バスケのファールにはどんな種類がある?全てを詳しく紹介します。

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今回の記事では、バスケのファールの種類を詳しく解説していきます。

ファールには多くの種類があり、コールされる場面も、どんな反則をした時にコールされるのかも、ファールの種類によって違います。

スコアシートに記入する際にもファールに関する知識は必要ですので、是非最後までご覧ください。

ファールの種類

バスケのファールは大きく2つに分かれます。

ファールの種類
  1. パーソナルファール
  2. テクニカルファール

それぞれのファールがどう違うのか、ということに関して次の章から触れていきます。

パーソナルファール

パーソナルファールとは、「コート上の選手同士の不当な接触」によって起きるファウルを意味します。例えば、「抑える」「引っ張る」「ぶつかる」「押す」といった動作がパーソナルファールに該当します。

パーソナルファールと一言に言っても、「プッシング」や「ハッキング」など様々なファールの種類がありますので、それらについては後ほど詳しく紹介します。

テクニカルファール

テクニカルファールとは、「身体の接触がない場面で、スポーツマンらしくない不適切な言動・ジェスチャー」を行ったとみなした際に審判がコールするファールです。

例えば、相手チームのプレイヤーやコーチ、観客や審判に対して不快感を与える言動やジェスチャーを行うと、テクニカルファールに該当します。NBAでは、審判の判定に対して不満をあらわにしたジェスチャーを行った時に、コールされる場合が多いです。

このテクニカルファールはコート上のプレイヤーでなくてもコールされます。

つまりベンチのプレイヤーやコーチ・監督にもコールされるということです。ベンチに座っていても不適切な言動やジェスチャーをすることは可能なため、テクニカルファールは必ずしもコート上のプレイヤーに対してコールされるわけではありません。

より詳しく知りたい方は、「【2020年7月更新】テクニカルファールのルールを徹底的に解説!」こちらの記事を併せてご覧ください。

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パーソナルファールを学ぶ前に覚えておきたい「シリンダー」

パーソナルファールについて学ぶ前に、あらかじめ知っておいてほしい「シリンダー(筒)」の概念についても紹介しておきますね。

シリンダーというのは、全てのプレイヤーに与えられている”自分の“範囲のことで、一般的には自分のシリンダーに入っていれば、ファールをコールされることはありません。

シリンダーの概念

プレーヤーがコート上で普通に立ったとき、そのプレーヤーが占めている位置とその真上の空間をシリンダー(筒)といういう。シリンダーとは、以下の範囲が含まれる:

  • 正面は手のひらの位置まで
  • 背面は尻の位置まで
  • 側面は腕と脚の外側の位置まで

手や腕を前に伸ばしてもいいが、足の位置を超えてはならない。手を肘の位置で曲げてもいいが、前腕と手は挙げなくてはならない。両足の間隔はプレーヤーの身長により決められる。

出典:JBAルールブック ファウルのルール33-1より

(出典:JBAルールブック ファウルのルール33-1より)

自分自身のシリンダーから外れた空間で、なおかつ相手のプレイヤーが占めているシリンダーの空間は、犯すことができません。

相手のプレイヤーが占めているシリンダー内で接触を起こすと、自分自身のシリンダーから外れているプレイヤーに対して、ファールがコールされます。

ファールにおいては、シリンダーの概念がかなり重要になってきますので、頭に入れておきましょう。

パーソナルファールの種類

ここからは、パーソナルファールの種類を紹介していきます。

パーソナルファールは、大きく分けると以下の2種類に分けることができます。

パーソナルファールの種類
  1. ディフェンスのパーソナルファール
  2. オフェンスのパーソナルファール

まずは、ディフェンスのパーソナルファールから紹介していきますね。

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ディフェンスのパーソナルファール

それではここからディフェンスのパーソナルファールについて紹介していきます。ここで紹介するファールの種類は以下の4つです。

  • プッシング
  • ブロッキング
  • ハッキング
  • ホールディング

それぞれを詳しく紹介していきます。

プッシング

プッシングは、ディフェンスが相手を「押す」ことでコールされるパーソナルファールです。

押す動作は手だけに限らず、肩や身体全体で押すこともプッシングに該当します。相手がボールを持っているかどうかに関係なく、ポストプレイやリバウンド争いの際によく見られるファールです。

「ポストプレイ」とは・・・ゴール付近の長方形(フリースローレーン)の中で行われるプレイのこと。

ポジション取りの時には、ポジションを取られないように押し返すこともありますが、「故意だ」と判断されない限りはプッシングをコールされることはありません。

ここが難しいところで、先ほど「肩や体全体で押すこともプッシングに該当します。」と表記しましたが、故意ではない限り身体で押すことは大丈夫なのです。

思い切り突き飛ばしてしまうとプッシングはコールされますが、ポジション争いの時に踏ん張ったりポジションを取るために身体全体で押したりする行為は、過度ではない限りコールされません。

