「日本男子バスケ界の夜明け」を象徴する出来事であったワールドカップ予選。本大会が2019年8月下旬に迫っている今、大胆にワールドカップ日本代表の12名のメンバーを予想してみました!
今までの代表経験や、所属チームでの活躍などを加味して、独断と偏見で12名に絞ってみました。また、後半には予想するスタメンも紹介しています。
“史上最強“の日本代表が見られる、2019年バスケワールドカップの予習を今から一緒にしていきましょう!
目次
2019年バスケワールドカップ日本代表の予想メンバー【ガード編】
まずは、ワールドカップで日本代表のポイントガード・シューティングガードを務める予想メンバーをピックアップしていきます。
富樫勇樹
1人目は富樫勇樹選手です。6月には、日本人プレイヤーとして初めて基本報酬が1億円に到達したことを会見で発表したことで、話題になりました。
富樫選手は攻撃的なポイントガードとして、日本代表の「切り込み隊長」として活躍してくれるでしょう。
高確率の3P、スピード感溢れるドライブイン、味方を使うピック&ロールで日本代表の攻撃を牽引してくれる富樫選手の選出は間違い無いでしょう。
篠山竜青
2人目は篠山竜青選手です。日本代表のキャプテンを務める篠山選手の選出も、間違い無いでしょう。
先述した富樫選手とは全くタイプの違うディフェンスで力を発揮するポイントガードで、悪い流れを断ち切りたい時に投入されたり、ディフェンスから自分たちのリズムを掴みたいというタイミングで、投入されます。
身長は178cmと富樫選手よりは10cmほど大きいのですが、ワールドカップで対戦するアメリカやチェコのポイントガードは篠山選手よりもさらに高い身長があります。
対戦相手のポイントガードの身長と比べると、日本代表のポイントガードの身長は低いと言わざるを得ませんが、篠山選手の激しいディフェンスで活路を見出して欲しいですね。
辻直人
3人目は辻直人選手です。日本代表”唯一”のピュアシューターと言える辻選手は、出場時間こそあまり長くは無いかもしれませんが、要所要所でその力が必要になるタイミングが来るでしょう。
ワールドカップアジア予選でも、「3Pシューター」としての力を遺憾無く発揮していた辻選手には、ワールドカップ本大会でもここぞというタイミングで確実に決め切る決定力が求められるはずです。
田中大貴
4人目は田中大貴選手です。日本代表の中でも屈指のオールラウンダーで、オフェンスもディフェンスもチームの核として活躍できるプレイヤーです。
田中選手はピック&ロール(スクリーンを使った2on2)が非常に上手いことで知られており、所属するアルバルク東京では1試合に5本近くのアシストを残しています。
日本代表には八村塁選手や渡邊雄太選手など、身長が高くアウトサイドからシュートを打てるプレイヤーも選出されるものと思われますので、田中選手の良さがさらに活きてくるでしょう。
2019年バスケワールドカップ日本代表の予想メンバー【フォワード編】
続いては、ワールドカップで日本代表のスモールフォワード・パワーフォワードを務める予想メンバーをピックアップしていきます。
馬場雄大
まず1人目は馬場雄大選手です。2019年6月現在23歳と若手のプレイヤーで、6月にはダラス・マーベリックスのミニキャンプにも参加しました。
日本代表屈指の身体能力がウリの馬場選手は、アップテンポな展開の時に力を発揮するプレイヤーで、鋭い読みからのスティールや、速攻からのダンクでチームに勢いを与えてくれるでしょう。
比江島慎
2人目は比江島慎選手です。2018-19シーズンは、途中までオーストラリアのプロチームに所属していたり、2019年6月にはダラス・マーベリックスのミニキャンプに参加したりと、海外にも積極的に挑戦しているプレイヤーです。
得点パターンの多彩さが武器の1つで、渡邊雄太選手や八村塁選手、ニック・ファジーカス選手のオフェンス面での負担を軽減できる力を十分に持っているプレイヤーと言えるでしょう。
場合によっては2ndユニット(控え)の中心になると思われますが、オフェンスでチームを引っ張ってくれるはずです。
張本天傑
3人目は張本天傑選手です。身長は197cmとパワーフォワードの中では小さな部類に入るのですが、アウトサイドからのシュートも打てたり、速攻で先頭を走ることもできる万能性を兼ね備えています。
