これからNBAのことを知っていく予定だよ!という方。シーズンがどのように構成されているのか詳しくご存知ですか?
NBAのシーズンは大きく分けて「レギュラーシーズン」、「オフシーズン」、「ポストシーズン」の3つの期間があります。
それぞれの期間の中で様々なイベントが開催され、常にファンを飽きさせないための仕組みがふんだんに盛り込まれています。
本記事ではそれぞれのシーズンの期間や、期間中に行われるイベントについて紹介しています。
これらの情報を知ることで、NBAのシーズン全体の流れや各期間の重要なイベントについて理解を深め、より一層NBAを楽しむことができるでしょう。最後までご覧くださいませ。
目次
NBAのシーズン期間は大きく分けて3つに分類される
まずはじめに、NBAの「シーズン」の構成から確認していきましょう。NBAの1シーズンは、大きく分けると3つに分類されています。
- オフシーズン
- レギュラーシーズン
- ポストシーズン
それぞれの項目について、さらに詳しく紹介していきます。
オフシーズン
- 6月後半:NBAドラフト
- 7月1日から:FA市場解禁
- 7月上旬:サマーリーグ
- 10月上旬:トレーニングキャンプ
- 10月中旬:プレシーズン
オフシーズンは、基本的に6月中旬から10月中旬までのことを指しています。
サマーリーグ、サマーキャンプ、プレシーズンなどを含めると正確なオフシーズンの時期は若干変わりますが、基本的には6月中旬から10月中旬までのことです。
この期間はプレイヤー自身が身体を休めるためにバカンスに出かけたり、家族との時間を過ごしたりしています。
また、多くのプレイヤーが「ワークアウト」という自分自身のスキルを磨くためのトレーニングを行います。
ワークアウトの出来が、レギュラーシーズンが始まった時の自信やプレイの成長に大きく関係してくるため、特に若手は重要視しているポイントです。
なお、オフシーズン中にはドラフト会議、FA交渉やトレードなどの移籍市場が開かれているため、経営陣は気を抜いていられません。
6月後半:NBAドラフト
全30チームが、自チームが保有している指名権を使って、大学生や海外チームのプレイヤーを指名していきます。
全30チームが2巡にわたり順々に選手を指名し、優れた新人を獲得するための重要な機会です。
ドラフト順は、前シーズンの成績に基づく抽選で決定され、下位チームが上位指名権を得るチャンスがあります。
ドラフトは選手のキャリアスタート地点であり、NBAの未来を左右する重要な要素となっています。
▼ NBAドラフトのルールに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>【2024年7月8日更新】「NBAドラフト」のルールをまとめてみた
7月1日から:FA市場解禁
NBAのフリーエージェント(FA)市場は、プレイヤーが契約満了後に自由に新しいチームと契約できる期間を指します。
FA市場は毎年7月1日に解禁となり、チームは制限付きFA(RFA)と無制限FA(UFA)に分類されるプレイヤーと交渉します。
また、トレードを実施する機会でもあるので、すでにチームの契約下にあるプレイヤーが移籍をする可能性すらあるんです。
FA市場はチームの補強や再編成の重要な機会であり、プレイヤーのキャリアにも大きな影響を与えます。
▼ NBAのFA市場のルールに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>NBAの契約に関する「FA」のルールとは?完全・制限付きを詳しく紹介!
7月上旬:サマーリーグ
サマーリーグは、若手の実力を見定める機会として行われています。
基本的にはルーキーから2年目くらいのプレイヤー、Gリーグのプレイヤーが中心となってチームを編成し戦います。
ここで良い成績を収めたプレイヤーは、チームとの契約を勝ち取ったりしていきます。
▼ サマーリーグに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>【若手の登竜門】NBAサマーリーグを徹底解剖!開催時期・参加資格は?
10月上旬:トレーニングキャンプ
シーズン開始が近づいてくると、チーム毎にトレーニングキャンプを行なっていきます。
このトレーニングキャンプは、プレイヤーの状態を確認し、戦術を磨き上げ、チームとしての土台づくりを行う期間です。
チームは、プレシーズンマッチや日々のトレーニングの中から、最適なロスターを決定します。
トレーニングキャンプはシーズンに向けた基盤づくりとして、基礎作りとして非常に重要な役割を果たすんです。(プレイヤー主催でミニキャンプが行われたりもします。)
10月中旬:プレシーズン
▼ プレシーズンに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>NBAのプレシーズンゲームはいつ開催される?その役割・目的は何?
