史上2人目となる日本人NBAプレイヤー、渡邊雄太選手の登場や、日本人プレイヤー初のドラフト1順目指名となった八村塁選手の登場により、ますます注目を集めているNBA。
日本国内での人気が高まり、NBAの観戦へ行きたいと考えている人は多いことでしょう。そんなあなたのために、NBA観戦経験がある僕が、複数回に渡って、現地観戦にあたっての注意点や準備について紹介していきます。
その名も「NBA現地観戦レポート」。僕自身がロサンゼルスのステイプルズセンターで、NBAを観戦した際の旅行の中で感じたことや教訓を紹介するシリーズ企画です。
記念すべき第1弾となるこの記事では、お金の話や荷物の話、主にアメリカに行く前の「準備」について紹介をしていますので、現地観戦を考えている人は是非とも参考にしてくださいね。
目次
NBA観戦inロサンゼルス【旅費】
では早速本題へと入っていきますが、僕自身が現地へNBAの観戦へ行くにあたり、どのくらいの旅費が必要となったのかをまずは紹介していきます。
僕は1週間の滞在で、大体日本円にして¥200,000ほどで旅行をすることができました。
- 航空券:¥61,000
- 試合のチケット代:¥30,000
- 食費・移動費:¥40,000
- お土産代:¥50,000
- 宿泊費:¥20,000
なお、僕の場合には現地にいる友人の家へ宿泊し、移動も友人の車でしていたので、かなり安く抑えることができました。
次の章からは、特に気になるであろう、「航空券」「試合のチケット代」「宿泊費」について、さらに詳しく紹介していきます。
航空券:¥61,000
海外への旅行ともなると、「航空券」の費用が最も高額になってくるでしょう。なるべく安く航空券を予約したいというのが本音ですよね。
僕自身は、当時「羽田or成田」から「ロサンゼルス国際空港(LAX)」までの航空券を探していましたが、日本の航空会社(※JALやANA)の場合には¥200,000ほどと非常に高く、予約を渋っていました。
そんな時に見つけたのが「スカイチケット」というサイトです。スカイチケットとは、航空券を比較・予約できるサイトでして、様々な航空会社の料金を一覧で見ることができる便利なサイトです。
現在は航空券を比較・予約できるサイトがかなり普及していますが、2016年当時の僕は、スカイチケットやスカイスキャナーの存在を知りませんでした。
スカイチケットで探してみたところ、「アメリカン航空」の便の中に、往復¥61,000で購入できる航空券があったので、迷わずその¥61,000の航空券を購入しました。
アメリカン航空はその名の通りアメリカの航空会社でして、購入した当時は「日本語が通じないんじゃないか」「日本人が乗らないんじゃなか」などと心配をしていましたが、実際に登場してみると全く心配する必要はありませんでした。
日本からアメリカへ行くとなると、基本的に12時間以上は飛行機に乗っていることになるかと思いますが、提供される機内食や軽食、飲み物も日本人でも十分に口に合う味でしたので問題ありませんよ。
特に航空会社のこだわりがない場合には、「海外の航空会社」の航空券の予約を視野に入れておくことを、おすすめします。
時期や時間帯、席によって値段は大きく変わってくるので、必ず頭に入れておきましょう。
試合のチケット代:¥30,000
2019年9月現在のBリーグとは違い、NBAの試合のチケットは「ダイナミックプライシング」を採用しているため、対戦カードや時期によっても値段が変動します。
ダイナミックプライシングについては、「コトバンク」に以下のような記載がありました。
需給状況に応じて価格を変動させることによって需要の調整を図る手法。需要が集中する季節・時間帯は価格を割高にして需要を抑制し、需要が減少する季節・時間帯は割安にして需要を喚起する。
引用:https://kotobank.jp/word/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0-681890
NBAの場合には、人気のチームや「クリスマスゲーム」などのビッグイベントの時に、チケット料金が高くなる傾向にあります。
日本からでもチケットの購入ができまして、ダイナミックプライシングによってチケット価格が変動します。一例をご紹介しますね。
こちらは2019-20シーズンのロサンゼルス・レイカーズの試合のチケットの購入ができる「VIVIDSEATS」のサイトの画像です。
最上部のゴールデンステイト・ウォリアーズとの1戦は$138となっていますが、最下部のオクラホマシティ・サンダーとの1戦の場合には$43と表示されていますね。
会場によってもちろん値段が違いますが、上述したように対戦カードなどによってチケット価格が変動します。
