オフェンスの時はどうやって動いたらいいの?適当に動いてもいいの?
さて今回は、オフェンス時の動きについて紹介をしていきます。
オフェンス時の動きというのははじめのうちは非常に難しいところです。セットプレイでもない限り自由に動くことになるので、初心者の人にとっては「どこに動けばいいのか」「どうやって動けばいいのか」は大きな疑問点・課題ですよね。
でも、安心してください。誰もがバスケを始めた時はオフェンス時の動きに迷い、試行錯誤を繰り返しながら身につけていくのです。
それに、いくらNBAやBリーグの試合を観ていても、実際に自分がプレイするとなると話は別になるので、焦って試合をたくさん観たりする必要はありません。
この記事ではオフェンス時の動き方の分類やコツについて紹介していきますが、あくまでも参考程度にしてください。実際に練習中・試合中には自分で考えて判断して動かなければなりません。
「この動き方もあるんだ」「こんな考え方をしておけばいいんだ」という部分を、学んでいける内容となっています。
オフェンスの動き方は2種類
オフェンスの動き方は、大きく2つに分けられます。
- ボールを持っていない時の動き
- ボールを持っている時の動き
この2種類の動きの特徴などを次の章から詳しく紹介していきます。
ボールを持っていない時の動き
1つ目は「ボールを持っていない時の動き」です。
コートに立っているプレイヤー全員を合わせると10人いることになりますが、その10人でボールを扱うことになります。何が言いたいかと言うと、よほどのことがない限りボールを持っていない時間の方が長いと言うことです。
ですから、まずはボールを持っていない時の動きを身につける必要があります。
ボールを持っていない時の動きに関しては、さらに
- ボールから離れる動き
- ボールに近づく動き
の2種類に分けることができます。
ボールを持っていない時の動き方のコツに関しては、後ほど紹介します。
ボールをもらってからの動き
2つ目はボールをもらってからの動きです。
ボールをもらってからの動きをする時には、ボールをもらった時に行うことを事前に決めておく必要があります。
どう言うことかと言うと、
- ドリブル
- パス
- シュート
の3つのうち、何をするかを考えながらボールをもらうようにする、と言うことです。
ボールをもらってから考えていては遅いので、ボールをもらう前に味方やディフェンスの位置・動き方を見ながら、自分がボールをもらった時のことをイメージしながらボールをもらうようにしましょう。
仮にボールをもらう前に何も考えていないとしても、ロッカーモーションと言う緩急を生かした動きをしてみたり、味方とスクリープレイをしながら攻めていくのも手段の1つです。
ボールを持っていないオフェンス時の動き方のコツ
先ほど、ボールを持っていない時の動き方を
- ボールから離れる動き
- ボールに近づく動き
2種類紹介したのですが、どちらの場合にも自分の特性を考えたり味方の特性に合わせて動くことがベストです。
次の章から自分の特性、味方の特性とは何かについて話をしていきます。
自分の特性を考えてオフェンス時の動きを決める
まずはじめに「自分の特性を考えてオフェンス時の動きを決める」と言うことに関して、話をしていきます。
例えば、あなたが3ポイントシュートがものすごく得意なプレイヤーだとしましょう。
自分自身の特性が3ポイントシュートなのであれば、オフェンスの時にはなるべく3ポイントシュートを打ちたいですよね。
ですから、自分の3ポイントシュートを打つために、味方の動きに合わせてボールに近づいて行ったり、ボールから離れたりします。
動いている最中に味方とスクリーンプレイをするのもありですね。
自分の特性を考えて動くというのは、あなた自身のエゴを出してもいいから、とにかく自分自身の得意なプレイをするために動くと言うことです。
常に「3ポイントシュートを打つためにはどう動けばいいのか」を考えていたら、
- ボールから離れる。
- ボールに近づいていく。
- 味方のスクリーンプレイを使う。
- ゴールに向かって走ってディフェンスをおびき寄せてみる。
- あえて動かないで待ってみる。
このような方法が考えられます。
また、1on1が得意なのであれば、どんなボールのもらい方をすれば、ボールをもらった瞬間にすぐにシュートを打てたり、ディフェンスを抜き去ることができるか、を考えることもできます。
味方の特性に合わせてオフェンス時の動きを決める
