ミニバスのマンツーマンルールってなに?なんのためにあるの?
この記事では、ミニバスのマンツーマンルールに関して紹介をしていきます。
マンツーマンはディフェンスの守り方を指す言葉で、世界的に見て最もオーソドックスな守り方です。
その「マンツーマン」は、ミニバスにおいてどんなルールとして決められているのか、なぜミニバスはマンツーマンしかできないのかについて紹介していきます。
ミニバスはマンツーマンしかできないルール!
ミニバスは、ディフェンスをする際は「マンツーマンディフェンス」しかできない、とルールで定められています。
プレイヤー1人1人が、自分が守る相手プレイヤーを決めて、その人をいわば1対1で守る。
なぜミニバスはマンツーマンしかできないのかというと、簡単に言ってしまうと、競技力向上のためです。
以前はゾーンディフェンスもできた
僕が小学生(ミニバス)だった時、2005年頃はゾーンディフェンスを使うことはよくありました。
マンツーマンとは違い、守る人を決めるのではなく守る「エリア」を決めて、5人全員で相手5人を守る。
ゾーンディフェンスは、マンツーマンと比べると個人力よりも「チーム力」が必要になる守り方で、言ってしまうと個人の力がない人でも守ることができてしまいます。
しかしながら、小学生でもゾーンディフェンスができるのは日本くらいで、世界各国のバスケ強豪国は子供のうちからゾーンディフェンスを禁止しています。
オフェンスにとってもディフェンスにとっても、1対1で闘えるというのは非常に大切なことです。日本人は国際大会になると1対1の弱さを露呈してしまっているため、世界で闘えるプレイヤーを育てるためにもミニバスのうちはゾーンディフェンスの使用を禁止することになりました。
バスケは確かにチームスポーツではありますが、最終的にシュートを決めたりディフェンスで守りきるのは、個人の能力が必要となってくるため、僕はこの取り組みは大賛成です。
ミニバスだけでなく中学生もマンツーマンのみのルール
実際のところ、ミニバスだけではなく中学生も基本的にはゾーンディフェンスを使用しない・マンツーマンでディフェンスをするという決まりになっています。
世界各国のバスケ強豪国は、16歳以下のゾーンディフェンスの使用を禁止し、FIBA(国際バスケットボール連盟)はミニバスのゾーンディフェンスを原則禁止としています。
オフェンスとディフェンスの両面においての競技力の向上が狙いですが、成長段階の子供達にとっては意外とマンツーマンディフェンスだけというのは大変なことです。
脚力もまだまだない状態ですし、身体への負担もかかってきます。
そのため、思いもしないファールや危険なプレイも場合によっては現れてきてしまうかもしれませんが、そう言ったプレイに怒号を浴びせたりブーイングをする行為は、指導者や保護者には極力避けていただきたいです。
大人の怖い顔を見たり、批判をされてしまってバスケを辞める子も中には現れます。日本バスケの未来のためにもぜひ協力をお願いします。
ミニバスはマンツーマン以外にも独特のルールがある
ミニバスは、マンツーマンのルール以外にも、中学生以上のバスケとは違う独特なルールがあります。
以下の記事では、ミニバスのルールと中学生以上のルールの違いをまとめているので、併せてご覧ください。
まとめ
ミニバス・中学バスケは、基本的にディフェンス時にはマンツーマンを行うことが原則です。
ゾーンディフェンスも使えると、試合の局面に応じて守り方を使い分けながら闘えるため、柔軟な試合運びを展開できます。しかし、ゾーンディフェンスは、個人個人のオフェンス力・ディフェンス力を鍛えにくいというデメリットがあります。
JBA(日本バスケットボール協会)が定めたこのルールの狙いはあくまでも、「競技力の向上」です。
指導者の立場にいる人ならば、マンツーマンディフェンスを身につけるための練習メニューを考えましょう。
保護者の方は、悪質なファールがあったり危険なプレイがあっても、怒号を浴びせたりすることがないようにお願いします。