観戦したいチームの試合の対戦チームや、日程はよくチェックするようにしましょう。場合によっては割高になる可能性があります。
僕が観戦した試合は、現地時間2016年4月5日のロサンゼルス・レイカーズvsロサンゼルス・クリッパーズの1戦。
コービー・ブライアントの引退間近に開催されるステイプルズ・センターの試合ということで、2階席ながら日本円にして¥30,000以上となりました。
宿泊費:¥20,000
最後に、こちらも重要となる宿泊費に関してですが、現地の友人曰く「最低でも$100以上(日本円にして¥10,000以上)のホテルに宿泊した方がいい」とのことでした。
理由を聞いてみたところ、あまりに安いホテルだと日本とは違って部屋の鍵がついていないケースがあったり、セキュリティが万全ではない場合があるそうです。
僕は現地で1泊だけホテルに滞在しましたが、1人あたり1泊$120のホテルに宿泊しました。セキュリティも万全でしたよ。
なるべく安く抑えたいという気持ちは、当然あるでしょう。ツアーなどであればツアー会社がホテルを手配してくれますが、もし個人で旅行をする場合には、安さだけに注目せずにある程度の値段がするホテルに宿泊するのがおすすめです。
だいたい1泊$100以上するホテルがセキュリティ的にもしっかりしているとの話でしたので、$100を目安に探すといいでしょう。
なお、$100以上だからといって、必ずしもセキュリティが万全であるとは限りません。
僕は現地に4月2日~4日8日まで6泊7日の日程で滞在していましたが、そのうち4泊が友人の家、1泊がホテル、1泊が車中となりまして、結果的に宿泊費をかなり安く抑えることができました。
NBA観戦inロサンゼルス【荷物の準備~キャリーケース編~】
費用に関する話をしたところで、続いては荷物の準備について紹介します。どんな物を持っていけばいいのか、大きなキャリーケースに入れるもの・飛行機の機内に持ち込む荷物に入れるものなど、詳しく紹介していきますよ。
まずは、キャリーケースのサイズやキャリーケースに入れるべき荷物について紹介していきます。
サイズ
キャリーケースのサイズは、滞在期間によって分けるようにしましょう。キャリーケースが販売されているお店に行ってみると、「1~2日用」ですとか「1週間用」など、期間の目安によってキャリーケースのサイズが分かれていることが多いですね。
僕の場合には1週間の滞在だったので、大きな「1週間用」のキャリーケースでいきました。
次の章でキャリーケースに入れるべき荷物を紹介しますが、お土産を詰め込んだりして「帰り」のキャリーケースがパンパンになることがあるので、「行き」はキャリーケースがスカスカの状態で行くのがおすすめです。
キャリーケースに入れるべき荷物
続いてキャリーケースに入れるべき荷物について、紹介していきます。あくまでも、僕自身が訪れた「ロサンゼルス」へ行った際の荷物ですので、参考程度にご覧ください。
ロサンゼルスは年間を通して最高気温の平均が20℃ほどと気候が温暖なので、厚着をする必要がありません。(※朝晩は冷え込むことがあります。)
一方でNBAのシーズン中に真冬になる「ニューヨーク」や「ボストン」などへ行く場合には、防寒着を持っていくのが必須ですので、荷物は多くなるでしょう。
僕自身がロサンゼルスへ1週間滞在するにあたって持っていった荷物は、以下の通りです。
- Tシャツ(5枚くらい)
- デニム(2枚)
- 下着(1週間分)
- タオル(3枚くらい)
ロサンゼルスへ行ったのは4月の頭だったのですが、日中の気温は20℃を超えていますし、半袖で十分です。朝晩は多少冷え込むので薄手のパーカーを持っていきましたが、1枚あれば十分でした。
後ほど紹介しますが、薄手のパーカーは機内へも持ち込みましょう。
ロサンゼルスは日本の夏とは違って湿気もなく、カラッとしていて非常に過ごしやすかったですよ。汗をダラダラかくということもなかったので必要以上に着替えを持っていく必要もありません。
現地の気温・気候はよく下調べをしておきましょう。
「1週間用」のサイズのキャリーケースに、上述しただけの荷物を入れておくとキャリーケースはスカスカですが、帰りの際にはお土産などでパンパンになるので、スカスカなくらいがちょうどいいですよ。
NBA観戦inロサンゼルス【荷物の準備~機内に持ち込む荷物編~】
続いては、機内に持ち込む荷物について紹介していきます。僕自身が機内へ荷物を持ち込むにあたって使ったのはリュックでして、リュックには以下の物を入れていきました。
- コンタクトの洗浄液などの化粧品
- メガネ
- 小さめのトートバッグ
- ウェットティッシュ
- 携帯の充電器
