日本バスケ界にとって、また新たな歴史の1ページが刻まれることになりました。
コートジボワールのアビジャンで行われたFIBAの理事会において、日本代表の2020年東京オリンピック開催国枠が認められることとなったのです!
この記事では、オリンピックの概要・レギュレーションを簡単に説明した後に、僕個人が注目している若手のプレイヤーについても紹介していきます。
(トップ画像出典:https://basket-count.com/article/detail/18148)
目次
男子バスケ日本代表の2020年東京オリンピック出場決定
日本時間2019年3月30日~31日未明にかけて行われていたFIBAの理事会において、日本代表の2020年東京オリンピック開催国枠が適用されることが決定しました!
FIBAの公式サイトには、以下のような画面が表示されています。
「2020年東京オリンピックのバスケットボールと、3×3の開催国枠が認められた」という旨が記載されていますね。
この情報は日本時間3月31日深夜に発表されており、嬉しい知らせが日本に舞い込みました!
男子だけではなく女子、3×3も2020年東京オリンピック出場が決定
先ほど少し記したのですが、今回のFIBAの理事会によって男子バスケ日本代表だけではなく、リオオリンピック8位入賞の女子チームや、3×3のチームも開催国枠が認められることとなりました。
女子チームがリオオリンピックで活躍したことは、記憶に新しいですよね。また、3×3は日本代表は男女ともに強豪国として目されているため、男子チーム以外も非常に楽しみです。
男子バスケ日本代表のオリンピック出場決定までの道のり
男子バスケ日本代表のオリンピック出場決定までの道のりは、本当に過酷なものでした。
2020年東京オリンピックの開催国枠が認められていなかった2017年11月から始まった「2019年 W杯予選」。自力でW杯への出場権を勝ち取り、世界的に戦えるだけの実力があることを、証明する必要がありました。
しかし蓋を開けてみれば、開幕4連敗。1次予選はあと1試合でも落とせば予選敗退となり、オリンピック出場枠の獲得も絶望的とも思えました。
そんな時に日本代表を救ったのが、ゴンザガ大学においてエースとして活躍している八村塁選手、日本に帰化したニック・ファジーカス選手。この2人が日本代表に合流し、1次予選の残り2試合を勝利し2次予選へと望みをつなげました。
2次予選が始まると、今度はNBAのメンフィス・グリズリーズと2Way契約を締結している渡邊雄太選手も合流し、歴代最強とも言える日本代表が結成されたのです。
八村、ファジーカス、渡邊の3選手が合流したこともあり、2次予選は無傷の6連勝を飾り、見事に自力でW杯への出場権を獲得しました。
2019年W杯への出場権を自力で獲得したことで、国際大会の舞台でも戦えるという力を証明することができ、男子バスケ日本代表の2020年東京オリンピック開催国枠の獲得につながったのです。
オリンピックの概要・レギュレーション
オリンピックの概要・レギュレーションを簡単に確認しておきましょう。
- 出場国数:12ヶ国
- 試合形式:12チームが6チームずつ2つのグループに分かれ、総当たりの予選リーグを行い、上位4チームが決勝トーナメントを行う。下位2チームは9~12位決定戦に回る。
- 試合時間:1Q当たり10分の4Q制。
- ルール:FIBAのルールに則る。
出場国数がかなり少ない12ヶ国となっており、バスケットボールのオリンピック出場というのは非常に狭き門となるわけなんです。
男子の場合には、開催国枠にプラスして、オリンピックの前年に開催されるW杯において各大陸の成績上位1位(アメリカ、ヨーロッパ大陸は上位2ヶ国)が自動的に出場権を獲得し、世界最終予選によって残りの4ヶ国が決定されます。
まさに、世界の強豪国のみが集うのがオリンピックなのです。
オリンピックの出場を期待したい若手日本人プレイヤー
2020年の東京オリンピックを間近に控えている今、僕が個人的にオリンピックの出場を期待している若手の日本人プレイヤーが2人いるので、その2選手を紹介します。
テーブス海
まず1人目は、テーブス海(かい)選手です。テーブス選手は2019年3月現在20歳でして、ポジションはポイントガードを務めています。
現在はアメリカでプレイしており、NCAAディビジョン1のノースカロライナ大学ウィルミントン校に在籍しています。
2018-19シーズンがNCAA初挑戦の年となったのですが、いきなりこのシーズンにおいてCAAカンファレンス(チームの所属するカンファレンス)のシーズンアシスト記録を塗り替えました。
シーズン中に253本のアシストを記録し、それまでJJ・バレアが持っていた記録を塗り替えたのです。
このことからも、テーブス海選手はポイントガードとしての能力が非常に高いことが垣間見えます。アシストができるということは、周りのプレイヤーのシュート力の高さも関係ありますが、しっかりと個人で局面を打開しディフェンスのズレを作れることが関係してくるのです。
ですので、日本代表でもプレイをしてくれれば、周りを活かせるテーブス海選手の力によって、日本代表はさらにシュートが打ちやすくなるのではないかと感じています。
是非とも日本代表の一員になって、東京オリンピックで活躍してもらいたいプレイヤーです。
シェーファーアヴィ幸樹
2人目は、シェーファーアヴィ幸樹選手です。シェーファーアヴィ幸樹選手は2019年3月現在21歳で、アルバルク東京に所属しているセンターのプレイヤーです。
身長は205cmと決して大きいわけではないものの、その分機動力に長けており素早い動きでのポジション取りやリバウンドの奪取で、チームに貢献してくれます。
現在日本代表でプレイしているセンターは、ニック・ファジーカス選手や竹内兄弟、太田選手ということになるのですが、高齢化が進んでいるため、シェーファーアヴィ選手のような若手が台頭してくるとチーム力アップにつながるはずなんです。
まだまだ若手ですので、オリンピックに出場して経験を積んでほしいという思いから、期待の若手プレイヤーとしてピックアップしました。
まとめ
日本代表が2020年東京オリンピックの開催国枠を認められたというニュースは、日本のバスケファンにとっては非常に嬉しいニュースになりました。
と同時に、現在代表争いをしているプレイヤーにとっては、大きな大きなモチベーションになることは間違い無いでしょう。
前回日本で夏季オリンピックが開催されたのは、1964年と50年以上も前となっています。その点を考えると、今回の東京オリンピックを逃すと、母国日本でのオリンピック出場という経験は、まずできなくなります。
今以上に熾烈になる代表争い、そして2020年の本戦も待ち遠しいですが、大いに期待しながらその時を待つことにしましょう!