3秒ルールってどんなルール?
さて今回の記事では、バスケの「3秒」ルールについて解説をしていきます。はじめに言っておくと、3秒ルールは特にインサイドでプレイする場合に関係してくるルールです。
しかしながら、アウトサイドで主にプレイするガードのプレイヤーも、しっかりと覚えておかなければならないルールと言えます。
僕は小学生の時にインサイドでプレイしていて、中学生からガードのプレイヤーになったのですが、インサイドを経験したガードプレイヤーである僕の観点から、3秒ルールの気をつける時などを紹介していきます。
目次
バスケのルール
バスケのルールを知らない人は数多くいることと思います。特にバスケ初心者でBリーグを観戦する人や、子供がバスケを始めたと言う親御さんも多いでしょう。
プレイしていた人間からすると当たり前のルールでも、バスケはわかりにくいルールが数多くあるので、まずは以下の記事でバスケの基本的なルールを学んでおくことをおすすめします。
バスケの「時間」に関するルール
バスケは時間によって様々なルールが設けられています。その種類は
- 3秒ルール
- 5秒ルール
- 8秒ルール
- 14秒ルール
- 24秒ルール
上記5つとなっています。これだけあるとかなり制限の多いスポーツのようにも思えるかもしれませんが、それぞれのルールには明確な違いもあり、バスケを観戦している人たちを楽しませるルールの1つとも言えます。
この時間に関するルールの中の1つ、「3秒ルール」に関して次の章からさらに詳しく紹介していきます。
「3秒ルール」が該当するシーンは?
この3秒ルールが該当するシーンは、オフェンスのプレイヤーが制限区域内(ペイントエリア内)に3秒以上留まっている時です。制限区域というのは、
赤色で塗り潰された範囲のことを指し、主にセンターやパワーフォワードなど、インサイドプレイヤーが主にプレイするエリアです。
この中に3秒以上留まっていると反則となり、3秒バイオレーションをコールされると攻撃権が入れ替わってしまいます。
これって3秒ルールに該当する?
3秒ルールは実は難しいわかりにくい部分もあります。例えばシュートが放たれた時に3秒以上制限区域内に留まるなど、例外もあるんです。
制限区域内に3秒以上いても例外としてバイオレーションにならないのは、
- 味方がシュートを打って、リバウンド争いのために3秒以上留まっている場合。
- 制限区域内でボールをもらい、シュートのためにドリブルやステップを踏んでいる場合。(ステップやドリブルが終わると3秒がカウントされる。)
このようになっています。3秒ルールに気をつけてプレイすることは大切ですが、ルールの抜け道(例外)となるプレイも頭に入れて賢いプレイヤーを目指しましょう。
以下のプレーヤーについてはバイオレーションにならない:
- 制限区域から出ようとしている
- そのプレーヤーあるいは味方のプレーヤーがショットの動作中で、ボールが手から離れたか離れようとしている
- 3秒未満の間制限区域内にいたあと、ショットをするためにドリブルをしている
(出典:JBAルールブック 3秒ルール26-1-2より)
3秒ルールをコールされないための対策
3秒ルールをコールされないための対策をいくつか紹介しておきます。
- 制限区域内だけでプレイしようとしない
- 逐一制限区域内から出る
- 制限区域内に入るタイミングを見極める
3秒ルールの対策として、以上3つの観点から紹介します。
制限区域内だけでプレイしようとしない
まず1つ目は「制限区域内だけでプレイしようとしない」ということです。
インサイドのプレイヤーとは言え、制限区域内だけでプレイするのではなく、ガードのプレイヤーにスクリーンをかけに行ったり、アウトサイドでもプレイできるように練習しましょう。
ドリブルやシュートを練習し、制限区域内より外でもプレイできる万能なプレイヤーを目指してみてください。
逐一制限区域内から出る
2つ目は「逐一制限区域内から出る」ということです。
3秒のカウントは制限区域内から1度出るとリセットされるので、1回入ってもボールがもらえなかったら制限区域内から出て、もう1度入ってみてください。
出たり入ったりを繰り返すと、3秒間ずっとその場に留まる訳ではなくなるので、バイオレーションをコールされることはありません。
また、制限区域内でボールをもらった場合、例えボールをもらうまでに2秒間留まったとしても、ドリブルやステップを踏むことで3秒はカウントされなくなるため、十分にプレイすることが可能です。
制限区域内にいるプレーヤーは、制限区域の外のフロアに両足をつけなければ、制限区域から出たことにはならない。
(出典:JBAルールブック 3秒ルール26-1-3より)
ただし、ルールブックにも記載されているように、制限区域の外のエリアに両足がつかないと制限区域から出たことにはならないので、注意してください。
制限区域内に入るタイミングを見極める
3つ目は「制限区域内に入るタイミングを見極める」ということです。
制限区域内に留まる時間を極力減らすためにも、タイミングよく制限区域内に入ってポジションを取りボールをもらうことができれば、3秒バイオレーションもコールされにくくなります。
例えば斜め45度のポジションで味方がボールをもらった瞬間に制限区域内でポジション取りをしたりと、タイミングを見計らってみましょう。
NBAには日本バスケにはない独自の3秒ルールがある
NBAには日本バスケにはない独自の3秒ルールが存在します。それは「ディフェンスの3秒ルール」です。どういうことかというと、ディフェンスが制限区域内に3秒以上留まってはいけないというルールです。
ディフェンスが3秒以上制限区域内に留まらないようにすることで、ディフェンスが制限区域内にずっと待っているというプレイができなくなりました。
また、制限区域内に常に留まる守り方である「ゾーンディフェンス」も3秒ルールが適用されてしまい使えなくなるので、実質的にNBAでゾーンディフェンスができなくなりました。
なお、ディフェンス3秒ルールがコールされると、相手チームに1本のフリースローとその後の攻撃権が与えられます。
3秒きっちりカウントされている訳ではない
3秒ルールに関しての説明をしてきましたが、制限区域内に3秒留まっているかどうかはテーブル・オフィシャルズがカウントしている訳ではなく審判がカウントしているため、確実に3秒がカウントされるとは限りません。
しかも、必ず3秒ルールがコールされるとも限りません。そのため3秒以上留まっている場合もありますし、3秒ルールは試合を通しても頻繁にコールされるバイオレーションでもないのです。
しかし、3秒ルールによってシュートチャンスを逃すシーンはよくありますので、注意が必要です。インサイドで主にプレイする場合には、よく理解しておきましょう。
まとめ
今回紹介した3秒ルールは、主にインサイドのプレイヤーに関係のあるルールと言えます。ボールをもらうためのポジション争いをしたり、ボールを持って制限区域内で留まってしまうと3秒ルールをコールされるでしょう。
もちろん、インサイドのプレイヤーだけではなくアウトサイドを主戦場とするガードのプレイヤーも、稀に制限区域内でプレイすることはあるので注意が必要です。
3秒ルールをコールされてオフェンスチャンスを無くしてしまうのは勿体無いので、常に意識しながらプレイしてみてください。