パワーフォワードのポジションは、後ほど紹介する渡邊雄太選手や八村塁選手がプレイするものと思われますが、思い切りの良さで日本代表に活気を与えて欲しいなと思います。
渡邊雄太
4人目は渡邊雄太選手です。身長206cmでありながら、速攻で先頭を走り3Pシュートも打てるだけではなく、ガードのプレイヤーをディフェンスしたりリバウンドをもぎ取ったりと、それこそオールラウンドなプレイヤーです。
自身がプレイする際には、スモールフォワードもパワーフォワードもこなせるだけではなく、ガードをもこなすことができますので、場合によってはガードを務める時間もあるかもしれません。
渡邊雄太選手の身長でPGやられたら、他のチームは抑えるの大変になるだろうな。キングス戦でも身長差活かしてドライブイン、リバウンド、ブロックなどマルチな活躍を見せていた。
アメリカと対戦する時なんかは、冨樫・篠山だとピックやられた時にミスマッチにもなるし、渡邊選手で少しは変わるはず。 https://t.co/5NYbCVcjrM— Shuichi Shinozaki | 篠崎修一 (@bskbsketter) March 29, 2019
例えば、アメリカ代表と対戦した時にジェームズ・ハーデンという2m近いポイントガードが出てきた際には、渡邊雄太選手がマークをしたり、ガードポジションを務めることもありそうです。
日本代表のエースとも言える渡邊選手の選出は、よほどのことがない限り確実でしょう。
八村塁
5人目は八村塁選手です。6月21日に、日本人として初めてNBAドラフト1巡目で指名された、日本バスケファンに留まらず、多くの国民が知っているプレイヤーですね。
主戦場となるのはパワーフォワードのポジションですが、速攻でも走れるだけの走力を持っていますし、チームNo.1の得点を稼げるだけの力も持っています。
「NBAプレイヤー」として初めて出場する国際大会となるため、注目度は日本代表1でしょう。
2019年バスケワールドカップ日本代表の予想メンバー【センター編】
最後に、ワールドカップで日本代表のセンターを務める予想メンバーをピックアップしていきます。
ニック・ファジーカス
1人目はニック・ファジーカス選手です。日本に帰化した元NBAプレイヤーのニック・ファジーカス選手は、プレイでも経験値でもチームを引っ張る大黒柱的な存在のプレイヤー。
211cmのニック・ファジーカス選手は、インサイドを主戦場とするプレイヤーとは思えないほどシュートセンスに優れています。
柔らかなシュートタッチから放たれるボールは、「リングに吸い込まれていく」という表現が最適なのではないでしょうか。
ワールドカップ本大会ではチームの得点源となるため、注目を集めるプレイヤーでしょう。
竹内譲次
2人目は竹内譲次選手です。ベテランの竹内選手は、コート内外で精神的支柱としての活躍が期待されるでしょう。
センターのポジションはニック・ファジーカス選手がスタメンなのはほぼ確実なので、バックアップ役としてどれだけ支えられるかが重要となってきます。
また、若い上に国際大会の経験がないプレイヤーも多数いるので、経験値が豊富な竹内選手がコートの外でもチームをまとめる精神的支柱として活躍してくれることを、期待しています。
太田敦也
3人目は太田敦也選手です。太田選手も竹内選手同様にベテランでして、リバウンドにおいて力を発揮してくれる縁の下の力持ちです。
上述したニック・ファジーカス選手や竹内選手とは違い3Pシュートが打てなかったり、得点力が高いわけではありませんが、身体を張ったディフェンスとリバウンドでチームを助けてくれるでしょう。
竹内選手と共に、厳しい時代の日本男子バスケを支えた太田選手には、その経験値でチームを支えて欲しいですね。
2019年バスケワールドカップ日本代表の予想スタメン
ここまでは、各ポジションごとに予想される日本代表のメンバーを紹介してきました。
あくまでも、個人的な見解でメンバーをここまで紹介してきましたが、僕が予想する代表のスタメンも紹介しておきますね。
- PG:富樫勇樹選手
- SG:比江島慎選手
- SF:渡邊雄太選手
- PF:八村塁選手
- C:ニック・ファジーカス選手
