今回は、長い歴史を持つNBAの様々な最多得点記録についてまとめてみました。
どんな試合で、どの選手が、どれだけの得点を記録したのか?その驚異的な記録の数々を解説します。
チームが記録した1試合あたりの最多得点記録や、プレイヤーが記録した1クォーターだけでの最多得点記録など、以下11の最多得点記録をご紹介します。
- 1クォーターのNBAの最多得点記録は?
- 前半or後半のNBAの最多得点記録は?
- NBAにおける1試合の最多得点記録は?
- NBAにおける1試合の最多得点記録は?(OT込み)
- プレイヤーのNBA最多得点記録【クォーター】
- プレイヤーのNBA最多得点記録【前半or後半】
- プレイヤーのNBA最多得点記録【1試合】
- 通算得点ランキングトップ10
- 10代のプレイヤーの1試合最多得点記録は?
- 40代のプレイヤーの1試合最多得点記録は?
- 160~170cm台のプレイヤーの1試合最多得点記録は?
NBAの歴史を彩る偉大な記録を一緒に見ていきましょう。
Basketball Referenceを元に、最多得点記録について調査しました。
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目次
1クォーターのNBAの最多得点記録は?
ではまずは、1クォーターにおけるNBAの最多得点を紹介していきますね。
調べてみたところ、バッファロー・ブレーブス(現:ロサンゼルス・クリッパーズ)が、1972年10月20日に行われたボストン・セルティックスとの試合で記録した58点が最多得点であることがわかりました。
58点というと、1分あたりおよそ5点を取らなければいけないので、非常に高確率で得点を稼いでいたことがわかりますよね。
この58点という記録は4Qで稼いだ得点で、ブレーブスはセルティックスを4Q23点に抑えたものの、3Qまでの得点差が響いたのか試合には敗れています。
ちなみにですが、当時はまだ3Pラインが導入されていなかったので、2Pとフリースローのみで58点を稼いだことになります。(3Pラインが導入されたのが1979-80シーズンから。)
前半or後半のNBAの最多得点記録は?
続いて、前半or後半だけで稼いだ最多得点について調べてみました。
最多得点は、1990年11月10日の試合でフェニックス・サンズが前半で記録した107点(50点+57点)であることがわかりました。試合を通して173得点を記録しており、この試合は173-143でフェニックス・サンズが勝利しています。
当時のチームには、ニューヨーク・ニックスでヘッドコーチを務めたジェフ・ホーナセックやカート・ランビスが在籍していました。
ちなみにですが、3Pシュートは2本試投があったもの1本も決まっていません。
NBAにおける1試合の最多得点記録は?
続いて、1試合でチームが記録した最多得点について調べてみました。なお、OT(オーバータイム)を含めない場合と含めた場合とで紹介していきますね。
OTを含めなかった場合の1試合の最多得点は、173点であることがわかりました(該当2試合)。
- 1959年2月27日:ボストン・セルティックス
- 1990年11月10日:フェニックス・サンズ
いずれも3Pシュートの成功は0本(※3Pラインの導入は1979-80シーズンから)ですので、2Pとフリースローで173点を稼いだことになります。1Qあたりに換算すると43.25点ですので、とんでもない得点力だとわかりますよね。
ちなみにですが、1試合で両チームが記録した合計最多得点は、1990年11月2日のゴールデンステイト・ウォリアーズとデンバー・ナゲッツの試合の320点だとわかりました。
NBAにおける1試合の最多得点記録は?(OT込み)
では続いて、OTを含めた場合の1試合の最多得点について紹介していきましょう。
OTを含めた場合の1試合の最多得点は、1983年12月13日にデトロイト・ピストンズが記録した186点であることがわかりました。3度のOTまでもつれ込んだこの試合は、相手のデンバー・ナゲッツも183点を記録しています。
両チーム合計で369点も記録しており、1試合の両チームが記録した合計最多得点となっています。
ちなみにですが、1点差で終了した試合の両チームが記録した合計最多得点は、2019年10月30日のヒューストン・ロケッツとワシントン・ウィザーズが記録した317点です。(試合は159 – 158でロケッツの勝利)
ウィザーズにはルーキーの八村塁選手も所属しており、キャリア初の3Pの成功もあり、23得点を記録しました。
プレイヤーのNBA最多得点記録【クォーター】
ここまでは「チーム」単位で紹介してきましたが、今度はプレイヤー単位で最多得点記録について紹介していきます。
まずはじめは単一クォーターにおける最多得点記録を紹介していきますね。
最多得点を記録したのは、クレイ・トンプソン。2015年1月23日のvsサクラメント・キングス戦の3Qに記録した37得点が、単一クォーターにおける最多得点記録です。
12分丸々出場し、3Pシュートを9本全て決めるなどFGは13/13とパーフェクト。フリースローも含めて打ったシュートを全て決め、37得点を記録しました。(試合を通して52得点。)
プレイヤーのNBA最多得点記録【前半or後半】
続いて、前半or後半だけで1人のプレイヤーが稼いだ最多得点について調べてみました。(※後述する「1試合の最多得点」が樹立された当時の記録は残っていなかったので、前半or後半の記録が残っている試合のみ。)
