Bリーグに興味がない人でも、Bリーグを応援したくなる・観に行きたくなる。
そんな気持ちにさせてくれる「稼ぐがすべて」という本を今回はあなたに紹介したいと思います。
僕は生粋のNBAっ子なので正直なところBリーグは興味がありませんでした。そんな時に「稼ぐがすべて」をTwitterで発見しました。発見してから購入に到るまでの間の僕は「この本はBリーグを好きになる1冊になるかもしれない」そんな期待を抱いていたんです。
読破してみて、その期待は間違っていなかったとわかりました。
この本はBリーグにはあまり興味がないけど、日本のバスケを応援したいと思っている僕みたいな人におすすめの1冊です。
目次
「稼ぐがすべて」ってなに?
「稼ぐがすべて」と言うのは、Bリーグで常務理事や事務局長を勤められている「葦原一正」さんが記した、Bリーグの構想から開幕戦、2年目終了時点までの、Bリーグがどのようなビジネスモデルを歩んできたかを紹介した1冊です。
「稼ぐがすべて」を読んでみた率直な感想
「稼ぐがすべて」を読んでみた率直な感想を書いていこうと思います。
Bリーグに対する考え方の変化
僕はNBAファンで、日本のバスケは応援しているけどBリーグに関しては知人・友人にしか興味がない人間です。どうしてもNBAのレベルやビジネスモデルを見ていると、Bリーグとは歴然とした差があるため、Bリーグの観戦は今までに1度しか行ったことがありません。
そんな中、TwitterでたまたまフォローしたBリーグプレイヤーのツイートで、「稼ぐがすべて」の著者である葦原さんの引用リツイートがされていたことでこの本の存在を知り、発売から2日目に購入しました。
読破をして思ったのは「Bリーグってこんなに頑張ってたんだな」ってことです。
特に構想がスタートしてからわずか1年で開幕まで持っていくスピード感・決断力・行動力にはびっくりしました。僕自身が事業を展開していると言うこともあり、1年しか準備期間がない中で開幕戦の地上波放送にこぎつけたり、リーグの基盤を固めることは相当な努力が必要だった、と言うことがひしひしと伝わってきました。
このスピード感は、本の中でも触れられていますがベンチャー企業である「2歳赤ん坊のB.LEAGUE」だからこそ成せる技だったと思います。
今までの日本のスポーツにはないデータ収集・スタッツの計測・動画編集・認知から来場までをスマホだけで完結できるようにしたこと、大企業によくあるような過去の歴史の踏襲ではない点が非常に惹かれました。
すでにBリーグは僕が気になっている点を踏まえて改善しようとしていることがわかったので、今後さらなる進化に期待していきたいです。
こんな仕事がしたいと再確認できた
僕は中学生の頃からバスケ関係の仕事をしたいと言い続けてきたのですが、その気持ちを再確認することができました。
今はITベンチャーの会社で働いていますが、正直なところ「バスケの仕事は今のままでいいかも。」「サイトの運営だけでいいかも。」と思っている部分がありました。
マーケティングやSEOに関する知識、TwitterとFacebookの属性の違いを踏まえた投稿などを行なうことでITに関する知識を身につけてきてはいますが、「稼ぐがすべて」を読んでネットとリアルを掛け合わせたバスケの仕事がしたいと再確認することができました。
マーケティング自体の勉強にもなった
僕は今マーケティングを主な仕事としています。
ただ、データを取るだけで終わってしまったり軸がブレてしまうことがあったり長く続けられずに途中で頓挫してしまうケースがよくあります。
しかしBリーグの場合は、データを元にしたマーケティングの一貫性の強さを感じました。
- 各スポーツの競技人口・事業規模・観戦意向者数などのデータを元にバスケの可能性を明確にする。
- データを元にターゲットの人柄・属性までを割り出す。
- ターゲットのUI(ユーザーインターフェース)を意識した集客の仕組みを作る(スマホで完結する仕組み)。
- その仕組みによって集客できた人の割合を調べる。
- ターゲット層は会場にどんな人を連れてくるのかを調べる。
- 友人や同僚を誘いたくなる仕組みづくり。
などなど、データを打ち出して明確にマーケティングを組んでおり、非常に参考になりました。
マーケティングにおいて一貫性を持たせることは非常に重要なことです。時間も限られ素早く仕組みを作らなければいけないと言う点が、Bリーグはデータ収集などをおろそかにしないできっちり活かせていた、ことの要因のようにも感じました。
「稼ぐがすべて」にはどんな内容が書かれているのか
「稼ぐがすべて」にはどんな内容が書かれているのかを、ざっくり紹介しておきます。
- 「人材」ではなく「人財」が成否を握る
- DNAとなった川淵流リーダーシップ論
- 野球・サッカーを超える
- ターゲットは「若者」と「女性」
- B.LEAGUE流!お金の稼ぎ方の本質
- すべてをかけた歴史的開幕戦の裏側
- B.LEAGUEの現在地、そして課題
この7つの章によって構成されています。
Bリーグの紹介やプレイヤー紹介などはほとんど書かれていない、ビジネス・マーケティング分野の本ですが、Bリーグ好きな人にもマーケティング関係者にもおすすめです。
今後求めるBリーグの改善点
今回「稼ぐがすべて」を読んでみてBリーグに対しての考え方は「興味がない」「特定のプレイヤー・チームだけを応援する」と言う感じでしたが、「リーグ全体を応援したくなる」気持ちになりました。
だからこそ僕はさらなる改善点があると思っています。
- 外国人枠の撤廃
- アリーナの建設
- ユニフォームデザインの刷新
- レフェリーやオフィシャルの改善
1と2に関してはすでに改革が行われているとわかったのですが、3、4に関してはまだまだな印象があります。
本の内容とはずれてしまうので詳しい内容は書きませんが。。。
ただまぁ普段ずっとNBAしか観てないから言えるのは
①FG%がめちゃくちゃ低い
②速攻少ない
③外国籍選手のオンコートルールがいらないのでは?
④レフェリーとオフィシャルが・・・。— 修一@バスケブロガー (@bskbsketter) 2018年2月11日
レフェリーとオフィシャルに関してはツイートにて綴っています。連投しているので併せて読んでみてください。
まとめ:「稼ぐがすべて」は僕みたいな人におすすめ
「稼ぐがすべて」は、僕みたいな
- BリーグよりもNBA派
- Bリーグに興味はないけど日本のバスケは応援している人
- マーケティング分野に興味がある人・従事している人
- スポーツの仕事をしてみたいと思っている人
こんな人におすすめです。
僕は小学生の頃からNBAを観ているので、Bリーグのスキルや実力に関しては観たいとは思えません。経験者という部分もあるのかもしれませんが、どうしても「実力重視」「エンターテインメント性重視」な部分があります。
その点をBリーグとNBAで比較するとBリーグはまだまだです。
でも、Bリーグは18-19シーズンで3年目。
リーグ構想が固まってから1年で開幕を迎え、来場者数を50%以上も増加させてきた「ベンチャー企業」のBリーグのスピード感と実行力ならば、NBAとの差もどんどん詰まってくると期待できます。
ぜひ「稼ぐがすべて」を読んでみてください。売上金はBリーグの活動に当てられるとのことなので、一緒にBリーグの発展に少しでも貢献してみませんか?
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