2つ目は「味方の特性に合わせてオフェンス時の動きを決める」と言うことに関して話をしていきます。
先ほどとは逆で、味方の得意なプレイや味方がプレイしやすいように自分自身の動きを決めると言うことです。
例えば、1on1が得意な味方がいるのであれば、1on1をするスペースを作るためにボールから離れてみたり、スクリーンプレイをしてあげるのも1つの手段です。
僕は1on1が得意な味方がいる場合には、3ポイントラインよりも外に張り付いて、味方の動きを邪魔しないようにし、なおかつパスを受けたら3ポイントシュートが打てるように準備をしていました。
最もいいのは、自分の得意なプレイをしつつ味方の得意なプレイをさせると言うことなのですが、簡単なことではないので、まずは自分の得意なプレイをするために動くか、味方の得意なプレイをさせるために動く、このどちらかを行いましょう。
覚えておきたい代表的なオフェンスの4つの動き方
ここからは、代表的なオフェンスの動き方に関して紹介をしていきます。
カットイン
1つ目は「カットイン」です。リングに向かって走っていくことを指す言葉です。カットインの他には「カッティング」「カット」と言ったりします。
動画を観てみると、トップのポジションにいたプレイヤーが、左サイドにパスを出した後にゴールへ向かって走っていくことがわかります。
これがカットインです。
カットインは、
- スペースを空ける
- パスをもらってシュートに行く
この役割があるプレイです。
アウェイ
2つ目は「アウェイ」です。ボールから離れる動きです。
アウェイは、動画の中では右サイドの3ポイントラインよりも外にいるプレイヤーの動きを指します。
スペースを空けることを最大の目的としていて、さらにはディフェンスをボールから遠ざける役割もあります。
また、アウェイをしておくことで味方がシュートを打った時にはセーフティーの役割を行うことができるため、オフェンスの動きでもありディフェンスへの準備の動きとも言えます。
スクリーン
3つ目は「スクリーン」です。相手の動きを妨害する動きです。
青ユニフォームの、15番のプレイヤーの動きに注目してください。
最後にシュートを打つプレイヤーのディフェンスに対して、身体を接触させて進路を妨害しています。
試合中は頻繁に使うプレイですので、必ず覚えておくようにしましょう。
合わせ
4つ目は「合わせ」です。味方のドライブインや動きに合わせて、ディフェンスに守られにくいポジションへ動くことを指します。
動画を観てください。最もゴールに近いセンターのプレイヤーが、14番のドライブインに合わせて少し外に広がっています。
これが合わせの動きです。
合わせの動きに関しては、ある程度テンプレートがあるのでその動きに従って動きましょう。
この4種類の動きさえできるようにしておけば、オフェンスの時にはある程度柔軟に動くことができるようになります。
まとめ
オフェンスの動き方に関して紹介をしてきました。
オフェンスの動き方を伝えるとなると、動き方のコツや主な動きを教えるくらいしかできません。と言うのも、場面場面に合わせて自分で考えながら動くことが必要になるため、記事で教えることが難しいからです。
また、仮に「この動きがいい」「これをしておけば間違いない」と言う動きを紹介したとしても、その動きばかりを意識していたら、チームオフェンスをしている時に柔軟に対応できなくなりますし、同じ動きばかりを繰り返すことでディフェンスに守られやすくなってしまいます。
あくまでもディフェンスの動き方には
オフェンス時の動き方は2種類
- ボールを持っていない時の動き
- ボールを持っている時の動き
ボールを持っていない時の動き方は2種類
- ボールから離れる動き
- ボールに近づく動き
↑自分の特性や、味方の特性に合わせて動く。
代表的なオフェンスの動き方
- カットイン
- アウェイ
- スクリーン
- 合わせ
上記の動きがあります。
代表的な4つのオフェンスの動き方を使いながら、ボールから離れたりボールに近づく中で、自分の特性や味方の特性を活かせるように考えることが必要です。
そして、自分がボールをもらった時にどんな動きをするか、あらかじめ考えた上でオフェンス中には動くことが必要です。
「考えて動く」と言うと少し難しいように感じるかもしれませんが、慣れてくれば直感的に動けるようになるので、まずは大変かもしれませんが慣れるまでは常に考えながら動きましょう。