リバウンドを取るコツが知りたい!
「リバウンドを制するものはゲームを制す」という有名な言葉を聞いたことがありますか?SLUM DUNKを読んだことがある人ならば、絶対に1度は目にしたことがある言葉ではないでしょうか。
SLUM DUNKによって生まれたこの名言は、バスケにおける格言の1つです。
実際、リバウンド数で相手チームよりも上回ることができると、勝利を手繰り寄せることができます。
この事実はバスケをプレイしている人であれば誰もが知っているため、皆揃ってリバウンドを取ろうと躍起になっています。
そんな中でただ闇雲にボールに飛びついたところで、リバウンドを掴み取れるのは身長の大きなプレイヤーだけです。身長の小さなプレイヤーや、ジャンプ力に自信のないプレイヤーがリバウンドを掴むためにはどうすればいいのか知っていますか?
知らないあなたのために、この記事ではリバウンドを取るためのコツを、実体験を元に3つ紹介していきます。
説明をするに当たり専門用語もいくつか登場するので、専門用語に自信がない人は以下の記事を参考にしながら読み進めることをおすすめします。
ガードでも取れる!リバウンドの3つのコツ
リバウンドを取るためのコツは、以下の3つがあります。
僕自身がリバウンドを取るときには常に意識をしていることだったので、是非参考にしていただけたらと思います。
- 予測
- ランニングリバウンド
- チップアウト
予測
1つ目は「予測」です。これはリバウンドだけではなく、ディフェンスのときにもオフェンスのときにも関係してくる内容です。
リバウンドのときに予測をする場合には
- ボールがどこに落ちてくるのか
- シュートはロングかショートか
この2つを予測しましょう。
ボールがどこに落ちてくるのかを予測するためにも、シュートがロングかショートかを予測します。ロングというのは、シュートが強い場合、ショートというのはシュートが弱くリングの手前に当たってしまったり、エアボールになった状態のことを指します。
もちろんシュートがロングかショートかに関しては、リングに当たってみなければわかりませんが、目測での予想をすることは可能ですから、まずはシュートの強さなどを見て「強いかな・弱いかな」を予測してみてください。
そうすると、ボールがどこに落ちてくるのかの予測もできるようになります。
例えば、シュートが短い(ショート)場合には、リングの手前に当たる場合が多いので、シュートを打ったプレイヤーの方へと跳ね返ることが多いです。
シュートが短い場合にはエアボールになり、リングに当たらないこともありますが、リング周辺に跳ね返る場合が多いので、リングの近くにいればリバウンドを取れるでしょう。
また、3Pシュートや遠い距離のシュートの場合には、打ったシュートは通常よりも強くなる傾向にあるため、リング周辺に跳ね返ることがあまりなく、俗にいう「ロングリバウンド」になります。
シュートが打たれたら、瞬時に
- ボールがどこに落ちてくるのか
- シュートはロングかショートか
この2つの予測をしましょう。
ランニングリバウンド
2つ目は「ランニングリバウンド」です。ランニングリバウンドというのは、走りながら助走をつけて、ジャンプをしてリバウンドを取るということです。これは、オフェンスの際に用いるコツです。
ディフェンスとして相手をボックスアウトしている時や、リング付近で相手といいポジションを争っている場合には、接触しながらのジャンプになり勢いもつけられないため、高いジャンプがしにくいです。
ましてや、ガードのプレイヤーともなると高いジャンプができない状況ではリバウンドは取れません。
そこで、ランニングリバウンドと言って助走をつけながらリバウンドに飛び込むことで、高いジャンプを繰り出すことができるのです。
チップアウト
3つ目は「チップアウト」です。チップアウトは、ボールを外に弾き出すことを指します。
オフェンスリバウンドに飛び込んだものの、ボールを掴めないと思った時に、味方の元へとボールをチップアウトしたりします。