レギュラーシーズン
- 10月下旬:シーズン開幕
- 11月上旬から下旬:インシーズントーナメント
- 12月25日:クリスマスゲーム
- 2月上旬:トレードデッドライン
- 2月中旬:オールスターウィークエンド
- 4月上旬:プレイイントーナメント
レギュラーシーズンは、10月中旬から4月上旬までのおよそ半年間のことを指します。
6ヶ月の間に各チームが82試合を闘い、2つに別れたカンファレンスの上位8チーム(合計16チーム)が、ポストシーズン=プレイオフに進みます。
全国各地を遠征しながらシーズンを闘うため、1シーズンを闘い抜くための体力や休養なども非常に重要になってくるんです。
10月下旬:シーズン開幕
10月下旬からは各地でシーズンが開幕していきます。
開幕戦は注目カードが組まれたりするので、全米でも大きな注目を集めているとか。
ファンとしても、長い間お預けを食らっていたNBAのシーズンが始まると思うと本当に楽しみな瞬間です!!!
11月上旬から下旬:インシーズントーナメント
NBAのインシーズントーナメントは、シーズン中に行われる特別なトーナメントで、11月から12月にかけて開催されます。
このトーナメントはレギュラーシーズンの一環として行われ、全30チームが参加します。
グループステージとノックアウトのトーナメント形式で構成され、勝者には特別な賞金やトロフィーが授与されます。
初めて開催された23-24シーズンのインシーズントーナメントは、八村塁選手も所属するロサンゼルス・レイカーズが優勝しました。
このトーナメントは、レギュラーシーズンの中でも特に停滞しやすいこの時期を、盛り上げる目的で導入されたとのことですよ!
初代チャンピオンに輝いたレイカーズのプレイヤーは、「若手に経済的な援助もしたいから」ということで一致団結して優勝を目指していたと語っていました。
12月25日:クリスマスゲーム
NBAのクリスマスゲームは、毎年12月25日に行われる特別な試合で、人気チームが対戦するようカードが組まれます。
大体5試合ほどが行われるのですが、基本的には全試合が被らないようにタイムスケジュールが組まれていて、ファンを楽しませるという意気込みが感じられます!!
前シーズンのファイナルの再戦が行われたり、特別なユニフォームを着用して試合が行われたりと、レギュラーシーズンの中でも注目度が高いですね。
▼ クリスマスゲームに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>【注目の一戦が目白押し!】NBAクリスマスゲームの魅力・見所まとめ。
2月上旬:トレードデッドライン
トレードデッドライン(通称:TDL)は、各チームがトレードを行える最終日を指し、通常2月上旬木曜日に設定されています。
このデッドラインを過ぎると、シーズン終了までトレードは行えなくなります。プレイオフ前の重要な補強期間に当たるわけです。
この期間終了後には「バイアウト市場」という補強タイミングもあるのですが、トレードデッドラインの方が補強の色は濃いですね。
デッドライン直前には多くのトレードが成立し、チームの戦力バランスが大きく変わることもあり、ファンやメディアにとって非常に注目されるイベントです。
このトレードデッドラインも僕は大好きなので、毎年夜通しSNSをチェックして同行を見守っています!!
▼ トレードデッドラインに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>NBAのトレードデッドラインはいつ?登場する専門用語はどんな意味?
2月中旬:オールスターウィークエンド
毎年2月に開催される特別なイベントで、リーグ全体のお祭です。
主なイベントには、オールスターゲーム、スラムダンクコンテスト、スリーポイントコンテスト、スキルズチャレンジ、ルーキーチャレンジなどがあります。
オールスターゲームは、ファン投票で選ばれたスター選手たちが対戦する試合で、オールスターウィークエンド全体を通じて、最も盛り上がりを見せます。
▼ オールスターウィークエンドに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>年に1度の祭典【NBAオールスター】のイベント・注目ポイントまとめ
八村塁もルーキーイヤーには、このオールスターウィークエンドに登場しました!!
4月上旬:プレイイントーナメント
レギュラーシーズン終了後に、プレイオフに進出する各カンファレンスの7位と8位を決定するトーナメントです。
東西両カンファレンスで、レギュラーシーズンの成績が7位から10位のチームが参加し、最終的にプレイオフに進む7位と8位を決定します。
▼ プレイイントーナメントに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>【20-21シーズン版】プレイイントーナメントの概要・対戦カード
プレイイントーナメントは、シーズン最終盤までNBAの盛り上がりを持続させるための取り組みとして導入されました!
