ミニバスのコートのラインって、一般のコートとどう違うの?
この記事では、ミニバスのコートと一般のコートが、「ライン」においてどんな違いがあるのかを紹介していきます。
3ポイントラインがないことはおそらくほとんどの人が知っているかとは思いますが、3ポイントラインの他にも、ミニバスには存在しないラインがあります。
ラインの有無とルールの関係についても触れていくので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
ミニバスのコートにないライン
まずはじめに、一般のコートにはあってミニバスのコートにはないラインを紹介していきます。
- センターライン
- 3ポイントライン
- ノーチャージエリアのライン
上記3つです。
一般のコートが見慣れているという人は、ミニバスのコートを見ると違和感を覚えることでしょう。その理由は、この3種類のラインが存在しないからなんです。
ちなみにですがフリースローレーンの形も若干違い、一般は「長方形」なのに対しミニバスは「台形」となっています。
ミニバスコートに「センターライン」がないことで・・・
先ほども紹介したように、ミニバスのコートには「センターライン」がありません。センターラインがないことにより、一般にある
- 8秒ルール
- バックパス
上記2つのルールが、ミニバスでは存在しません。
8秒ルールというのは、自分たちのオフェンスになってから8秒以内にセンターラインを越えなければいけない、というものです。しかしセンターラインが存在しないために、8秒ルールも存在しません。
バックパスというのは、簡単に言ってしまうとバックコートからフロントコートに1度入ってしまうと、そのあとバックコートに戻ることができない、というルールです。
この画像で示してみましょう。
左から右に攻めていく場合、
- 赤いコート:バックコート
- 青いコート:フロントコート
となっています。
左から右に攻めている時には、赤いコートから青いコートに入ったら、そのオフェンスが終わるまでは赤いコートに再び戻ることはできません。
しかし、ミニバスの場合にはセンターラインが存在しないという点に加えて、バックパスも存在しないため、時間稼ぎをしたい時にはコート全体を走り回ることもできるのです。
ミニバスコートにノーチャージエリアのラインがないワケ
あくまでも推測ですが、ミニバスのコートにノーチャージエリアのラインがないワケを紹介しておきましょう。
ノーチャージエリアとは?
まず、ノーチャージエリアがどんな役割を担っているのかを紹介しておきます。
ノーチャージエリアは半円の形をしており、ノーチャージエリアの中にディフェンスが入っている場合、オフェンスチャージングというファールにならない。
ゴール付近はプレイヤーが密集する地帯でもあり、ノーチャージエリアができるまではオフェンスチャージングを狙うためのディフェンスのプレイはよくあることでした。
しかし怪我をするプレイヤーも多く出てきてしまい、かなり危険と判断したため、「オフェンスチャージングにならないエリア」を作ることで、危険を軽減させようと考えました。
その結果ノーチャージエリアが考案され、一般に浸透していったのです。
ノーチャージエリアがミニバスにないワケ
ノーチャージエリアがミニバスにないワケは、個人的に3つの理由があると推測しています。
- 一般とミニバスでは協会・連盟が違う
- ミニバスの理念
- 結局のところ危険
なぜそう言えるのか、次の章から詳しく解説していきます。
一般とミニバスでは協会・連盟が違う
まず、中学生以上の一般バスケと、ミニバスとでは管理している団体が異なります。
一般バスケは「日本バスケットボール協会」が、ミニバスは「日本ミニバスケットボール連盟」が管理をしているのです。
そのためミニバスの場合には、日本バスケットボール協会が定めたルールであっても、日本ミニバスケットボール連盟が定めたルールでなければ、適用されないのです。
例えばミニバスには
故意に相手にボールをぶつけてコートの外に出してはいけない。
と言うルールがあります。
中学生以上はルール上OKなのですが、ミニバスは「友情・ほほえみ・フェアプレイ」の理念(精神)に反すると判断しているからです。
このように、管理している団体が違うことが、ノーチャージエリアのルールが適用されていない理由の1つでしょう。
ミニバスの理念
先ほども紹介をしましたが、ミニバスには「友情・ほほえみ・フェアプレイ」の理念(精神)が定められています。
ノーチャージエリアもその理念に反すると判断されているのではないでしょうか?
結局のところ危険
ノーチャージエリアが用意されたとはいえ、まだまだオフェンスチャージングはよくコールされるファールですし、オフェンスディフェンス両者の心理面から、オフェンスチャージングはあまりなくならないでしょう。
- オフェンス側の心理:ディフェンスがノーチャージエリアに入ってるからオフェンスファールにはならない。
- ディフェンス側の心理:ノーチャージエリアのラインを踏んでいないから、オフェンスファールを取ることができる。
※ノーチャージエリアの空間・ラインを踏んでいなければノーチャージエリアには入っていないと見なされる。
こういった観点から、ノーチャージエリアを導入しても、怪我の危険はつきまとうことが、今もなおミニバスでノーチャージエリアが導入されていない理由でしょう。
まとめ
一般のコートにはあって、ミニバスのコートにはない「ライン」について紹介をしてきました。
また、ラインの有無によりどんなルールの違いがあるのかも解説をしてきたので、理解が深まったのではないでしょうか?
こういったラインやルールの違いを頭に入れながら、ミニバスを観戦してみてください。