チップアウトは自分自身がリバウンドを取るわけではなく、味方に取ってもらうテクニックです。実はチップアウトはリバウンドを取るよりも簡単にできるテクニックです。
どういうことかというと、リバウンドを取る=ボールを掴むとなると、手のひら全体で触れないとなかなか掴むことができません。
一方でボールを弾き出すときは指先だけでもボールに触れられればいいため、リバウンド争いをしている相手も多くて掴めないなと思ったらチップアウトするのも手段の1つです。
リバウンドのコツを養うためにできること
リバウンドのコツを養うために、普段からできることがあるのでそれを3つ紹介しておきます。
練習中からリバウンドのコツを養っておくことで、試合中には無意識のうちにリバウンドを取れるようになっていますよ。
- 日々の練習でシュートの軌道を見ながら予測する
- タイミングを練習する
- リバウンドに飛ぶ前に周囲の状況を把握しておく
日々の練習でシュートの軌道を見ながら予測する
まず1つ目は「日々の練習でシュートの軌道を見ながら予測する」ということです。
練習中にチームメイトや自分が打つシュートを見て、シュートがロングになるのかショートになるのか、どのようにリングに当たって跳ね返ってくるのかを予測してみてください。
練習中から予測をしておかないと、試合中に無意識の状態でシュートを見てボールがどこに跳ねるのかを判断することは非常に難しいです。
僕は練習中に常にシュートがどのように跳ねるのか、自分のシュートはロングになるのかショートになるのかなどの特徴を観察するようにしていました。
タイミングを練習する
2つ目は「タイミングを練習する」ということです。
特にランニングリバウンドに飛び込む際には、タイミングがリバウンドを取れるかどうかの鍵を握ってきます。
自分の最高到達点でボールを掴むためには、どのタイミングで助走を始めどのタイミングでジャンプをするのがいいのか、を見つけましょう。
リバウンドに飛ぶ前に周囲の状況を把握しておく
3つ目は「リバウンドに飛ぶ前に周囲の状況を把握しておく」ということです。
リバウンドに飛ぶ前に、周りには誰がいるのか、フリーになっている味方はどこにいるのかなどを見ておきましょう。
特にチップアウトをする時には、味方の元へとボールを弾き出さなければいけないため、正確に味方のいる位置を把握しておく必要があります。むやみやたらに弾いて相手ボールになってしまうのは避けたいですよね。
リバウンドのためのジャンプをする前に、1度左右を見ておく練習を常日頃からしておきましょう。
忘れてはいけない「セーフティー」
ガードのプレイヤーにとって1つ忘れないでおいて欲しいのが「セーフティー」です。
セーフティーというのは、自分たちがオフェンスからディフェンスに切り替わる際に、相手の速い攻撃を未然に防ぐために早めに自陣へと戻る役割のことを言います。
基本的にセーフティーはガードの役割となるため、誰もセーフティーがいない状況でリバウンドに飛び込み、万が一相手にリバウンドを取られてしまって速い攻撃を仕掛けられたら、簡単に得点を許すことになります。
自分がオフェンスリバウンドに飛び込む際には、セーフティーをしてくれるチームメイトがいるかを見ておきましょう。もし誰もいないようであれば、ガードのあなたが自陣へと戻り早めにディフェンスの状態を作っておきましょう。
もし誰かがセーフティーに戻っているのであれば、リバウンドに積極的に飛び込んでみてください。
まとめ:コツを押さえればガードでもリバウンドは取れる
今回紹介してきたリバウンドのコツを押さえておけば、ガードのプレイヤーでもリバウンドを取ることができます。
NBAで活躍するガードプレイヤーの中で、リバウンドの上手いプレイヤーは落下地点を予測していますし、大きなプレイヤーに囲まれながらも積極的にリバウンドに飛び込んでいきます。
ただ、ガードのように小さなプレイヤーが、自分よりも身長の高いプレイヤーに真っ向から挑んでもリバウンドは掴めません。
小さいプレイヤーは小さいプレイヤーなりに、予測をしたり相手のマークをかいくぐりながらランニングリバウンドに飛び込むなど、自らの長所を活かしてみてください。