- 「初心者だから、家で練習して追いつきたい」
- 「高校から始めるんだけど不安で・・・」
高校生になってバスケ部に入ることを決めた。でも周りの経験者の動きを見てこのままじゃダメだと思った経験はありませんか?自分にはこんな動きができないし、できるようになるとは思えない。そう感じているかもしれません。特にその中でも「シュート」に関しての悩みがとにかく多いです。
確かにバスケの醍醐味は点を取ること。その点を取るためには、シュートを打ってリングを通過させなければなりません。初心者であればシュートが難しいことはひしひしと感じていることでしょう。
そこで今回は、初心者でもできるシュート練習の方法について紹介していきます。
高校から初心者としてバスケを始めることの難しさ
まず、初めに全く経験のない初心者が、いきなりバスケ部に入った時、以下の2つの悩みを抱えることになるでしょう。
- どのような違いが生まれてくるのか
- 高校生からバスケを始めることは、どのように難しいのか
この2つの悩みに答えていきます。
バスケ経験者と初心者との実力差が出る
高校から始めるのと、小学生から、あるいは中学生から始めている人とでは大きな実力差が生じてきます。要因として挙げられるのは、「基礎が身についているか否か」です。小学生や中学生のうちは特に、身体の使い方やドリブルのつきかた、パスの種類などの基礎を徹底的に叩き込みます。
しかし、高校生ともなると基礎ができていて当たり前なので、基礎練習に時間を割くことがあまりありません。それによってあなた自身に基礎が身につかないのは当然ですが、自分ができないのに比べて周りにはできる人しかいないので、自分と周りとの歴然とした差を見てやる気がなくなるということもあり得ます。
また、「バスケの動き」においても大きな違いが出てくるでしょう。
バスケを昔からやっている人たちはバスケの動きができるので、しなやかな動きができますが、バスケを高校生になって始める人は全くどう動いたらいいのかわからないので、動きがぎこちなく周りと合いません。
この「バスケの動き」はこの練習をすれば身につくということはないでしょう。
自分なりの「バスケの動き」を身につけるためにはとにかく練習をするしかありません。
練習をしてきた時間、バスケに触れてきた時間に大きな大きな差があるので、初心者と経験者との差を埋めることはかなり難しいのです。
人一倍の努力と継続力
何かを始めるにあたって、努力をして継続をすることが大事なのはバスケではなくても同じです。
特にスポーツは経験者と初心者では、初心者にはわからないことを経験者は知っています。身体で覚えている経験者は大きなアドバンテージを持っているのです。
例えば、バスケは陸上で最も激しいスポーツと言われており、スタミナをどこで温存しどの場面で120%の力を発揮すればいいのかを経験者は知っています。
また、シュートの感覚やディフェンスの感覚など、初心者にはわからないことだらけです。そんな「わからないこと」を身体が覚えるためには、とにかく練習をするしかありません。
毎日の練習で必ず目的を持って、その目的を絶対に実行するという強い意志を持って練習してみましょう。「目的意識」を持った状態で練習を繰り返すことで、少しづつ少しづつ「バスケ」を覚えていくでしょう。
バスケを知るためにも重要なのは、努力をしてそれを継続すること。「継続は力なり」ということわざがあるように、継続し続けることで、あなたに身についていきます。継続することで実力としてあなたに返ってくるのです。
始めのうちは成長している実感や、バスケが理解できる感覚が全く感じられません。正直苦しいです。でも、それを耐えて本気でバスケが上手くなりたいと思うだけの覚悟を持って、努力して継続することが初心者であるあなたに必要なのです。
「誰でもできることを、誰もができないスピード・期間でやり続ける」ことによって、初心者のあなたもどんどんと上達していきますよ。
高校生からバスケを始める初心者が家でできる3種類のシュート練
それではここから、初心者が家でもできる3種類のシュート練習を紹介していきます。ただ流し読みをするだけでは意味ないので、読みながら実践してみてください。
また、毎日続けられるように、コツや「やること」は頭に叩き込んでくださいね。
お風呂の中でシュート練習
まず1つ目はお風呂の中で行うシュート練習です。お風呂には流石にボールもゴールもないですが、お湯の中に働いている「水圧」を利用して行うシュート練習です。
どちらかというとトレーニングに近い練習ですが、かなりオーソドックスなもので、特に小学生や初心者は監督やコーチから、「お風呂でのシュート練習をやるんだぞ」と言われることも多くありますよ。
どんな風に練習をすればいいのかというと、お風呂の湯船に浸かり、手を湯船に入れその中でスナップの練習(シュートの動作)をします。
