18-19シーズンの夏には大きな動きがたくさんありましたね。
- レブロン・ジェームスのレイカーズ加入。
- クワイ・レナードとデマー・デローザンのトレード。
- デマーカス・カズンズのウォリアーズ加入。
レブロン・ジェームスがイーストからウエストのチームへと移籍し、西高東低の勢力図がより強まりました。特にウエストのプレイオフ争いやプレイオフの闘いが今から楽しみです。
しかし、実は期待してばかりは入られません。今かなり盛り上がっているNBAも衰退の兆しがチラホラと見え始めているのです。あなたが気づいていないところで。そして、誰しもが「衰退していく」と考えたことはないでしょう。だからこそ、現実に目を向けてほしいという想いから、この記事は記していきます。
目次
NBAには「スーパースター」がどの時代にも存在する
「今の時代のスーパースターは誰?」と聞かれてあなたは誰を思い浮かべるでしょうか。
- レブロン・ジェームス
- ステフィン・カリー
- ケビン・デュラント
- ラッセル・ウエストブルック
- カワイ・レナード
- カイリー・アービング
など、が思いつくでしょう。
また、このほんの少し前。10年ほど前のスーパースターと言えば、
- レブロン・ジェームス
- コービー・ブライアント
- ポール・ピアース
- ティム・ダンカン
- ドワイト・ハワード
- ダーク・ノビツキー
この辺りではないでしょうか?優勝争いに絡んできていたメンバーばかり。
また時代を遡ってみましょう。これよりもさらに前。1990年代にはどんな選手がいたでしょうか?
- マイケル・ジョーダン
- シャキール・オニール
- ジョン・ストックトン
- パトリック・ユーイング
- スコッティ・ピッペン
さらにさらに時代を遡って1980年代までいってみると、
- マジック・ジョンソン
- ラリー・バード
- カリーム・アブドゥル・ジャバー
- クレイド・ドラクスラー
- ジュリアス・アービング
などなどいますね。各時代にはやはりスーパースターが存在していたのです。
スーパースターが争点
この記事で紹介していく「NBAの危機」は、そのスーパースターと関係しています。
どの時代にも「巨頭」が存在
先ほどのスターを思い出してみてください。知らない選手がいるかもしれないですが、1980年代ならマジック・ジョンソンとラリー・バードを、1990年代はマイケル・ジョーダンを、2000年代はコービー・ブライアントを知らない人はいないはずです。
そのくらい誰もが知っているようなプレイヤーです。マジック・ジョンソンであればレイカーズのバスケットボール部門のトップに就任したことや、大怪我を負ったゴードン・ヘイワードにメッセージを贈ったコービーの行動は、大々的にメディアに取り上げられます。
彼らは各時代のいわゆる「巨頭」です。彼らのおかげでNBAは盛り上がりを見せているのです。
1980年代
マジック・ジョンソンとラリー・バードの両プレイヤーは、低迷していた1980年代にドラフトされレイカーズとセルティックスという奇しくもライバルチームにお互い加入し、毎年プレイオフになれば優勝を争い闘うようになっていました。
事実、1980~89年までは、レイカーズとセルティックスのどちらかのチームが必ずNBAファイナルに進出していました。1980年代はこの2人によって盛り上がりを見せていたのです。
1990年代
マジック・ジョンソンとラリー・バードが年齢によって全盛期を過ぎたあたり。1984年にドラフトされたマイケル・ジョーダンが頭角を現し始めたのが1990年代です。
誰もが「マイケル・ジョーダンの時代がくる」そう感じていたのです。必然的に彼が1990年代の巨頭となったわけですね。そのジョーダンを倒すべくジャズのストックトンとマローン、クレイド・ドラクスラー、アキーム・オラジュワンなどがしのぎを削りあったのです。それが1990年代の大半の時代で続きました。
2000年代
マイケル・ジョーダンが衰え始めるほんの少し前。今度はコービー・ブライアントがドラフトされました。
ちなみにですが、ジョーダンが最後に優勝したのが1998年で、その2年後の2000年にはコービーの所属するレイカーズがチャンピオンに輝いています。その差は1年足らず。
必ず後継者が現れる
1980年代はマジック・ジョンソンとラリー・バードが。その2人が衰え始めるほんの少し前に1990年代を引っ張るマイケル・ジョーダンが現れ、そのジョーダンが衰え始めるほんの少し前に2000年代を引っ張るコービー・ブライアントが現れ。
このような具合に、NBAというリーグには話題が尽きることのないプレイヤーが「後継者」と言わんばかりに現れてきているのです。
2000年代後半から2010年代
コービーがまだ全盛期としてバリバリ活躍していた頃に、レブロン・ジェームスがNBA入りをしたのです。
世間のNBAファンは、いずれコービーとレブロンが6月に行われるNBAファイナルで相見えることを楽しみにしていたのです。NBAの特集が組まれる時には必ずと言っていいほど彼らの動向に注目が集まっていました。
レブロンの後継者がいない
そして今NBAが直面している問題がレブロンの後継者がいないということです。
長いことレブロンがキングとして君臨し続けていますが、そのレブロンの座を奪い取れる逸材がいないのです。もちろん才能的な面で言えば、たくさんいます。
ヤニス・アデトクンポ、アンドリュー・ウィギンズ、カール・アンソニー・タウンズ、アンソニー・デイビス、カイリー・アービングなどなど。しかし、彼らには勝っても負けてもメディアやファンが付いて回るような魅力が足りていないのです。
その周りを惹きつける魅力を持っていたのがマジック・ジョンソンでありラリー・バードでありジョーダンであり、コービーでありレブロンなのです。