前半or後半だけの最多得点記録保持者は、コービー・ブライアント。2006年1月22日のvsトロント・ラプターズ戦の後半に記録した55得点が、最多得点記録です。
この試合でコービー・ブライアントは合計81得点を記録しました。
[twitterEmbed url=”https://twitter.com/Lakers/status/426033252143353856″]プレイヤーのNBA最多得点記録【1試合】
[instaEmbed url=”https://www.instagram.com/p/B4SIvDIFqDO/”]では続いて、1試合におけるプレイヤーの最多得点を紹介します。
最多得点記録保持者は、ウィルト・チェンバレン。1962年3月2日のvsニューヨーク・ニックス戦で記録した100得点が最多得点記録です。
2019年11月26日現在、NBAの1試合における最多得点記録トップ10には、ウィルト・チェンバレンの持つ記録が5回も登場しており、彼がどれほど偉大なプレイヤーだったのかを窺い知ることができますよね。
前述したコービー・ブライアントの1試合81得点よりも多い点数がこのウィルト・チェンバレンの100得点の試合。
ただ、当時の各クォーターの記録が残っていないため、もしかしたら前半or後半だけで55得点以上を稼いでいるかもしれません。
通算得点ランキングトップ10
ではここで、通算得点のランキングトップ10(2024年7月7日現在)を紹介していきましょう。(※ABA時代のプレイヤーは含めていません。)
- 40,474:レブロン・ジェームズ
- 38,387:カリーム・アブドゥル・ジャバー
- 36,928:カール・マローン
- 33,643:コービー・ブライアント
- 32,292:マイケル・ジョーダン
- 31,560:ダーク・ノヴィツキー
- 31,419:ウィルト・チェンバレン
- 30,026:ジュリアス・アービング
- 29,580:モーゼス・マローン
- 28,924:ケビン・デュラント
トップ10の中には、現役プレイヤーとしてレブロン・ジェームズとケビン・デュラントがランクインしています。
ちなみに、レブロン・ジェームズは歴代通算アシストランキングでもトップ10入りを果たしています。
詳しい内容は「NBAの真のアシスト王は一体誰?記録から見えるレブロンの凄さとは?」こちらをご覧ください。
10代のプレイヤーの1試合最多得点記録は?
ではここからは番外編として、年齢や身長を基準にして、1試合の最多得点記録について紹介していきましょう。
まずは10代のプレイヤーの1試合最多得点記録から。10代でNBAでも活躍したプレイヤーといえばコービー・ブライアントやレブロン・ジェームズなどがいますが、誰が最多得点記録を持っているのでしょうか。
調べてみたところ10代での最多得点記録は45得点。達成したのはクリフ・ロビンソンで、1980年3月9日のvsデトロイト・ピストンズ戦にて45得点を記録しました。
多くの人が知るスーパー・スター、レブロン・ジェームズは43得点、ケビン・デュラントは42得点、コービー・ブライアントは33得点であることがわかりました。
40代のプレイヤーの1試合最多得点記録は?
続いて、40代のプレイヤーが記録した1試合最多得点について紹介していきますね。
調べてみたところ40代での最多得点記録は43得点。達成したのは「バスケの神様」マイケル・ジョーダンで、2003年2月21日のvsニュージャージー・ネッツ(現:ブルックリン・ネッツ)戦で、40歳と4日にて43得点を記録しました。
2019-20シーズンを最後に引退することを発表しているビンス・カーターは、2020年1月26日に43歳に。43歳以上の最多得点は12得点ですので、記録の更新に期待です!
160~170cm台のプレイヤーの1試合最多得点記録は?
では最後に、160~170cm台のプレイヤーの1試合最多得点記録を紹介します。
2019-20シーズン現在、160~170cm台のプレイヤーは20人前後がNBAでプレイをしています。日本人に馴染みのあるワッツ・ミサカさんや田臥勇太選手もその1人。
そんな160~170cm台のプレイヤーの1試合最多得点記録は57得点。カルビン・マーフィーが1978年3月18日のvsニュージャージー・ネッツ(現:ブルックリン・ネッツ)で達成しました。
カルビン・マーフィーの身長は175cmで、殿堂入りも果たしている名プレイヤーです。なお、日本人に馴染みのあるワッツ・ミサカさんは5得点、田臥勇太選手は7得点でした。
19-20シーズンのNBAプレイヤーの平均身長は、スポーティングニュースによると198cmとのこと。160~170cm台がどれほど小さなプレイヤーなのかがわかりますね。
まとめ
今回は、長い歴史を持つNBAの中でも、最多得点の記録について紹介してきました。
3Pラインが導入されたが1979-80シーズンからですので、それ以降に最多得点記録が多く作られるようになったのかと思って調べてみました。
しかし実際には、3Pラインの導入前にウィルト・チェンバレンが100得点を達成し、3Pシュートの成功なく173得点を記録している試合もあり、ルール改正やディフェンス力の向上によって現代は得点記録があまり生まれていないのかもしれないと感じました。
こちらの得点記録も踏まえて、NBAの観戦を楽しんでくださいね。