試合を見ていると実況・解説の方が「この選手は2順目の指名なんですよね」等々の話をしているのですが聞いたことないでしょうか?僕はその時の話を聞いているといつも「2順目指名の選手が頑張っているんだな」と感じます。
その実況・解説を思い出して「リーグにはどの順位で指名されたプレイヤーが多いんだろう?」と疑問に思い17-18シーズンの全30チーム開幕ロスター入りを果たして総勢360人以上を調べてみました。
ドラフト順位別現役プレイヤー
ドラフト順位別に、今シーズンの開幕ロスター入りを果たしたプレイヤー全てを調べてランキング化しました。
第1位 1順目7位 (13人)
現役プレイヤーが最も多いドラフト順位は7位指名です。昨シーズンの6thマン賞のエリック・ゴードンや、お馴染みステフィン・カリー、ビスマック・ビヨンボやジュリアスランドルなどが1順目7位で指名されています。
第2位タイ 1順目1位 (12人)
2位は1位指名のプレイヤーです。1位指名されたプレイヤーが最も多くがランキングトップだと思っている人も多いかもしれませんが、2位タイという結果になりました。1位指名プレイヤーで言えば、レブロン、グリフィン、アービングやウォールなどがいます。1位は毎年注目されることはもちろんですが、実は1位指名したプレイヤーが期待外れに終わるなんてこともよくあります。
例えば2013年1位指名はアンソニー・ベネットでキャブスが指名しました。彼は1年目から全く活躍することができずNBAのチームやヨーロッパのチームを転々としていましたが、今はNBAの下部リーグのGリーグにいます。
このように期待が大きいからこそ、期待外れに終わるケースもあります。
第2位タイ 1順目3位 (12人)
続いて2位タイは、1順目3位指名のプレイヤーです。リーグを代表するPGになったハーデンやウィザーズを支えるビールやオットー・ポーター、オフにMAX契約を76ersと結んだジョエル・エンビードなどがいます。
第2位タイ 1順目4位 (12人)
同じく12人で2位タイは、1順目4位指名です。4位には、シーズン平均トリプルダブルを記録したウェストブルックや、「ユニコーン」の愛称で親しまれているポルジンギス、アーロン・ゴードンやタイリーク・エバンスがいます。
第2位タイ 1順目5位 (12人)
同じく12人で2位タイなのは、1順目5位指名です。5位にはラブやリッキー・ルビオ、カズンズやバランチュナスなどがいます。近年の5位指名は大きな活躍をまだ遂げてはいないのですが、先日チームを勝利に導くクラッチショットを決めたディアーロン・フォックスは期待できます。
第2位タイ 1順目9位 (12人)
同じく12人で2位タイなのは、1順目9位指名です。9位指名にはデローザンや、ゴードン・ヘイワード、犬馬・ウォーカーやアンドレドラモンドがいます。
第7位タイ 1順目2位 (11人)
7位からは11人なのですが、1順目2位指名が7位タイという結果になりました。もうベテランの域に達してきたマイケル・ビーズリーやエバン・ターナー、オラディポ、ジャバリ・パーカー、ディアンジェロ・ラッセルやイングラム、ロンゾ・ボールなどです。2009年の1順目2位指名でNBA入りを果たしたハシーム・サビートというプレイヤーがいますが、彼は今現在日本のBリーグ、横浜ビーコルセアーズに所属しています。
第7位タイ 1順目8位 (11人)
同じく7位タイは1順目8位指名です。1順目8位指名のプレイヤーは、ブランドン・ナイトやテレンス・ロス、KCP、フランク・ニリキナなどがいます。
第9位タイ 1順目10位 (10人)
9位は10人で、1順目10位です。10位指名のプレイヤーだと、ブルック・ロペスやポール・ジョージ、オースティン・リバース、CJ・マッカラム、エルフリッド・ペイトンなどがいます。
第9位タイ 1順目16位 (10人)
同じく9位タイが、ランキング唯一の10位指名以降となる1順目16位です。1順目16位指名のプレイヤーは、テリー・ロジアー、ヌルキッチ、ブーチェビッチ、スペイツやニック・ヤングなどがいます。
あの選手が2順目やドラフト外?!
