ミニバスは、一般のバスケとタイムアウトのルールが違うの?一体どう違うの?
今までのミニバスは、前後半1回ずつしかタイムアウトを取得することはできないというルールになっていました。
しかし、2019年のルール改正に伴い、各クォーター(以下:Q)で1回ずつタイムアウトを取得できるようになったのです。
ルール改正に伴う変更点を交えながら、ミニバスのタイムアウトに関するルールを紹介していきます。
また、後半には「タイムアウトを取得するべきタイミング」についても紹介しますので、併せてご覧ください。
ミニバスのタイムアウトの回数・時間は?
ミニバスのタイムアウトの回数は、2018年度の大会においては、前後半1回ずつ、延長がある場合には各時限に1回ずつ取得することができるというルールになっていました。
2019年度の大会からは、以下のように変わります。よく確認をしておいてください!
- 各Q:1回
- 延長(時限当たり):1回
大きな変更点は、今までとは違いそれぞれのQで1回タイムアウトを取得できるようになった点です。
そして、タイムアウトは1回の時間が45秒と定められています。ルール改正前は60秒だったため大幅に短くなっている点に、注意が必要です。
参考資料:JBA
タイムアウトの取り方
タイムアウトは、テーブルオフィシャルズに申告をします。
なお、タイミングによってはタイムアウトの申告をしても認められない場合がありますので、以下の「取得できるタイミング」をよく確認しておきましょう。
- ファールや、バイオレーションでタイマーが止まった時
- 相手チームのシュートが決まった時
- フリースローを打つ前
- フリースローの最後の試投が決まった時
それ以外の時にタイムアウトを取得することはできません。
タイムアウトはどんな時に取るべき?
タイムアウトはどんな時に取るべきかというと、簡単に言うのであれば「流れが相手チームにある時」です。
タイムアウトは、自分たちのチームに戦術を伝えるだけではなく、相手チームに傾いている試合の流れを一旦ストップすることもできる非常に有効な手段です。
以下の記事では具体的なタイムアウトの取得するベストなタイミングや、タイムアウトの目的について解説しているので併せてご覧ください。
ミニバスのタイムアウトと交代に関する注意点
タイムアウトの回数の変更や、「登録競技者数が8人以上10人未満の場合でも試合成立を認める」というルール変更に伴い、交代のルールも若干変更点があります。
【1Qから3Q】プレーのインターバルとハーフタイムの時のみ交代
1Qから3Qまでの間は、プレーのインターバルとハーフタイムの時のみ交代をすることができます。
ミニバスの場合、止むを得ず交代した場合には交代を行った両者が1Qに出場したと見なされるため、以下の点に注意が必要です。
登録競技者が10名以上の場合:第3Qまでに10人以上が出場し、12分以上(2Q分以上)出場してはいけない
登録競技者が8名以上10名未満の場合:第3Qまでに全てのプレーヤーが少なくとも1Q(6分間)はゲームに出場しなければならない。その際、プレーヤーは第3Qまでに続けて3Q出場してはならない。
【4Qと延長】ゲームクロックが止まった時も可
今まで4Qの交代はタイムアウトを取得した時のみ、とされていました(※残り時間2分を切っていた場合は、タイムアウトを取得しても交代できない)。
そのため、3Qにタイムアウトを取得した場合には交代をさせることができなかったのです。
今回のルール変更に伴い、タイムアウトの時以外にも交代ができるようになりました。4Qと延長において、交代を申告できるタイミングは、以下の通りです。
- タイムアウトを取得した時
- 審判が笛を吹いて、ゲームクロックが止まった時(※ファウルの場合には、審判がテーブルオフィシャルズに申告を終えてから)
- 最後のフリースローが成功した時
今までのルールでは交代のことも考え、試合展開を見ながら「後半」のどのタイミングでタイムアウトをとるのかという点が1つのポイントでした。
しかし、今回のルール変更によって、より試合の展開に合った戦術で、その場その場でタイムアウトを取得したり、交代を行ったりできるようになったのです。
まとめ
ミニバスは、2018年度の大会まで「前後半1回ずつ」しかタイムアウトを取得できないというルールだったため、指導者にとってはいつタイムアウトを取るのかという点は大きな悩みの種の1つでした。
今回のルール改正に伴い、より柔軟にタイムアウトを取得したり交代を指示したりできるようになりました。
常日頃から伝わりやすい戦術を練習したり、他のチームのタイムアウトを取得するタイミングや、どんなことを伝えてるのか観察したりしてみてください。