SG(シューティングガード)のポジションは田中選手と迷ったのですが、比江島選手を選びました。
かなり「オフェンス重視」なメンバーになっているため、ディフェンスを重視したい時には、篠山選手や田中選手も入ってくるでしょう。
しかしながら、僕個人の見解としては代表のスタメンをこちらの5人だと予想します。特に渡辺・八村・ニックの3選手はワールドカップ予選でも3人が揃ってプレイしたことはないので、非常に注目しています。
2020年オリンピックや次回大会で召集が期待されるメンバー
この章では、2019年のワールドカップでは代表になれずとも、2020年のオリンピックや次回2023年のワールドカップでの召集が期待されるメンバーも紹介していきます。
シェーファーアヴィ幸樹
まず1人目は、シェーファーアヴィ幸樹選手です。バスケットボールを始めてからまだ4~5年ほどしか経っていないシェーファー選手は、今後の成長が大いに期待されている逸材です。
ジョージア工科大学というNCAAディビジョン1(ゴンザガ大学やジョージ・ワシントン大学と同じディビジョン)のチームでプレイしていながら、2018年12月にアルバルク東京へと入団を果たしました。
日本代表のセンターは、先ほど紹介したニック・竹内・太田の3選手の他にアイラ・ブラウン選手や竹内公輔選手など、ベテランが長年勤めているポジションです。
そんな時に突如として現れた期待の星がシェーファー選手。若手センターの”期待の星“として、日本代表の一員になってもらいたいプレイヤーです。
テーブス海
2人目は、テーブス海選手です。ほとんど知られていなかったテーブス選手の名前が知られるようになったのは、18-19の大学での1年目。
シェーファー選手と同様のNCAAディビジョン1の、ノースカロライナ大学ウィルミントン校でスタメンポイントガードを勤めていたテーブス選手。
18-19シーズンに、NCAAディビジョン1全体2位の1試合平均7.7アシストを記録し、一躍日本バスケファンに知られるようになりました。
テーブス選手の特徴の1つがその身長。188cmもあり、現在日本代表のポイントガードを務める富樫・篠山両選手よりも10cm以上高いんです。
世界の強豪国にいるポイントガードは190~200cmほどの身長があるので、テーブス選手の身長と非凡なパスセンスは大きな大きな魅力なんです。
【7月30日追記】日本代表候補16名が発表
7月30日、JBAより日本代表候補の16名が発表されました。
第4次合宿に参加するのは以下16名とのこと。
- 安藤誓哉
- 太田敦也
- 比江島慎
- 篠山竜青
- 八村塁
- ベンドラメ礼生
- 竹内公輔
- 渡邊雄太
- 安藤周人
- 竹内譲次
- 馬場雄大
- ニック・ファジーカス
- 田中大貴
- シェーファーアヴィ幸樹
- 渡邊飛勇
- 張本天傑
個人的に入って欲しかった辻さんがいないのは残念だなぁ。ピュアシューターがいない感じ。「ここぞ!」の時に投入して、確実に3Pを決めてくれるシューターが欲しい。
(シェーファー、渡邊飛勇の2選手が候補に入ったの嬉しい。) https://t.co/hw4JLCShJ7— Shuichi Shinozaki | 篠崎修一 (@bskbsketter) July 30, 2019
負傷離脱した富樫選手や、シューターの辻直人選手は選出されていません。個人的には、ピュアシューターとして辻選手が選出されると思っていたので、少し残念です。
しかしながら、ウィリアムジョーンズカップに出場したシェーファーアヴィ幸樹選手や、渡邊飛勇選手が候補として選出されたことは、非常に嬉しく思います。
若手の台頭が日本のバスケを盛り上げることは間違いないですし、特にセンターのポジションはベテランばかりですので、ベテランだらけのポジションに割って入って欲しいなと強く願います。
まとめ
今回は、独断と偏見で2019年ワールドカップの日本代表メンバー予想を紹介してきました。
ワールドカップではトルコ・チェコ、そして世界最強のアメリカとの対戦が決定していますし、八村塁選手が史上初の快挙を成し遂げたことで、日本国内では日に日にバスケへの注目度が高まっています。
対戦国は全て格上。そんな中で、崖っぷちの状況から8連勝を飾り本戦出場を決めた日本代表が、勝利を掴みとる瞬間が楽しみですね!