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プレップスクールってどんな役割?なんで大学の前に通うの?

こんな悩みに応えます。
プレップスクールってなに?どんな役割があるの?

今回はバスケファンであれば1度は名前を聞いたことがある「プレップスクール」について紹介をしていきます。プレップスクールがどんな学校なのか、どんな役割を持っている学校なのかを知っている人は少ないのではないでしょうか?

中には、「プレップスクールに通わずにそのままアメリカの大学でバスケをすればいいじゃん」と思っている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、大学に通う前になぜプレップスクールに通うのか、などを詳しく掘り下げていきます。

プレップスクールとは?

プレップスクールというのは、日本語に直訳すると「予備校」という意味になります。

日本人は予備校と聞くと「東進」や「秀英予備校」などの進学塾のことを想像するかと思いますが、その予備校とは違います。

プレップスクールと呼ばれている学校は、準備をするための学校だと覚えておいてください。

高校や大学に進学するために、語学やバスケ技能を身につけたり磨くために通う学校のことです。

プレップスクールの例

プレップスクールの例を、日本人プレイヤーの通ったことがある学校で紹介していきます。

セントトーマスモア・スクール

1つ目は「セントトーマスモア・スクール」です。この学校には、現在NBAで活躍している渡邊雄太選手や、Bリーグの鍵冨太雅選手が通っていた学校です。

セントトーマスモア・スクールはコネティカット州にある学校で、全米のプレップスクールの中でもバスケのレベルが高い学校です。

渡邊雄太選手が在籍していた時には、プレップスクールの全国大会にて決勝に進出しており、惜しくも準優勝となってしまいましたが渡邊雄太選手は大会ベスト5にも選出されるなど、十分に自身の実力を証明した大会となりました。

ちなみにですが、渡邊雄太選手が決勝で敗れた相手は、次に紹介するブリュースターアカデミーです。

ブリュースターアカデミー

2つ目は「ブリュースターアカデミー」です。この学校には、Bリーグのシェーファーアヴィ幸樹選手が通っていました。

ニューハンプシャー州のリゾート地に位置している同校は、全米のプレップスクールの中でもバスケのレベルが高いことで知られています。

※余談ですが、NBAのスター選手であるドノバン・ミッチェルもこの学校に通っていました。2019年のW杯では、シェーファー選手とミッチェルが試合後に言葉を交わすシーンも見られました。

モントロスクリスチャン高校はなに?

富樫勇樹選手が通っていた「モントロスクリスチャン高校」と、プレップスクールを同じものとして認識している人もいるかと思いますが、モントロスクリスチャンはプレップスクールではありません。

モントロスクリスチャン高校ついては、以下の記事で詳しく紹介しているので併せてご覧ください。

バスケ留学の選択肢「モントロスクリスチャン高校」ってどんな学校?

2018年12月14日

モントロスクリスチャン高校とプレップスクールの違いは?

モントロスクリスチャン高校は、日本でいう全日制の高校です。

高校or大学に通うためのプレップスクールがアメリカにはありますが、モントロスクリスチャン高校は別物です。

一般的な高校であると覚えておいてください。

ちなみにですが、モントロスクリスチャン高校はケビン・デュラントやテレンス・ロスなどのNBAプレイヤーを輩出した全米屈指の名門校でもあります。

NCAAディビジョン1への道を切り拓くためにプレップスクールに通う

1つ目に挙げられることは、「NCAAディビジョン1への道を切り拓くため」です。プレイヤーの目的が一概にもそうとは言えませんが、仮にNBA入りを目標としているのであれば、デューク大学やゴンザガ大学の所属するディビジョン1でプレイすることは、絶対的な条件と言えます。

「じゃあディビジョン1の大学に直接通えばいいじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、ディビジョン1の大学に通うことは簡単なことではありません

日本のレベルはアメリカに比べるとまだまだ低いので、日本の全国大会で活躍したところでアメリカのレベルで活躍できるとは限りません。また、ディビジョン1の学校に入学したところで、大学からの誘いがあったわけでもないプレイヤーが、バスケ部に入部できるとも限らないわけです。

そのため、プレップスクールの全国大会に出場するなど、アメリカでも十分に通用するという証明をする必要があるのです。

シェーファーアヴィ幸樹選手はプレップスクールに入学した後に、ディビジョン1のジョージア工科大学に進学をしましたが、プレップスクール入学前には直接大学に進学することも考えていたようです。しかし、直接進学する場合にはディビジョン3の大学からの誘いしかなく、ディビジョン1の舞台で活躍するためにもプレップスクールを選んだようです。

奨学金も超重要

アメリカの大学に通うにあたり、奨学金をもらえるかどうかも非常に重要になってきます。

アメリカの大学に通うためには、生活費や学費等でものすごい金額の出費となります。そのため、ディビジョン1のレベルでプレイしたいという思いと同時に、奨学金をもらえるかどうかも進学するかどうかのポイントになってくるようです。

富樫勇樹選手はディビジョン1の大学からのオファーもあったようですが、学費全額免除を提示してきた大学がなく、大学進学を諦めたと一部の報道で伝えられています。

語学力も身につけなければいけない

アメリカで生活するわけですから、日常会話レベルでも競技レベルでも英語を話したり理解できるだけの語学力が必要となります。

日常会話で使われる表現と、バスケをプレイする時に使われる表現にも若干の違いがあるため、様々な場面で対応できるだけの英語力を身につけるために、プレップスクールに通うプレイヤーも数多くいます。

八村塁選手は、高校卒業後に現在のゴンザガ大学へと進学を果たしましたが、ゴンザガ大学に進学する前に英語を勉強するために3ヶ月間別の機関に通っていたようです。

語学力・学力がなければそもそもプレイできない

そもそもアメリカの大学の場合、バスケの技術だけではなく学業も優秀な成績を収めていなければ、バスケをプレイすることすらできません。日本よりもアメリカは文武両道という面に重きを置いているのです。

NBAのスーパースター、ドウェイン・ウェイドは大学時代に学業での成績が思わしくなく、大学1年目はプレイできなかったという過去があります。

日本の大学の場合、極端に言ってしまえばバスケができれば学力はなくても、バスケを部活動でプレイすることは十分に可能ですが、アメリカはそんなに簡単ではありません。

まとめ

プレップスクールがどんなものなのか、なんのためにプレップスクールに通うのかを紹介してきました。もしかしたらこれまで「プレップスクールに通っている時間は勿体無いんじゃないか?」と感じている人もいたのではないでしょうか?

しかしながら、この記事を最後まで読んでくれたあなたであれば、プレップスクールに通うことが非常に重要であるとわかっていただけたと思います。

アメリカの舞台で挑戦を続けているバスケプレイヤーの中には、プレップスクールに通っているプレイヤーもいますし、プレップスクールに通うことの意義なども踏まえて理解し、日本の期待の若手を応援しましょう。


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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社F.R.Will取締役。小学3年から10年間現役を続け、中学2年時にはジュニアオールスターにも出場。現在は年間100試合以上BリーグやNBAの試合を観戦している。大好きなチームはロサンゼルス・レイカーズ。大好きなプレイヤーはコービー・ブライアントとKCP。