オフィシャル席に置かれている「矢印」の使い方が気になったことがある人も多いことでしょう。初めてオフィシャル席に入った時や、ルールも全く知らない人からすると、なんの意味があるのかわからないですよね。
でも安心してください、何も難しいことはありません。
この記事ではミニバスから一般まで同じルールで使われる「矢印」の役割や、方向を変えるタイミングなどを紹介していきます。
オフィシャルで使用される「矢印」はどんな役割がある?
オフィシャルで使用される「矢印」は、オルタネイティングポゼッションルールを用いるための道具です。
これは、対戦しているどちらのチームのボールになるのか、を示すために使われます。
どんなシーンの時にオルタネイティングポゼッションルールが適用されるのかというと、
- ヘルドボール(ジャンプボール)と審判がコールした時
- コートの外に出たものの、最後にボールに触ったチームがどちらか判断できなかった時
- ボールがリングとボードの間に挟まってしまった時
- 2・3・4Q・延長のスタート時
です。
矢印の向きを変えるタイミングも重要
矢印の向き変えるタイミングについても頭に入れておきましょう。
矢印の向きを変えるタイミングは、
- 試合開始と同時に行われるセンターサークルでのジャンプボールの後
- 前半終了時
- ヘルドボール(ジャンプボール)の後に、スローインでプレイが再開してから
- ボールがリングとボードの間に挟まってしまった後に、スローインでプレイが再開してから
- 2・3・4Q・延長のスタートのスローインが行われプレイが再開してから
以上のようになっています。
AチームとBチームという名前を出して、どのように矢印の向きが変わっていくのか解説しましょう。
試合開始と同時に行われるセンターサークルでのジャンプボールの後
例えばジャンプボールをした時に、Aチームが勝ちボールを保持したとしましょう。すると、次のヘルドボール(ジャンプボール)の時には、攻撃権がBチームに移ることになっています。
ですから、ジャンプボールが行われたらジャンプボールに負けたチームの攻める方向を矢印が指すようにします。
前半終了時
前半終了時には、コートチェンジをする関係で矢印の向きも変更します。
例えば、Aチームが攻める方向を指したまま前半が終了したとしましょう。これは、前半の最後にヘルドボールなどが起こった時に、Bチームに攻撃権が渡ったことを意味します。
そのまま矢印の向きを変えずに後半がスタートしてしまうと、コートチェンジをしているため矢印は「Bチーム」の攻める方向を指していることになります。
基本的にオルタネイティングポゼッションルールでは、攻撃権は対戦する両チームに交互に渡るようにしなければなりません。
上記のように前半終了から矢印の向きを変えずにいると、Bチームが連続してボールを保持することになるため、間違っていることになります。
前半が終了したら、コートチェンジに伴いタイマーや得点板の得点を入れ替えるのと同じで、矢印の向きも変えましょう。
スローインでプレイが再開してから
以下3つの状況になった場合には、スローインでプレイが再開されてから、スローインをしたチームが攻める方向とは「逆」を指すようにしましょう。
- ヘルドボール(ジャンプボール)の後に、スローインでプレイが再開してから
- ボールがリングとボードの間に挟まってしまった後に、スローインでプレイが再開してから
- 2・3・4Q・延長のスタートのスローインが行われプレイが再開してから
例えばスローインでAチームが攻撃権を得たのであれば、矢印の向きはBチームが攻める方向を指すようにします。
オフィシャルは矢印の扱いに慣れておこう
矢印の向きを変え忘れてしまうことはよくあります。審判や周りのオフィシャルをしている人たちが教えてくれますが、なるべくミスをせずに円滑に試合の進行を手伝うためにも、矢印の使い方・オルタネイティングポゼッションルールのことは、頭に入れておくようにしましょう。
また、場合によっては専用の道具ではなくタイマーに組み込まれた矢印を使う場合もあります。
基本的にこの画像のような道具は「スコアラー」が管理することになっていますが、専用の道具がない場合にはタイマーの人が、タイマーの中で管理をします。
スコアラーだけではなく、他の人も矢印の使い方には慣れておきましょう。
まとめ
オフィシャルの「矢印」に関しては、ミニバスも中学生以上の一般のバスケも同じルールです。
難しいルールではないのですぐに覚えられますから、オフィシャルをやることになるバスケ部のプレイヤーや、マネージャなどはいますぐに覚えてしまいましょう。