知られていそうで知られていない、今活躍している中で2順目やドラフト外でNBAに入ってきているプレイヤーを紹介します。
ドレイモンド・グリーン(12年35位)
王者ウォリアーズにおいて、最も欠かせない男と言っても過言ではないドレイモンド・グリーンに関しても、2順目指名のプレイヤーです。16-17シーズンには最優秀守備選手賞を獲得し、同一シーズン内で”得点以外”でのトリプルダブルを達成しました。なんでもこなせるグリーンは、ウォリアーズには欠かせない重要なピースなのです。
デアンドレ・ジョーダン(08年35位)
シーズン中のダンク成功本数でトップになることもある破壊力抜群のインサイド、デアンドレ・ジョーダンも2順目35位指名の選手です。ドック・リバースがHCに就任した年から出場時間を大幅に伸ばし、近年はリバウンドやブロックのスタッツを伸ばしていることからディフェンス面での貢献度が非常に高いです。
また、17-18シーズンの11月16日現在のフリースロー成功率は59.5%と昨シーズンよりも10%近く伸ばしており、今後は得点を伸ばしていくことにも期待できそうです。
アイザイア・トーマス(11年60位)
16-17シーズンのイースタンカンファレンス首位の、ボストン・セルティックスを牽引したアイザイア・トーマスは、11年の60位最終位での指名でした。キングスに指名され当時はカズンズやルディ・ゲイとチームメイトでした。身長175cmと日本人とさほど変わらない身長ながら得点を量産するテクニックはさすがの一言です。
16-17シーズンの活躍もあり、シーズン終了後にカイリーとのトレードでキャバリアーズに移籍をしました。今は股関節の負傷で長期離脱を強いられていますが、復帰すればすぐさまスタメンとして試合に出場するとみられています。
ハッサン・ホワイトサイド(10年33位)
ここ2,3年で一気に頭角を現してきたハッサン・ホワイトサイドですが、彼は2010年の2順目33位指名です。彼はキングスにドラフトされたのち、Dリーグ(今でいうGリーグ)のチームを点々と渡り歩いていました。2014年、ホワイトサイドはヒートと契約しそこから一気にスター街道を進むことになるのです。
2016年にはヒートと4年9600万ドルで契約を延長するなど、今後のヒート躍進の鍵を握るプレイヤーです。
マーク・ガソル(07年48位)
ここで紹介するプレイヤーで唯一アメリカ国籍ではないのがこのマーク・ガソルです。彼は2007年2順目48位でレイカーズに指名されましたが、その年はNBA入りせず2008年にNBA入り。レイカーズとグリズリーズの間で起こったトレードによってグリズリーズに移籍し、そのまま現在に至るまでの約10年間をグリズリーズで過ごしています。
17-18シーズンからチームは若返りへの動きを見せていて、これまでチームの核であったランドルフやカーター、トニー・アレンを放出。例年以上に大黒柱としての姿を証明しなくてはいけません。
ポール・ミルサップ(06年47位)
リーグ屈指の万能型PFであるポール・ミルサップも2順目の指名です。2006年に47位でジャズに指名されました。下位指名ながらルーキーイヤーから活躍を見せたミルサップは、ジャズでもホークスでもチームの核としてプレイオフに導くなど、誰もが認める活躍ぶりを見せます。17-18シーズンからは若手の多いナゲッツに移籍し、ベテランとしてもリーダーとしてもチームを引っ張ることができるかが見ものです。
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まとめ
このことについて調べている時に思ったことはやはり1順目指名選手の方が生き残っているということ。そして、もう一つこの記事には書いていないのですが、ドラフト外の選手が45人と以外にも多かったです。
1順目指名選手が生き残るのは実力もそうですが、モチベーションが高いようにも感じます。チームからもファンからも期待を背負っているわけですし当然注目をされるわけですから、熱が入るでしょう。それでも最後に挙げた6人のように2順目指名から這い上がってくるプレイヤーもやはりいます。這い上がってくるだけの強い忍耐力と努力があってこそですよね。
そしてドラフト外の選手が多いことに関してですが、NBAに入りたいという思いの現れだと僕は感じています。またはNBA以外でプレイしていて花開いたためにスカウトから注目を浴び引っ張られたプレイヤーもいるはずです。バスケへの想い、そして努力の賜物ですね。
あくまでも今までのドラフト順位によって生き残るかどうかなので一概にこれが共通してくるとは言えませんが、「この順位指名された選手は生き残るな」と想いながらドラフトを楽しんでもらうもよし、NBAを観戦するもよしです。