- 小さいU字型の枕
- マスク
- 本
- 筆記用具(ボールペン1本で大丈夫)
- 薄手のパーカー
- サングラス
- オペラグラス
- カメラ
サングラスやオペラグラス、カメラは機内に持ち込む必要はありませんが、スカスカのキャリーケースに入れておいた場合の破損も怖かったので、リュックへ入れ機内に持ち込みました。
飛行機に乗るにあたって、特に持ち込んだ方がいいと感じた荷物について、さらに詳しく紹介します。
コンタクトの洗浄液などの化粧品
僕は普段から、コンタクトレンズで生活をしているので洗浄液を機内に持ち込みました。12時間と長いフライトだったので、コンタクトレンズを外すためにも洗浄液は必須です。
コンタクトレンズユーザーは、必ず機内に持ち込みましょう。寝る際に目にコンタクトレンズが入っていると、不快感がありますし、外した方がいいですよ。
手荷物検査の時に水気のあるものはバッグから出してトレーに乗せなければいけないので、面倒だったら「チェックイン前」にコンタクトレンズを外し、洗浄液はキャリーバッグに入れてしまいましょう。
メガネ
前述した「コンタクトレンズの洗浄液」と付随する内容ではありますが、コンタクトレンズユーザーであれば、機内に「メガネ」は必ず持ち込みましょう。
周りが見えにくくなってしまい、トイレに行くときにも危ないので、メガネは必須です。
小さいU字型の枕
日本からアメリカへ行くとなると10数時間飛行機に乗ることになるわけですが、飛行機に乗っているときには必ず寝るはずなので、小さいU字型の枕(ネックピロー)があると非常に便利です。
枕がない状態で寝てしまうと首を寝違えたり痛める可能性もあるので、枕は持っていきましょう。各座席に枕が用意されている場合もありますが、布団やベッドで寝るときに使う枕の形なので、首から落ちてしまう可能性があります。
小さいU字型の枕(ネックピロー)であれば首に引っ掛ける形で利用できるので、落ちる心配もありませんよ。
大きなU字型の枕だとかさばると思ったので、100円均一ショップで購入した小さなU字型の枕を持ち込みましたが、100円均一ショップで購入したものながら使いやすかったですよ。
マスク
飛行機に乗る際によく聞くとは思いますが、「マスク」は必須です。機内は非常に乾燥しているので、喉を痛めないためにも、必ずマスクを持っていき機内で着用しましょう。
フィルターが付属されていて、喉を潤してくれるマスクが最もおすすめですが、一般的なマスクよりも値段が高いこともあるので、風邪の時につけるような一般的なマスクでも十分でしょう。
筆記用具(ボールペン1本で大丈夫)
ボールペンは機内に持ち込んでおくと、実は結構重宝します。というのも、空港に近づいてくるとCAさんから「入国カード」が配布されるのですが、機内で書く際にボールペンを利用するからです。
僕が利用したアメリカン航空では機内で筆記用具を貸してくれなかったので、ボールペンは自分で持っていった方がいいでしょう。
機内にはボールペンを持ち込んでいない人もいるので、「貸してくれ」と周りの人から頼まれることがありますよ。
ウェットティッシュ
機内食や軽食を食べる時に、意外と重宝するのが「ウェットティッシュ」です。ウェットティッシュなどは配られる訳でもないので、手を綺麗にしたいという人は持っていくといいでしょう。
機内に限らず、現地の飲食店でも意外と重宝しますよ。
NBA観戦inロサンゼルス【試合観戦時の荷物】
続いては、僕が試合観戦時に持っていった荷物を紹介します。
- オペラグラス
- カメラ
- タオル
- ウェットティッシュ
※お財布やチケットは当然すぎるので、敢えて書いていません。
この中でも、特に「オペラグラス」「カメラ」は持っていくべきですよ!その理由を紹介しますね。
オペラグラス
NBAの会場はコートが見やすいように「すり鉢状」になっているのですが、とはいえ2階席・3階席ともなると遠ざかるので少し見えにくくなってしまいます。
そんな時に重宝するのがオペラグラスです。ずーとオペラグラスで試合を見ているわけにはいきませんが、プレイヤーの顔をはっきりと見ることもできますので、「本当にNBAを観に来たんだな!」と実感することもできますよ。
僕はオペラグラス越しに、スマートフォンでプレイヤーを撮影していました。
カメラ
絶対にNBAの観戦時に持っていくべきなのが「カメラ」です。それも、高画質なカメラにすべきでしょう。とにかく綺麗な状態をカメラに押さえてほしいので、僕は高画質なカメラをとにかくおすすめします。
↑こちらの画像は一眼レフのカメラで撮影した画像ですが、とっても綺麗なのがよくわかるのではないでしょうか?とにかく綺麗な状態を残しておきたいという人は、高画質なカメラを持っていきましょう。