レブロンがいなくなった後のNBAはどうなるのか
この状況下でレブロンがNBAを去ってしまったら、NBAはどうなってしまうのでしょうか?事実、ここ8年間ほどはレブロンがNBAの看板を背負ってきたと言っても過言ではないのです。僕たちファンはそれを認めざるを得ません。
彼がここでNBAを去ったら、ウォリアーズやロケッツなどに対抗するイーストのチームは、セルティックスやラプターズ、ウィザーズ、バックスということになります。それを見るのはもちろん楽しいでしょう。しかし、どこか緊迫感に欠けますよね。
アービングだって、ウォールだってデローザンだってアデトクンポも素晴らしいプレイヤーです。しかし彼らがウォリアーズにスウィープされたところで何も面白みはありません。
レブロンがスウィープされたら話は別です。事実、レブロンは17-18シーズンのファイナルでウォリアーズにスウィープされキャブスを退団しています。
今まで約10年間、このレブロンという1人の男に対抗しようとチーム、プレイヤーがしのぎを削りあってきました。そしてそこに立ちはだかるレブロン。
NBA関係者、ファン、メディアは彼に注目し続けています。勝敗が気になります。デュラントがウォリアーズに移籍した時には「このウォリアーズをレブロンが倒したら彼は歴代最強だ」などと取り上げられることもあります。何かにつけて、レブロンは話題になるのです。
レブロンが去るとNBAの低迷期がやってくる
先ほどまで「レブロンが話題を全て持っていっていた」という類の話をしていましたが、それもそろそろできなくなります。レブロンも18-19シーズンには34歳になるベテランです。レブロンがNBAを去る日はそう遠くありません。
彼自身は「NBAの舞台で息子にファールするまでプレイしたい」(引用元:http://www.afpbb.com/articles/-/3147170)と語っています。そう、つい最近口にした言葉です。彼もまだまだ現役を続けると公言していますが、彼の支配力が落ちてくることは当然のこと、とも言えます。もちろん才能豊かなプレイヤーは、先ほども言ったように多くいます。
しかし、とにかく話題を総なめにできるプレイヤーが欠けていることが問題なのです。
ここ最近でその「話題を総なめにするプレイヤー」として近かったのはステフィン・カリーでした。しかし彼は年齢も30代と若くなく、前述したような巨頭に比べると少し見劣りします。
もう1人近かったプレイヤーはいました。サンダー時代のデュラントです。特に15-16シーズンはカンファレンスファイナルでウォリアーズとのシリーズで3勝1敗とファイナルまで1歩のところまでいきました。彼の打倒ウォリアーズに燃える姿を追いかける魅力は確かにありました。その後彼はウォリアーズに加入することを選びました。
そのほかにもウエストブルックやジェームス・ハーデン。彼らも素晴らしいプレイヤーです。でも、この10年間NBAを随時盛り上げてくれていたレブロンのような話題を求めるとなると厳しいかもしれません。シーズンを通して、NBAファンのハートを掴むことができるプレイヤーを見い出すことは簡単なことではありません。
レブロンが怪我でもして、衰退したら・・・
これを望んでいるわけではないですが、仮にレブロンが大きな怪我をしてコービーのように下降線を辿るようになってしまったら、NBAはどうなってしまうのでしょうか?ファンは何を楽しみにしたらいいのでしょうか?
今後はウォリアーズの天下になるでしょう。
ここで問題になってくるのは、このウォリアーズの天下という状況を打破できるプレイヤーがウエストに固まっているということです。ウエストブルック、ハーデン、ポール・ジョージ・・・。
仮にスパーズやサンダーがイーストに属していれば問題はある程度解決できます。ファイナルでウォリアーズと合間見えたとしても、試合の質は相当高いものになります。
しかしそれは不可能。となると、イーストにはウォリアーズとシリーズ通して張り合えるチームがいないのでウォリアーズの天下は必至です。
レブロンもコービーのようにいつアキレス腱を断裂するかわからないですし、いつ衰退するかもわからない。となるとNBA自体が低迷して行く可能性も十分にあります。そう言った観点からも、NBAを見てみると面白いはずです。
期待が寄せられている怪物大学生
そんな中今SNSなどネット上で話題になっている怪物大学生がいます。その名はザイオン・ウィリアムソン。以下の動画をご覧ください。
大学生とは思えない風格たっぷりのルックスと、圧倒的なパワー、スピード、高校生離れした肉体。ゲームタイムとは思えないトマホーク・360は見応えたっぷりです。このザイオン・ウィリアムソンに注目している人は本当に多いでしょう。
2019年のNBAドラフトでは1位指名が確実視されている注目のプレイヤーです。
NBA・八村塁を観るならNBA Rakutenで決まり!
あなたが今もし、NBAを観る方法をお探しなら、「NBA Rakuten」に登録しましょう。
「NBA Rakuten」は楽天株式会社が運営している「楽天TV」内の1つのサービスです。
日本国内からNBAを観る方法は「NBA Rakuten」だけですので、NBAが観たい人は登録必須ですよ。
まとめ:NBAとレブロンに注目
今回はNBAの危機について話をしてきました。「言われてみると確かに」と感じたのではないでしょうか?現代のNBAを観ている僕たちは間違いなくレブロンやコービーのおかげでNBAに期待し、いつもワクワクしながら結果を観ているはずです。
その彼らが去ってしまったら大好きだったNBAから離れてしまうかもしれないのです。それだけは避けたい。そして、僕たちが「巨頭/後継者」を見つけることができるわけではありませんが、その観点を持った、目の肥えた1人のファンになってほしいなと僕自身感じています。