見ているこちらとしては、レギュラーシーズンの最後までハラハラドキドキですし、プレイイントーナメントの試合もハラハラドキドキなので、本当に楽しい時間です。
ポストシーズン
- 4月中旬〜下旬:プレイオフ1回戦
- 5月上旬〜中旬:カンファレンスセミファイナル
- 5月中旬〜下旬:カンファレンスファイナル
- 6月上旬〜中旬:NBAファイナル
ポストシーズンは、4月中旬から6月中旬までのおよそ2ヶ月間のことを指しています。
レギュラーシーズンの各カンファレンス成績上位8チームずつがプレイオフトーナメントに進み、トーナメントを行なっていきます。
要はシーズンチャンピオンを決めるための闘いのことですね。
プレイオフは1つの対戦カードにつき最大7試合が行われ、先に4勝したチームが勝ち上がっていきます。16チームの中から優勝する1チームを決めるため、合計で4つの対戦カードを勝ち抜いたチームが優勝です。
▼ プレイオフに関してはこちらの記事でまとめています ▼
>>【徹底解説】NBAのプレイオフはいつ開催される?その特徴とは?
NBA1年目「ルーキー」たちのドラフト後~シーズン開幕まで
毎年6月のドラフトで指名されたルーキープレイヤーは、NBAが主催するいわゆる新人研修に参加します。新人研修では、プロとしての基本的な心構えを伝授されたり、お金の管理などを伝えられるそうです。
NBAを引退したプレイヤーは、50歳までにおよそ90%もの確率で破産すると言われており、引退後のプレイヤーの生活のことも考えて、ルーキーの頃からリーグ側はお金の知識を伝えたり積立保険への加入を促しています。
研修が終わると、若手が主体となるサマーリーグに出場したり、トレーニングキャンプに参加して力をつけ、レギュラーシーズンの開幕に照準を合わせていくのです。
なお、サマーリーグは既に契約が決まっているプレイヤーはもちろんのこと、どのチームとも契約をしていないプレイヤーも参加してきます。契約しているプレイヤーの実力を図る機会であると同時に、契約をしていないプレイヤーの品評会とも言えますね。
NBAの1シーズンの試合数はどのくらい?
先ほど「レギュラーシーズン」という部分で触れましたが、プレイオフに出場するしないに限らず、レギュラーシーズンでは全30チームが82試合を闘います。
1週間に2~4試合を、長距離の飛行機移動も含めてこなしていくため、想像以上の大変さでしょう。
なおレギュラーシーズンを勝ち抜いた16チームは、その後プレイオフを闘います。プレイオフ1回戦で敗退してしまうチームもありますが、最低でも4試合を闘います。
NBAファイナルに勝ち進んだチームは20試合前後闘いますので、レギュラーシーズンから含めると100試合ほどをこなしていることになるんです。
NBAのレギュラーシーズンの順位はどうやって決まる?
レギュラーシーズンの順位は、以下のような順番で決められていきます。
- 勝率
- 直接対決の結果
- ディビジョン内の対戦成績
- カンファレンス内の対戦成績
同じ勝率で並んだ場合には、並んだチーム同士の直接対決の結果で決まり、それでも決まらなければディビジョン内の対戦成績→カンファレンス内の対戦成績と、様々な要素を加味して順位が決定されます。
NBAの24-25シーズンの予定は?
2024年7月7日時点では、NBAの24-25シーズンの予定は決まっておりません。
シーズンの対戦カードや開幕日、オールスターゲームの開催日などは未定ですが、あくまでも推測で紹介しておきます。
- 開幕日:10月15日(火)
- トレードデッドライン:2月6日(木)
- オールスター:2月14日(金)~16日(日)
- シーズン最終日:4月9日(水)
- プレイオフ開幕:4月13日(日)
18-19シーズンの日程を元に、推測で紹介してきました。こちらの日程が確実というわけではないのですが、ざっくりと頭に入れておくことをおすすめします。
まとめ
NBAは1年を通してレギュラーシーズン・ポストシーズン・オフシーズンの全てがファンを楽しませてくれる最高のリーグです。
個人的には、オフシーズンの移籍市場が最も好きで、チーム編成が変わって「こんなチームになるんだな」と妄想するのが大好きなんですよね。
そして、今後は富永啓生や河村勇輝がNBA挑戦を始めるということで、日本人としてはさらに楽しみな日々が続きます!
しかも、渡邊雄太選手がBリーグでのプレイを公言しているということで、ますます日本国内でのバスケへの注目度も高く高くなっていくことでしょう。
是非あなたも一緒に、NBAとともに日本バスケの変革期を目の当たりにしませんか?!
▼ 最強コスパでNBAを視聴するための方法はこちらの記事でまとめています ▼
僕はなんだかんだで、この時期が最も好きかもしれません!!
チーム編成がガラッと変わるので、勢力図が入れ替わったりする様を見てワクワクするんです!