今回は、ミニバスチームの管理などを任されている人には是非とも知っておいてもらいたい「4校ルール」について紹介をしていきます。
今まで僕は、ミニバスから大学まで10年以上バスケを部活やクラブチームで続けてきましたが、正直なところ社会人になってから初めて「4校ルール」の存在を知りました。
おそらく、現在ミニバスチームに所属する子供を抱えている保護者の方の中には、「4校ルール」の存在を知らない人もいるのではないでしょうか。
ぜひ同じチーム内の人に共有していただきながら、「4校ルール」について一緒に学んでいきましょう。
そもそもミニバスの「4校ルール」って何?
ミニバスの「4校ルール」と言うのは、簡単に言ってしまうと「同じチームには、4つの小学校の児童しか所属できない」と言うものです。
ミニバスは中学校や高校の部活とは違うため、学校の中でも認知度があまり高くはなく、所属する児童はごく少数です。それに、最低でも1チーム10人いなければ公式戦には出場することができないため、人数集めもかなりの労力となります。
4校ルールを採用することで、1つの学校だけではなく様々な学校から児童を集めることができるようになるのです。
4校ルールはミニバス全国大会で撤廃されただけ
巷では「ミニバスの4校ルールが撤廃された」と言われていますが、厳密には「全国大会のみ」で撤廃されたに過ぎず、日本のミニバス界から4校ルールがなくなったわけではありません。
4つ以上の小学校からプレイヤーが集まってきているチームにとって、4校ルールが撤廃された全国大会では多くの児童を登録・出場させられるチャンスとなりました。
しかしながら各都道府県・各大会の規定にもよるため、4つ以上の小学校からプレイヤーが集まってきているチームの場合、全選手を公式戦に登録させることができないこともあります。
僕が所属していたミニバスのチームは、最大で4つの小学校からプレイヤーが集まってきていました。当時は「4校ルール」の存在は全く知りませんでしたが、所属しているプレイヤー全員が公式戦に登録することができたため、幸いだったなと思っています。
この記事を読んでいる人の中には、子供の所属しているミニバスチームが、4つ以上の小学校に通うプレイヤーで形成されている場合もあるかと思います。最悪の場合、「4校ルール」の関係で、公式戦に出られないなんてことも有り得ます。
ミニバスには「移籍する」と言う手段もあるため、頭の片隅に記憶しておく程度でいいので、知っておくことをおすすめします。
ミニバスが4校ルールを採用している理由(推測)
ミニバスが4校ルールを採用している理由を、あくまでも僕の推測で紹介していきます。「4校ルールはこんな理由があって採用されているんだな」程度に覚えておいてください。
戦力の均衡を図る
おそらく「戦力の均衡を図る」と言うのは、確実でしょう。
4校以上の小学校からプレイヤーが集まってきてしまうと、場合によっては力のあるプレイヤーが1つのチームに集中してしまい、とんでもなく強くなってしまう場合があります。
日本ミニバス連盟は「友情・ほほえみ・フェアプレイ」をスローガンとして掲げており、戦力の均衡を図ることができなくなってしまうと、スローガンに反する可能性が出てきます。
チーム数の維持
ミニバスのチーム数を維持し続けることも、日本ミニバス連盟にとっては非常に重要なことです。
近年は過疎化や少子高齢化が進んでおり、児童数も減っていますが、全国には男女ともに4,000以上のチーム・70,000人以上のプレイヤーがいます。
4校ルールを設ける事で、1つのチームにプレイヤーが集中することを防ぎ、チーム数の現象を防ぐ狙いがあると僕は感じています。日本のバスケを将来引っ張るのは今のミニバス界のプレイヤーでもありますから、バスケを続ける環境の整備はバスケ連盟の大切な使命です。
まとめ
ミニバスに採用されている独自の「4校ルール」について紹介をしてきました。
再度確認ですが、あくまでも「4校ルール」の撤廃は全国大会のみに限った話です。
全国大会以外の各地方大会・各地区大会は、各都道府県の規定によって変わるため、4校ルールが今後も続いていく地域があれば、4校ルールがなくなる地域もあるでしょう。
ミニバスのルールを以下の記事で確認しておきませんか?