ブロッキング

ブロッキングは、相手オフェンスの進行をオフェンスの進むコースを「不当に妨げる」ことによってコールされるパーソナルファールです。

ドリブルで進んできたオフェンスに対して、ディフェンス側が割り込む形で発生することが多いファウルです。

しかし、ブロッキングは後ほど紹介するオフェンスのパーソナルファールの「オフェンスチャージング」と紙一重であり、オフェンスとディフェンスのどちらがより不当であったかは審判によって判断されます。

この「不当であったか」を判断する際のポイントは、ディフェンスが「オフェンスのコースに入ったタイミング」です。後ほど、「オフェンスチャージング」について紹介する際に、詳しく解説します。

ハッキング

ハッキングは、相手オフェンスの手を叩いた時にコールされるファールです。ハッキングがよく起こる場面というのは、ディフェンスがオフェンスの持っているボールを叩こうとして、手に当たってしまった時です。

ゴール下でオフェンスがシュートを打っている時にコールされるファールはハッキングの場合が多いです。

ホールディング

ホールディングは、相手を「ホールド=つかむ」ことによってコールされるパーソナルファールです。

腕や肩だけでなく、ときには相手プレイヤーを抱きかかえた場合にもコールされます。

ゴール付近のペイントエリアと呼ばれるところで、オフェンスに自由に動かれないようにディフェンスが後ろから掴んだり身体に手を回したりしてコールされるケースが多いです。

オフェンスのパーソナルファール

続いてはオフェンスのパーソナルファールに関しても紹介します。ここで紹介するファールの種類は以下の2つです。

  • オフェンスチャージング
  • イリーガル・スクリーン

詳しく紹介していきます。

オフェンスチャージング

オフェンスチャージングは、オフェンスがディフェンスを「突き飛ばした」時にコールされるファールです。

チャージングとは、ボールを持っていてもいなくても、無理に進行して相手チームのプレーヤーのトルソー(胴体)に突き当たったり押しのけたりする不当な体の触れ合いのことをいう。

(出典:JBAルールブック ファウルのルール33-8より)

上記の場合にコールされます。

先ほど「ブロッキング」と紙一重だと書きましたが、ディフェンスが先にコースに入っている場合には「オフェンスチャージング」がコールされ、オフェンスが進んでいる時に遅れてディフェンスがコースに入ってきた場合には「ブロッキング」がコールされます。

ディフェンスのタイミングが早ければ「オフェンスチャージング」、オフェンスのタイミングが早ければ「ブロッキング」がコールされると覚えておきましょう。

なお、コートには「ノージャージエリア」と呼ばれるエリアがあります。

ディフェンスがこの「ノーチャージエリア」に入っている時、オフェンスがディフェンスを弾き飛ばした場合にはオフェンスチャージングはコールされません。「ノーチャージエリア」なので、チャージングがないエリアなんです。

これは危険性の高いゴール下のプレイからプレイヤーを守るために作られました。

ただし、流れの中でいくつものプレイが連続して行われていますので、審判が100%ノーチャージエリアに入っているかどうかを判定することも難しく、必ずしもオフェンスチャージングがコールされない訳ではありません。

ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを 起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、オフェンスファウルは宣せられない。この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である:

  • オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
  • そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
  • そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること

(出典:JBAルールブック ファウルのルール33-10より)

イリーガル・スクリーン

正しいスクリーンが行われていないと審判が判断した際にコールされるファールが、イリーガル・スクリーンです。

「イリーガル=違法」なので、正しくないスクリーンを行なった際にコールされます。基本的にスクリーンをかける際は、スクリーンをかけるプレイヤーはその場で停止しなければなりません。

そのため「イリーガル・スクリーン」は、スクリーンをかけるプレイヤーが動きながらスクリーンを行ったり、相手と接触をした際に、スクリーンをかけるプレイヤーがディフェンスの腕を掴んだりした場合に、コールされます。

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パーソナルファールによる罰則は2種類

パーソナルファールを犯すと、罰則として相手チームのスローインから試合が再開されたり、相手チームにフリースローが与えられたりします。

スローインで試合が再開となる場合、ファールが犯された場所によってスローインを行う位置も変わります。詳しい内容は「【画像解説付き】バスケのスローインのルールともらい方まで徹底解説」こちらも併せてご覧ください。

どちらの罰則が与えられるかは、プレイ時の状況によって異なります。

罰則が分かれるポイント
  • シュートモーション中かどうか
  • チームファールが溜まっているかどうか

それぞれの項目について、さらに詳しく解説します。

※なお、「オフェンスチャージング」や「イリーガル・スクリーン」の場合には、フリースローが与えられることはなく、相手チームのスローインから試合が再開されます。

シュートモーション中かどうか

最もわかりやすいのが「シュートモーション中かどうか」という点です。

シュートモーション(シュートを打つ動作)に入っている段階でファールを犯すと、相手チームにはフリースローが与えられます。

シュートモーションに入っていない段階でのファールの場合は、相手チームのスローインで試合が再開されます。

チームファールが溜まっているかどうか

この「チームファール」というのは、「チームが犯したパーソナルファールの回数」を意味します。

例えばAチームとBチームが対戦したときに、Aチームのプレイヤー5人が、1回ずつファールをした場合には、チームファールは「5個」となります。この場合の個人ファールは、1人1個です。

