“若手の登竜門”のNBAサマーリーグ。NBA在籍1〜2年目の若手や、Gリーグ・世界各国の実力派プレイヤーが一堂に会します。
本記事では、そのサマーリーグの開催時期や参加資格について細かく紹介していきます。
日本人ファンからするとあまり近い存在ではなかったサマーリーグですが、渡邊雄太選手や八村塁選手の活躍によって近い存在になってきました。
今後日本人プレイヤーが参加する可能性はあるのか、富永選手や河村選手は出場するのか、などを紹介していきます。
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目次
2024年のサマーリーグに富永啓生選手や河村勇輝選手は出場する?
富永啓生選手や河村勇輝選手は、24年のサマーリーグに出場する見込みはありません。
パリオリンピックの日本代表12名に選出されていることもあり、大会期間中は代表活動に専念することになるでしょう。
そして、富永啓生選手はインディアナ・ペイサーズと、河村勇輝選手はメンフィス・グリズリーズと「Exibit10契約」に合意したとの発表がありました。
そのため、サマーリーグでの活躍の場は得られないかもしれませんが、その先に繋がってくる可能性があります。
サマーリーグはいわば若手の登竜門
NBAのサマーリーグは若手主体の大会です。
NBA在籍1~2年目などの若手が多く出場するほか、Gリーグ(下部リーグ)に所属するプレイヤーも参加可能。
後ほど詳述しますが、サマーリーグはNBAドラフトの後に行われるため、各チームがドラフト指名したプレイヤーの力を測る場として利用されています。
ただそれだけではなく、渡邊雄太選手のようにNBAドラフトで指名されなくても、チームの一員としてサマーリーグに出場することができます。
NBAサマーリーグはいつ開催される?
NBAサマーリーグは基本的に、ドラフトが終了した後の毎年7月の上旬から中旬にかけて行われます。
序盤はリーグ戦を行い、リーグ戦の勝敗に応じて順位が決められます。
リーグ戦の後にはトーナメントが行われるのですが、トーナメントを戦いその年の優勝チームが決定する、と言った形です。
10日前後でサマーリーグは終了となるのですが、各チーム5~7試合ほど対戦するので少しタフなスケジュールとなっています。
近年は、複数のサマーリーグが主催されるようになってきました。
カリフォルニア、ソルトレイクシティなどで開催されています。
NBAサマーリーグの目的~プレイヤー関係~
サマーリーグにはいくつかの”目的”があります。チーム目線とプレイヤー目線とに分けて紹介していきます。
チーム目線
サマーリーグは毎年NBAドラフトの”後”に開催されるため、チーム側はドラフト指名したプレイヤーの力を再度測る場所として利用します。
プレイ面だけではなく、即席ながらも”チーム”として戦うわけなので、声かけや仲間を鼓舞するなどの精神的な姿勢も見るでしょう。
また、ドラフト外のプレイヤーや、NBA以外のチーム(Gリーグや海外チーム)のプレイヤーも参加可能。
サマーリーグは新たな戦力になり得るプレイヤーを発掘する場所としても活用されています。
プレイヤー目線
プレイヤーにとっては、チームの首脳陣に自分のアピールができます。
仲間との連携や積極的なコミュニケーションなど、プレイ以外の姿勢も見せることができる場所です。
契約をしていないプレイヤーは、サマーリーグを通して自分をアピールし「2Way契約」やトレーニングキャンプへの参加資格が得られる「Exibit10契約」を勝ち取れる可能性があります。
アピールをする場所とは言え、自分勝手なプレイばかりしていても評価はされません。
チームにどのような形で貢献しているのか、長所はどこなのかを見せることが大切になります。
NBAサマーリーグの目的~コーチ・レフェリー関係~
サマーリーグでテストされるのは、プレイヤーだけではありません。
サマーリーグのチームを指揮するヘッドコーチ(以下、HC)や、レフェリーもテストされています。
コーチ目線
サマーリーグのHCは、トップチームのアシスタントコーチや、GリーグのHCなどが務めるケースが多いです。
ここではチーム戦術がどの程度活用できるかをテストしたりする目的があります。
サマーリーグで、ニューヨーク・ニックスのHCを勤めた吉本泰輔さんは、普段はアシスタントコーチをしています。
レフェリー目線
レフェリーはGリーグのレフェリーを中心に、世界各国から参加する場合もあります。
レフェリーにとってもNBAは最高峰の舞台ですので、やはりNBAの試合を捌くというのは、大きな目標の1つなのでしょう。
過去にサマーリーグを経験した日本人プレイヤー
渡邊雄太選手や八村塁選手の参加で注目を集めるサマーリーグ。
過去にはこの2人以外にもサマーリーグに参加した日本人プレイヤーがいるんですよ。
- 田臥勇太(2003、04、06、08年)
- 川村卓也(2009年)
- 竹内公輔(2010年)
- 富樫勇樹(2014年)
- 馬場雄大(2019年)
- 比江島慎(2019年)
中でも、田臥選手は4度サマーリーグに挑戦していたことがわかりました。
この6人のほかにもアメリカに渡ってワークアウト(トレーニングのようなもの)をしていたプレイヤーもいるのですが、サマーリーグのチームに呼ばれなかったことがあるようです。
NBAサマーリーグの参加資格
NBAサマーリーグに参加資格等はあるのか調べてみましたが、サマーリーグ終了後の流れなども踏まえて、以下の条件プレイヤーが参加することが多いようです。
- NBAドラフトで指名された新人
- NBAチームと契約した若手
- フリーエージェント
- Gリーグのプレイヤー
八村塁選手はウィザーズの一員として、渡邊雄太選手はブルックリン・ネッツの一員としてサマーリーグに出場。
当時渡邊雄太選手はドラフトにかからずFAだったため、そこから出場権を得ました。
また、比江島慎選手は2019年にニューオーリンズ・ペリカンズの一員として、サマーリーグに出場しました。
当時、オーストラリアリーグのチームとの契約が終了していたタイミングだったこともあり、サマーリーグに出場できたものと思われます。(いわゆるFAだった)
また、中にはNBA在籍6年目でサマーリーグに出場していたプレイヤーもいたとのこと。
このサマーリーグは、海外のナショナルチームやクラブチームが参戦したりしています。
まとめ
今回は毎年7月上旬に開催されるNBAサマーリーグについて紹介してきました。
サマーリーグは、今後の若手有望株が出場する大会なので、かなりコアなファン向けです。
ただ、日本のチームに所属しているプレイヤーが出場するケースもあるので、その際はぜひNBAサマーリーグを見てみてください。
2018年の渡邊雄太選手のように、サマーリーグを戦ったチームではなく、他のチームと契約することも可能です。
契約を結んでいないプレイヤーに関しては、NBA全30チームのスカウト陣が目を光らせていると言えます。