今回は、日本とバスケアメリカの違いを、メンタルの観点から紐解いていこうと思います。
結論から先に言うと、日本とアメリカのバスケの大きな違いは「メンタル」です。
この記事はあくまでもバスケに関連のある話です。が、誤解しないでいただきたいのはこれがバスケにとどまらず日本という国全体に言えることなんです。
これは国民性なので仕方のないところではあるのですが、練習どうこうよりも「アメリカ」と「日本」という2つの国の違いが、バスケにも大きな影響を及ぼしているのです。
目次
アメリカの強みとは?
まず始めに、あなたに質問があります。
Q, アメリカと言われて真っ先に思いつくことは?
あなたはなんと答えますか?
- 広い
- 人が多い
- ニューヨーク
- トランプ大統領
- 世界の中心
- NBA
- 自由の女神像
などが浮かんだのではないでしょうか?
始めに質問をしたことには意味があります。というのは、今回の記事のテーマが「自由」だからです。
「アメリカ」と聞いて、中には自由の国というイメージが頭に浮かんだ人も中にはいるのではないでしょうか。そのイメージは間違いではなく、確かに自由の国です。
どんな点が自由なのかというと、「考え方」が自由です。
バスケ以前に、日本とアメリカの人としての違いがメンタルを作っている
この記事はバスケのメンタルに関する記事の1つですが、バスケよりも前に、日本とアメリカという国で生まれ育った人としての違いによってメンタルに大きな違いが生まれています。
アメリカでは「自分はこういう人間だ!」と皆口々に言います。自分のしていることに誇りを持っていますし、相手のしていることをけなすようなことはまずありません。
日本人はというと、自分の主張はしたくない、自分の考え方を他人に知られることが恥ずべきことだという国民性を持っています。日本国内では「結束感」や「一体感」が重視され、美徳として語られていますが、この考え方が
という誤った考え方を想起させ、1人1人の個性を潰してしまう原因にもなっているのです。
多数決を思い出してみてください。
多数決は「賛同の多かった意見を採用」することが一般的です。少数派の意見には目もくれませんよね。少数派の意見の中にも素晴らしい意見はあるのに、「みんなが賛同しないことは、やってはいけないこと」のように思われています。
そんな国民性だからこそ、日本とアメリカバスケには違いがあるのです。
部活ではメンタルが鍛えられることはない
僕は、普段の部活をしていてもメンタルが鍛えられることはないと思っています。僕自身の経験談も踏まえながら、なぜ部活ではメンタルを鍛えられないと言えるのか、紹介していきますね。
一部の学校・クラブでは監督の言っている動きができないと、
- 「なんでそんなこともできないんだ!」
- 「言ったことができないなら、このチームにはいらない!」
などと、怒号を飛ばされることがあります。僕自身も経験があります。チームメイトや先輩からの圧力もあるため、怒られてしまうと本来のプレイができずに萎縮してしまいますよね。
怯えながらプレイすることで上手くなるなんてことはありえません。
プレイヤーは監督の駒ではないですし、僕たちはもっと自分の意見を主張すべきなのです。でも「みんなと同じが1番いい」という教育を小学生の頃から刷り込まれているので、挑戦しようとせず、平均的なプレイヤーになってバスケキャリアを終えていくのです。
一方のアメリカはどうでしょう。僕自身がアメリカに訪れた際に、現地の友人に聞いた話を元に紹介していきますね。
- 「俺はこういうプレイがしたいからこう動け」
- 「ここでパスが欲しい」
- 「俺はこういう考えだ」
現地でプレイしている友人は、練習中にこんなことを口にしていたんだそう。自分の思っている意見を主張しているとわかりますよね。
まず、日本とアメリカのバスケをする環境が大きく違うということも、アメリカのプレイヤーが自己主張をする要因なのですが、アメリカのバスケ環境ではそこに上下関係はありません。年齢もコーチもプレイヤーも関係ありません。
もちろん口論になるし喧嘩にも発展します。