このチームファールが1つのクォーターにつき4個以上になると、1度パーソナルファールを犯すたびにフリースローの権利が相手チームに与えられます。

チームファールが4個を超えていれば、シュートモーションに入っている場合はもちろんのこと、シュートモーションに入っていない場合にファールをしたとしても、相手チームにフリースローが与えられます。

フリースローに関する詳しい内容は、「【初心者必見!】フリースローのルール・ルーティーンを徹底解説!」こちらを併せてご覧ください。

このチームファールは、クォーターが終わるごとにリセットされます。

パーソナルファール以外のファール

ここからは、パーソナルファール以外の特殊なファールを紹介していきます。

  • ダブルファール
  • フェイク(シミュレーション)
  • アンスポーツマンライク・ファール
  • ディスクォリファイング・ファール

ダブルファール

ダブルファールとは、両チームの選手がほぼ同じタイミングでファールを犯した場合に発生するファールです。発生頻度は少なく、特殊なファールです。

2つのファウルがダブルファウルであるとみなすためには、以下の条件が求められる:

  • 両方のファウルが、プレーヤーのファウルであること
  • 両方のファウルが、体の触れ合いを伴うファウルであること
  • 両方のファウルが、対戦プレーヤー間で起きること
  • 両方のファウルの罰則が等しいこと

(出典:JBAルールブック ファウルのルール35-1-2より)

2018年のNBAファイナルでは、このダブルファールがコールされたシーンがありました。

フェイク(シミュレーション)

フェイク(シミュレーション)というのは、あたかもファールをされたと主張するために、わざと大げさなリアクションを取ったり、大きな声を出したりする”演技”のことです。

特に大人になればなるほど現れてくる行為で、子供や若いプレイヤーに変な影響を与えてしまいかねないことも踏まえ、ファールとして定義されるようになったのでしょう。

アンスポーツマンライク・ファール

アンスポーツマンライク・ファールとは、バスケを正当にプレイしていない危険な行為だと審判に判断された場合にコールされるファールです。

「アンスポーツマンライク」=「スポーツマンらしくない」と言う意味ですから、悪質なファールを犯した際にコールされます。

ディスクォリファイリング・ファール

ディスクォリファイリング・ファールとは、極めて悪質で非常に危険とみなされるファールのことです。

このファールをコールされると、コールされたプレイヤーは一発退場となります。

ファールを5回すると退場になる

これは一般的に知られていることですが、ファールを5回犯すと退場処分となり、該当する試合は出場することができません。

なお、退場には例外があり、5回のファールを犯していなくても以下の項目に該当する場合には、退場となります。

  • ディスクォリファイング・ファール:1回犯すと退場。
  • テクニカルファール:2回犯すと退場。

なお、退場しても代わりに試合に出られるプレイヤーが入れば、交代して試合は続行です。

ちなみに、バスケの試合に関してはコートに立つことができるプレイヤーが1人になるまで試合は続けられます。退場や負傷退場などで、試合に出られるプレイヤーが1人になってしまった場合は、そのチームの負けとなります。

そのほか、試合運営に関わる人数のルールなどは「バスケの人数に関してのルールを紹介!初心者の人でもわかるように解説しています。」こちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回の記事では、どんなファールの種類があるのか、どんな場面でコールされるファールなのか、ということを重点的に書いてきました。

長年バスケをプレイしている人ならともかく、初心者の場合にはファールも勉強をしないとどんなプレイがファールとしてコールされるかわからないですよね。

ちなみにですが、ファールの基準は人それぞれ異なり、審判次第でファールをコールする場面が異なりますから、試合中には審判に適応することが大切です。

ぜひこの記事を通して、普段の練習やバスケをプレイする時に活かしていただけたらなと思います。

また、スコアシートに記入する際にも必要な知識を数多く紹介してきました。実際にスコアシートの書き方を「【バスケ部必見】スコアシートの書き方をどこよりもわかりやすく解説。」こちらの記事と照らし合わせてみてください。


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2 件のコメント

    • そう言っていただけて嬉しいです。さらに読みやすくわかりやすい記事作成を心かげていきます!

  • ABOUTこの記事をかいた人

    バスケブロガーの修一です。 小学校3年の頃から大学1年まで現役。そのあとはクラブチームでバスケをしながら、学生時代からバスケの仕事をしてきました。 今は会社の役員をしながらバスケブロガーとしても活動してます。