたチームAが、2020年ドラフトで1順目3位の指名順を手に入れた場合、指名権はチームBからチームAに返還される、と言うものです。
プロテクトされている場合には、指定されている数字よりも下位での指名順だった場合にはトレードが成立となり、指定されている数字よりも上位での指名順だった場合には、元のチームに指名権が返還されます。
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まとめ
トレードデッドラインに関する情報をまとめてきました。トレードデッドラインになると活発に動くチームや全く動かないチーム、再建のための動きをし始めるチームなど、様々なチームの姿を垣間見ることができます。
トレードデッドラインが近づくにつれ、「このプレイヤーがこのチームに移籍したら面白いな」だとかトレード予想がネット上ではたくさん飛び交いますが、自分でトレードを予想してみるのもNBAの1つの楽しみ方です。
トレードデッドラインは、僕はTwitterを見ながら今年も情報収集をリアルタイムで行い、楽しみたいと思います!