試合の時だけではなく、街中を歩く時にもカメラを使うことがあるので、首からかけられるストラップがあると非常に便利ですよ。
パスポート
試合観戦とはいえ、是非とも持ち歩いてほしいのが「パスポート」です。「試合観戦にパスポート?」と思うかもしれませんが、ショップでお土産を買う際に利用することがあるんです。僕自身は持って行かなかったことを後悔しました。
というのも、アメリカではクレジットカードでの支払いが主流ではあるのですが、クレジットカードの利用にあたっては本人確認をする必要があるようで、身分証明証を持っていないとクレジットカードを利用することができません。
ステイプルズセンター内のショップで買い物をするにあたり、クレジットカードを利用しようと思ったのですが、英語表記の身分証明書やパスポートを持っていなかったので、クレジットカードを利用することができませんでした。
その時には現金で支払いを行なったのですが、パスポートはもちろんのこと、しっかりと現金も持ち歩いておくと安心です。
NBA観戦inロサンゼルス【お金の準備・管理について】
冒頭で「旅費」の話をしましたが、この章ではお金の準備・管理について紹介していきます。
ドルも日本円も「お金」であることに変わりはありませんが、文化の違いもありますので、しっかりとお金の管理についても把握しておきましょう。
換金するなら日本の銀行で!
当然ながら日本円はアメリカでは使えません。ですので、日本円からドルに換金しておく必要があります。換金は銀行や空港、現在ではインターネット上からでもできますが、おすすめな方法は「銀行」での換金です。
銀行の場合には営業時間内でなければ利用できませんが、換金用の「自動販売機」が設置されている場合があります。自動販売機を利用すると、簡単に日本円からドルに換金できるんですよ。
空港で換金する場合、換金手数料がかなり高額になるので、おすすめできません。事前に銀行で行いましょう。
現金必須
アメリカはクレジットカードでの支払いが主流ですが、お店によっては「Cash Only」の現金しか使えないお店もあります。
また、ホテルのルームキーパーなどにチップを支払う場合にも現金を利用するので、いくらか現金を用意しておきましょう。
クレジットカードが使える飲食店の場合には、チップをクレジットカードで渡せる場合があります。支払い時にチップの割合を指定することで、クレジットカードを利用してチップを渡すという仕組みのようです。
例:$20の食事をした場合に、チップの割合を10%に指定すると、$20の10%分となる$2がチップとなります。チップが加算されるので、支払い総額は$22になります。
パスポートを持ち歩く
前述しましたが、クレジットカードを使う際には本人確認が必要になるので、パスポートを持ち歩きましょう。
国際免許を持っている場合には、パスポートではなく国際免許でも可。
アメリカではクレジットカードでの支払いが主流となっているので、必ずパスポートや国際免許など身分を証明できるモノを持ち歩きましょう。
ドルと日本円とでお財布は分けよう
当然ながら、アメリカでは日本円は使いません。とはいえ日本国内を移動する時には日本円を使いますので、日本円もドルもアメリカへ持っていくことになりますよね。
混乱することを防ぐためにも、ドルと日本円とで管理するお財布を分けておくと安心です。
日本で使うポイントカードなどもアメリカでは使えないので、日本円を入れているお財布の中で、現金と一緒に管理しましょう。
よく聞く話ではありますが、アメリカ滞在中は、若干金銭感覚が狂います。というのも日本では¥100、¥1,000と表記されているのに対し、アメリカの場合には$1や$10と表記されていますので、どうしても日本にいる時よりもお金を使ってしまうんです。
予想以上の出費になる場合もあるので、お金を使う場面では一度日本円に置き換えてから、考えてみるといいですよ。
まとめ
今回は、日本にいる間に行う滞在のための準備について、航空券の手配や荷物の準備、お金の管理の方法などを紹介してきました。
実際に海外に行ってみないとわからないことは多いので、1度も海外へ行ったことがないという人は、是非とも参考にしてください。僕自身がアメリカに行って「こうしておけばよかった」と感じた内容も話しているので、参考になるはずですよ。
特に「パスポートを持ち歩く」というのは、クレジットカードを使うにあたっては必須と言えますので、絶対に覚えておきましょう。
準備段階でも何かとお金はかかりますが、旅行は準備の段階から始まりますので、予算のことも考えながら準備をしてくださいね。
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