でもコーチや先輩の顔色を伺って選手が萎縮するなんてことはありません。コーチに服従することも絶対にありません。コーチも、年上も、年下も、皆対等な立場の1人の人間として存在しているのです。
日本ではなぜか「監督が絶対」という考え方が自然と染み付いてしまっています。そのため、自分のしたいプレイがあってもできず、監督の指示にしか従うことのできない中途半端なプレイヤーになってしまうのです。
日本のプレイヤーは監督の指示 +αがありません。試合中に余計なドリブルをするとベンチから怒鳴られます。監督の指示とは違うことをすると、怒られてしまうのです。
極端な話にはなってしまいますが、日本の場合には「自分で判断ができない」プレイヤーが育ち、アメリカの場合には「自分で判断ができる」プレイヤーが育つと言えるでしょう。
とっさの時にすぐに次のプレイを考えることができます。それは常に練習から自分で考えてプレイしているから。もし試合でできなければ、監督には試合に使ってもらえなくなるため、さらに自主練のうちから自分のプレイを磨きます。
バスケの環境が、メンタルを作っている
アメリカのバスケの環境を見てみると、完全な実力主義です。年上でも年下でも関係なく、実力がある者が上に行きます。日本でもそうかもしれませんが、年上が優遇されることはよくあることです。
皆対等な立場だからこそ、誰にでもチャンスがあり、そこに激しい競争が生まれ、チームのレベルが段々と上がっていくのです。
これは僕の実体験なのですが、高校生の時の僕は常に萎縮しながらプレイしていました。違うプレイをすればとにかく怒られる。違うプレイで上手くいっても「上手くいったからいいけど本来はあれはダメだ」と言われる。
監督はいつも「自分で考えてプレイしろ」と言うもののプレイヤーが自由にやると怒る。
そんなことは日常茶飯事なので、僕も周りのプレイヤーもいつしか考えてプレイすることがなくなり監督の言いなりになっていたのです。
完全に監督に服従していました。
この環境でやっていたから、挑戦することを忘れ無難に無難にバスケを続けてきたことで、大きな成果を出せずに終わってしまったのだと僕は感じています。
環境によってメンタルが作られているため、いいメンタルを身につけるためにはいい環境に身を投じることが1番いいのです。
メンタルを作る環境は、バスケ以前に国に問題がある。
メンタルを作る環境はバスケではなく、そもそも日本の国民性です。日本の国民性が日本バスケ界の可能性を潰しているのです。
どうすればこの問題を解決できるのかというと、日本にいる限り不可能です。
アメリカに行き、アメリカの環境下でバスケをすれば、あなたは自然と自分の主張を言えるようになり、主体性を持ってプレイできるようになります。しかし、そんなに簡単にアメリカに留学することはできないですよね。
ですから、まずは今の状況を、自分自身の力で変えていく必要があるのです。
この記事を読んでくれたあなたには、ぜひ普段の練習から自分自身の意見を主張できるように、意識しながらバスケに取り組んでほしいと思っています。
バスケはチームスポーツだと言われますが、チーム(団体)である以前に個人の集まりです。
個人の考えを尊重し合うことができない団体は、僕は団体ではないと思っています。そんなのは「チーム」ではないです。もっとわがままでいいんです。
あなたが今所属するチームは監督のチームではありません。あなたのチームです。あなたが入ることを決めてそのチームを選んだはずです。
自分で選んだ舞台なのであれば、自分のことをもっと前面に押し出してください。
これができないと上の世界で闘っていくことは不可能です。
まとめ:バスケはメンタルがものを言う。
バスケは、メンタルが非常に重要なことだと僕は感じています。プレイではありません。テクニックやスキルを身につける以前に、メンタル面を鍛えなければ、大きな成長はありえません。
どんな困難にも打ち勝ち、常に向上心を持ってプレイするメンタルを身につけることが最も大切なことです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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