両手ともに50回ほどやると負荷がかかってきますが、継続してやることでスナップが強くなって長距離のシュートも飛ばせるようになります。
- 怪我をする危険性がない
- 水圧がいい負荷をかけてくれる
お風呂の中でシュート練習を行うことで、怪我をする危険性がなく、水圧が手にいい負荷をかけてくれます。
陸上でなんらかの負荷をかけるとなると、重りをつけたりしますが、重りをつけるよりも安全でなおかつ負荷をかけることができるので、お風呂でのシュート練習がおすすめです。
世界最高峰のリーグ「NBA」のプレイヤーは、怪我のリハビリの時には、プールの中でウォーキングなどの運動を行います。(チームのトレーニング施設などで行なっています。)
Road to recovery 🙏
(via @KDTrey5, iamomeez/IG) pic.twitter.com/x9Jeu3gRR8
— Bleacher Report (@BleacherReport) July 19, 2019
怪我のリスクが抑えられた状態でトレーニングができることが、プールでリハビリをする1つの理由でしょう。
高いところに向かってシュート練習
[instaEmbed url=”https://www.instagram.com/p/B1hTN9DFe5t/”]2つ目は「高いところに向かってシュート練習」です。ゴールやボールは簡易的なもので代用します。
- ゴール:目印になる物やカゴで代用
- ボール:靴下やいらない紙を丸めたもので代用
ゴールとボールが用意できたら、階段の上にゴールを置いたり、部屋の高いところにゴール代わりの目印を準備し、そのゴールに向かって、ボールを使ってシュートをします。
普段のシュートフォームでシュートを行いましょう。ここがポイントですよ!体育館で練習するのとは違い、実際のゴールとは大きさも距離感も違います。ボールも、大きさや肌触りが違いますよね。
しかし、この「高いところに向かってシュート練習」をすることで、シュートフォームを見つめ直すことができるのです。
同じシュートフォームで打ち続け、シュートフォームを見つめ直すからこそ、自分にはどんな癖があってどこを直せば入るようになって・・・というのがわかるようになります。
このシュート練習は、バスケットボール界の中でも非常に名前が知られているマジック・ジョンソンが行なっていた練習です。とある書籍には、以下の記述があります。
外で練習ができない雨の日も、練習を考えた。父親のくつ下を何枚も重ねてボールを作り、階段のいちばん上に洗たくのカゴを置いて、フリースローのトレーニング。
引用:ナツメ社「スーパースターに学ぶバスケットボール」より
マジック・ジョンソンもNBAで活躍をしたプレイヤーの1人ですよ。NBAプレイヤーのシュート練習を真似ながら、自分のシュートフォームを身につけましょう。
例えシュートが入るとしても、毎回フォームが違えば、再現性がないシュートフォームです。「シュートを入れるため」だけにシュートフォームを毎度毎度変えることはやめましょう。
床に寝転んでシュート練習
3つ目は「床に寝転んでシュート練習」です。その名の通り、床に寝転びながら、天井に向かってシュートを打ちます。小学生や初心者に向けて、指導者がよく「練習するように」と言っている方法です。
床に寝転んでシュート練習を行う場合のポイントは以下の2つです。
- ボールが曲がっていないか、回転が縦回転か。
- シュートフォームは正しいか。
天井に向かって打った時に左右にボールが曲がっているようであれば、打った後の手の向きがボールの曲がった方向に向いているか、指の力が均等に伝わっていない証拠です。
また、打ったボールが自分の手の位置ではなく頭の上に戻ってきた場合は、バックスピンがかかっている証拠なのでいい傾向です。
スナップ(手首の返し)をきちんと使うことができていると、バックスピンがかかって真っ直ぐ飛ぶようになるので、スナップを使うことを意識しましょう。
回転が縦回転かどうかに関してですが、時折横回転or斜め回転になっている人がいます。横回転or斜め回転になるということは、添えている手(利き手と逆の手)が変に力を加えている可能性があります。確認するようにしましょう。
まとめ:バスケ初心者におすすめのシュート練習
いかがだったでしょうか?
僕は冒頭で「努力して継続すること」が重要であるとお伝えしました。今活躍しているNBAプレイヤーもあなたの周りにいる経験者もみんな元々はバスケ初心者。そんな人たちが上手くなって活躍できるようになった理由は、努力して継続したからに他なりません。
今回お伝えしてきた練習法は誰でもできるものです。その誰でもできることを、誰よりも継続することでそれがあなたの自信となり力となってくるのです。
まずは、この記事で紹介したシュート練習をどれでもいいので1つ実践してみてください。